高い買い物と言われても意に介さない。日立

ビジネス電機業界

日本円にして1兆円のお買い物。米グローバルロジック買収

米IT企業を1兆円で買収した日立。周りからはお高い買い物をしたと言われていますが、日立の姿勢は適正な価格であり、高いとは思っていませんと意に介さない。

では、この米グローバルロジックとはどんな会社かと言うと、とんでもない優良企業であることは確か。

その実績を見るに1兆円という金額がいかに妥当な金額であるかがわかります。

フルカスタムのマック。ピクルス抜きもお手のモノ

米グローバルロジックが手掛けたサービスの一つに、マクドナルドのフルカスタムオーダーというシステムがあります。

中身はビーフで、2枚。チーズはつけて、ピクルスは抜きで。今までは定員に告げていた内容はスマホ内で完結してしまうというもの。

ID,パスワード登録を済ませておけば、2回目以降はスマホをポチッとするだけの簡便さ。いつでも、どこでも自分オリジナルの商品を注文できるとあって、顧客満足度は上々だとか。

日本への導入も待たれるところです。

提案力がずばぬけて高い。米グローバルロジック

このマグドナルドのシステム、そもそもは従業員向けに業務効率化というお題で話があったようですが、その話を顧客も享受できるサービスに発展させたのが米グローバルロジックなのです。

この提案力こそが、米グローバルロジックの強さの源泉であり、顧客には米Googleや米オラクル、

韓国のサムスン電子など、錚々たるグローバルカンパニーと取引があるというのは納得が行きます。

目のつけどころが日立。

優れた提案力とそれを実用化させてしまう技術力に目が行きがちですが、米グローバルの最大の魅力は人材発掘力と言われており、これが日立が同社を買収した最大の理由と言われています。

米グローバルでは、企業の成長には、人材戦略が重要とかがけており、創業から一環して優秀な人材獲得のため、世界中にリクルーターを網を張っています。

しかも、地域別に求める人材をきめ細かく設定。欧州なら自動車とデジタル人材、日本ならエネルギー人材、インドではソフトウェア開発者などなど。

その地域に特化した人材を獲得することで、最先端の人材にリーチしやすいようです。

IT業界では、ここ数年人材不足が深刻であり、この点を踏まえ長期的に優秀な人材獲得に長けた企業を傘下に置くことで、この先の難局を乗り越えていこうと思ったのでしょう。日立は

日立発のソフトウェア、ルマーダの成否も米グローバルロジックが握っているかもしれませんね。

この先の日立の動向から目が離せません。

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