日本の農業。農協からの決別

地方,田んぼ農業

鎖国解禁の歴史

国の保護の下、生き延びてきた日本の農業でしたが、TPPにより国の保護が緩み、正念場を迎えています。

過去を振り返れば開国に向けての取り組みもいくつかありました。

1993年のウルグアイラウンドや2008年のドーハラウンドなどなど。

しかし、目覚しい成果を挙げることはできませんでした。

農業

耕作放棄地面積は滋賀県に相当

日本の農業の現状と言えば悲惨なもの。2012年の農業産出額は約8兆円。ウチ、お米は2兆円。減反政策によりここ20年で4割も減少しています。

生産していない農地は、放置されたまま。年々増加し、その規模は滋賀県の面積に匹敵すると言われています。東京ドームにしたら3ケタ行く可能性大です。

放置の理由理由とは、後継者不足。

手間暇かけて大変な思いをするのに稼ぎが少ないというのが若者世代から敬遠されているのでしょう。

改革は地域から

日本の農業の発展を支えてきた農協。組織形態としては、全中がピラミッドの頂点で、その下に県レベルの全農、で、そのまた下に地域ごとに農協という構造。

このピラミッド構造に沿った商流が形成されていますが、最近では、この商流を無視。別ルートでも商売を進める農協が増え、自ら稼ぐという取り組みを活発に行われています。

この変化を面白く無いと捉えているのがピラミッドの頂点に君臨する全中とその下の組織、全農。

他ルートでの販売が活発になれば、自分達の身入りが少なくなるという危機感があります。

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阿部さんの成長戦略テーマに

海外から開国を迫られ、国内では農協がちょいと制度疲労を起こしている。

ということで、やや政府にとってはフォローの風が吹いている感じがします。6月に発表される成長戦略テーマに、「農業改革」が挙げられる様子。

農業の大規模化や企業の参入障壁の緩和を進め、来る開国に向けた準備を進めていくのでしょう。

長年、国の保護化にあった農業。安い輸入品が入ってくるのは脅威と言われていますが、逆に日本の農産物の輸出拡大にも繋がるわけで、良いチャンスだと思います。個人的には。

日経ビジネスNO.1740より
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