犯人は一体誰なんだ!!「怒り」

怒り日本映画

八王子夫婦殺人事件がきっかけ

お風呂場で血まみれになった女性の遺体の横で鑑識をしている刑事。家の中は犯人と思しき人間による食べ残しのものが散乱し、壁には人間の血で描かれたと思われるの文字。

相当な恨みがなければそこまでしないでしょといったもの。すぐにとっ捕まるかと思いきや、この犯人なかなかの知能犯で顔を整形するなりに警察から手をすり抜けて逃亡。

で、この犯人は誰なの?というのをずつーと追いかける作品となっています。

これが最後の最後まで続くもんだから、画面にくぎつけとなりました。

イケメンサラリーマンの恋人

まず一人目が綾野剛が演じるちょっと陰のある男性。妻夫木聡がゲイ役で、それ専門の風俗店?らしき所で関係を持ち、その後、妻夫木聡が綾野剛の面倒を見ることになります。

全く素性を知らない、ただお店であっただけなのに、次の日から同棲にまでに発展。

綾野剛も徐々に心を開き、お互い心から信頼する仲となりました。

ところがテレビの報道で見た八王子殺人事件の犯人の様子が、綾野剛そっくり。

加えて綾野剛と若い女性が銀座で楽しげにお茶している所を見てしまい、怪しむ妻夫木聡。あんなに仲が良かったのに2人の間に亀裂生じてしまい、綾野剛が突然失踪してしまいます。

怒り

2人目は朴訥な松山ケンイチ

風俗で働く娘を持つお父さん役を演じる渡辺謙。客にとんでもない仕打ちを受けたようで、父が娘を実家に戻らせしばし静養することに。そこに現れたのがしばらくぶりに地元に戻ってきた松山ケンイチ。朴訥で余計なことはしゃべらない。これまた何を考えているのかわからないといった感じの人。

そんな彼に惹かれた娘は、いつしか彼と同棲することに。

けど、心配になった父は彼の前の勤め先に確認して、彼の様子を確認してみると偽名を使って働いていたという穏やかではない事実が明らかに。加えて八王子殺人事件の犯人では?という噂も広がり、これまた亀裂が生じてしまうのです。

怒り

最後に沖縄移住のバックパッカー

沖縄近くの無人島に住む森山未來。偶然、彼の事を見つけてしまった女の子。いつしか何度も彼の所に通うこととなり、良きお兄さんという感じでつきあいが始まります。

で、この女の子に想いを寄せる男の子が勇気を振り絞って、彼女をデートに誘います。那覇まで映画を観に行こうということで誘い出しに成功。

そこで偶然にも森山未來に出会い、彼は森山未來の存在を知ることなります。

で、この後、彼らと森山未来は別れるのですが、女の子はとんでもない事件に巻き込まれるのです・・・

怒り

タイトルの怒りが胸染みる

犯人が残した血で描かれたの文字。これって、色々な意味の怒りが含まれているんだなと気づきます。

自分自身に対しての自責の念であったり、相手に対しての憎悪に近い怒り、社会に対しての失望にも似た怒りなどなど。そういったものがないまぜとなっての怒りなんだなと感じた次第です。

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