資源枯渇は技術力でクリア。日本企業の底力

レアアースショックから早7年

中国との尖閣諸島問題で日中関係が悪化し、その後中国がレアアースの輸出を絞るという事件が起きました。言い分としては自国と環境保全のためというもので、政治問題とは一切関係ないというもの。

が、日本企業にとってレアアースの輸入量の減少は大きな問題。調達先の代替えを見つけるなど当時はかなりドタバタな感じがしました。

それから早7年、最近では、この問題あまりに耳にしなくなりました。

が、それもそのはず。各企業とも日本企業ならではの技術力の高さでこの問題をクリアしていたのですから。

鉱山

稀少資源その1 ジスプロシウム

まずは、ジスプロシウムのお話。こちらの資源、ハイブリッド車にはなくてはならない資源で、レアアースの一つと言われています。

このジスプロシウムは、ハイブリッドのモーター内部に使われる資源で、磁力と耐熱性を高めるのになくてはならない資源なのです。

エンジンオイルで言う所の添加剤といったところでしょう。

鉱山

ジスプロシウムを使わない

で、ハイブリッドを生産するホンダでは、このジスプロシウムを使わずに磁力と耐熱性を高めることに着目し、ハイブリッドの開発を推し進めました。

着目したのが磁石の改良。従来の磁石のままだと、ジスプロシウムなしでは、磁力と耐熱性を高めることはできない。

ならば、ジスプロシウムがなくとも磁力と耐熱性の高い磁石を開発しようと。

そこで磁石屋さんのと共同開発して、この技術的ハードルをクリア。

この新技術を搭載したフィット発売にこぎつけたというのですから、素晴らしいの一言につきます。

鉱山

稀少資源その2 ニッケル

続いては、ニッケル。今ではインドネシアにとってかわり、輸出国として名を上げているフィリピンですが、こちらも政治的理由で輸出量の絞込が進められています。

が、幸いなことにの鉱山は地域貢献、環境配慮の点で操業停止を免れ、安定的に供給ができています。

現大統領が就任する前からこのような取り組みを行ったということが功を奏した格好です。

はしごの外された苦い過去

そもそもは、商社を通じてニッケルを仕入れていましたが、ある日突然、資源は供給しないと一方的に契約を打ち切りにされたのが事の始まり。

供給先がないなら、自分たちで採掘するまでとニッケル採掘事業に進出したのです

ただ通常の採掘では商社には勝ち目はない。という訳で、HPALという精錬技術を使って、少ない採掘からでもニッケルを抽出できる技術で、人気のない鉱山と契約。すぐそばに精錬所をつくり、ニケルの獲得に成功しました。

まるで野村監督の再生工場のように、現役引退間近の選手を戦力になる選手にしてしまったのです。

工場

やっぱり日本はすごいよ

この2つの事例に共通するのは、技術力で調達力をカバーしている点。

この視点を変えて、目的を達成する姿勢は日本ならではといったかんじがします。