事業承継はM&Aが主流?

事業承継スタートアップ

跡継ぎいないよ・・・

自営業などではよく聞く跡継ぎ問題。今までは親から子へというのが一般的でしたが、時代の流れとでもいいましょうか、子が親の事業を引き継がないという例が増えています。

パパママストアレベルならわかりますが、これが従業員数十人規模の中小企業でも起きているというだから、会社存続がいかに大変かがわかります。

事業承継がうまくいかず、中小企業数が年々減少傾向にあるのも少なからず事業承継がうまくいかなかったことが原因とも考えられます。

事業承継

親族でなければ、売却しちまえ

このような状況の中で、企業存続の手段として今、脚光を浴びているのが中小企業のM&A。M&A仲介大手の日本M&AセンターM&Aキャピタルパートナーズストライクの3社の実績を見れば、一目瞭然。2011年に463件だったM&Aの件数が、2015年には1000件と約2倍に増加。この傾向は今後も続くと見られています。

というのも、高度成長期に創業した社長さんが引退の時期に差し掛かっている。ので、この先も増え続けると言われています。

事業承継

会社をより成長させていくために

M&Aに踏み切る理由としては、今よりもさらに会社を成長させたいという社長さんの強い想いがあります。

東京のある家具・卸会社は、親から事業を引き継いだ2代目が会社を立て直したものの、大手家具とメーカーや海外の家具メーカーからの仕入れの部分では一定額以上増やせないという、中小であること限界を感じ、大手繊維会社に事業を売却。その会社として事業を続けていくことを決意しました。

順調に事業が推移している中での事業売却は、大きな決断だと思います。大手の傘下に入ると思い通りの事業展開もできなくなる恐れもありますし、かと言って、業績から傾いてから売却ともなれば、安値で会社を売ることになり、損するわけですから。

M&Aした大手繊維会社も、この会社が傘下に入ることで、EC分野のノウハウを学べるという利点もあり、双方にとってメリットがある合併であれば、良いのではと思います。

買収する側も積極的

事業承継をM&Aという方法を取る経営者が増えつつある中出、企業を買収する側も、増えてきました。

企業買収して、会社の成長させた日本電産のように、今までは見向きもされなかった中小企業にも目を向け買収を進めているそうです。

こうして、企業は淘汰され、強い者だけが市場に残る。何か弱肉強食の世界を見ているようで、会社経営とは大変だと思いつつ、世の社長さんはあらためて凄いなと思った次第です。

事業承継[amazonjs asin=”4862805140″ locale=”JP” title=”Q&Aでよくわかる 中小企業のためのM&Aの教科書”]

タイトルとURLをコピーしました