最後にウルッと来た「猟奇的な彼女」

猟奇的な彼女アジア映画

韓国映画としてはあまりにも有名

韓国映画と言えば名作揃いという印象を持つ僕の中で、この作品は特別。韓国映画を好きになるきっかけを作ってくれたと言ってもいい。

10年近くぶりにこの作品をあらためて見ましたが、最初に見た時よりもやや面白みは落ちていましたが、とは言っても、僕の中で心に残る作品であることは間違いありません。

出会いから飛び抜けている

出会いは、泥酔した彼女は彼が介抱して上げたことがきっかけで始まります。記憶を失うほど酔っ払った彼女を背中におぶって旅館に泊めて一晩介抱してあげたのに、彼女の身内の通報におりあらぬ嫌疑をかけられ、拘置所送り。

そんな大迷惑をかけたくせに、後日再び会うと、お礼の一言もなく、ホテルに連れ込み私に何をしたとばかりに怒り狂う彼女。

この時点からして、女王様気質なんだなと思いましたが、ここまで振り切った性格となると、怒るというよりもかわいそうな気持ちになり、逆に男性としては放っとけなくなるんでしょう。

猟奇的な彼女

女王様っぷりが凄い

作品タイトルの猟奇的と聞くと、どこがサイコパス的で残忍な感じがしますが、女王様という言葉に差し替えてると、すんなりとイメージがつきます。

カフェでコーラーを注文すると「殺すぞ」と怒るし、言葉だけならまだしも、本気のグーパンチが飛んできますし、作り物ではない、生まれながらの女王様気質に逆に好感が持てます。

猟奇的な彼女

友達以上恋人未満

2人で、飲みに行ったり遊園地に行ったり、彼女が「私のことを大事に思ってくれていない」と怒り、殴るシーンを見るに2人はつきあっているかと思いましたが、まだその手前の関係。一線を越えるか越えないかの一番お互いがドキドキする状況でした。

で、踏み込んでみたら、彼女からのまさかのごめんなさい的な態度。

これには彼氏もそうだけど、見ている側にとっても驚きだったのでしょう。

猟奇的な彼女

そうだったのか

結局、彼女が踏み込めなかった理由は、亡くなった彼氏に申し訳ないという気持ちが、彼を本気で好きになれない理由でした。

どんどん彼に惹かれている自分に、亡くなった彼が嫉妬しているのではと思い、彼女は罪の意識がいっぱいいっぱいとなり、どうしても踏み出せていないのでした。

が、そんな気持ちは一蹴してくれることが、クライマックスで訪れます。

思えば、このくだり、作品の冒頭でも触れていたよなと思いつつ、あの話がここに帰結するのかなと。

ゾワッと鳥肌と涙腺が崩壊するとともに、やっぱり韓国映画は、ひねり方がさすがだなと思った次第です。

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