稼ぎ頭のゲーム事業だけど場合によっては売却も辞さないSONYの潔さ

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コロナでウハウハ状態のSONY

コロナで暮らし方が大きく変容したこの1年間半。家で過ごす時間が長くなり、時間の使い方も体力づくりやら、料理やら、ゲームなどなどに時間を費やす人が増えました。

特にゲーム業界はその恩恵を最も受けた業界の一つであり、任天堂もSONYも過去最高益クラスの業績を挙げたと思います。

そんなウハウハ状態のSONY。エレキの会社からエンタメ事業に軸足を動かしつつあるのは周知の事実。

そんな中、オンラインゲーム事業の売却は正直驚きました。

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ソラリティアトライピークスって何?

その売却益がなんと1100億円。そんだけ値がつくということは、そこそこのヒットゲームと言ってもいいでしょう。

そのゲームが、ソラリティアトライピークスというもので映画子会社参加のオンラインゲームとのこと。

毎週1億回以上プレーされているほどの優等生ゲームですが、ある事情でこの度売却の憂き目になったわけです。

広がりがなければ売却って、潔いにもほどがある

ある事情とは、ゲーム以外への広がりが見込めない。つまり伸びしろがないということ。

SONYのゲームの場合、アニメや映画などに広げて展開していくことが事業戦略として掲げています。

例えば人気ゲームで知られるアンチャーテッドは2022年に映画化が決まっているとか。スパイダーマンも映画が先ですが、こちらもゲームとしては大ヒット作作品となっています。

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売却方法にSONYの深謀遠慮が透けて見える

ソラリティアトライピークス の売却先はスコープリーというゲームという会社で、モバイルゲームの開発が強いとのこと。

こちらの会社、業績もすこぶるよく最近ではマーベル作品のゲームスタジオをディズニーから買収。

加えて2020年には3億4000万ドルの出資を受け入れに成功し、企業価値は33億ドルとも言われています。

そんな優良企業に1100億円で売却することとなったSONYですが、半額分は優先株という形。

前払いとして500億円受け取り、残りは将来の株価アップを見込んで回収するという半ば、売却先に配慮した売却ともいえます。

スコープリーにとっても、いきなり満額支払いは厳しい所。優先株という形は大変助かるのではないでしょうか。

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投資でNetflixの牙城を切り崩す

エンタメ事業で今世界的に勢いに乗っていると言えば、Netflixでしょう。

コロナで会員数がばく上がり。その数2億人とも言われています。

SONYも会員制をサービスを展開しておりますが、Netflixの背中は、はるか彼方。

とにかく良質なコンテンツを揃えるのが喫緊の課題。てなわけで、フォートナイトに出資してみたり、今回のスコープリーへのゲーム売却も、SONYコンテンツ揃えの一貫という見方もできます。

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人気ゲームソラリティアトライピークスは、スコープリーの元で今後さらなる成長を遂げるようなことがあれば、一旦諦めていた映画、アニメ化の話も再浮上するかもしれませんね。

好調な事業でも、成長が見込めない案件は他社に売却する。そんな潔さがやけに印象に残りました。

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