周回遅れのテレビ事業の再編。家電の王様では過去の話。この先どうなるパナソニック

パナソニックの人事抗争の読んで思ったこと

松下幸之助さん死去からの数十年間の社長人事をめぐる裏話をまとめたドキュメント 松下電器人事抗争で、テレビにまつわるお話が詳細に描かれていました。

世は液晶へと移行する時期にあって、松下と取った戦略はブラウン管テレビの強化。一部では戦略ミスという声はあったもの業績だけを見れば大幅黒字を達成しました。

これに気をよくしたのか、次世代への取り組みが遅くなり、今さら液晶開発では追いつけないと思ったのか、プラズマに活路を見出しました。

当時、技術的にはプラズマが優勢ということもあり、多くの関係者はいつかは液晶を追い抜くと思ったことでしょう。が、液晶の目覚ましい技術革新により、大型化をいとも簡単に実現し、プラズマの優位性がなくなり、ジリ貧状態に。

そんな中、出荷台数で液晶がブラウン管を抜き、世は完全に液晶時代となったものの、手持ちの技術はプラズマ。起死回生とばかりにプラズマの増産をぶち上げ、大阪に専用工場を作ったのですが、状況は改善されずさらにテレビ事業は悪化。

こうしてようやく目を覚ましたのか、パナソニックも液晶に乗り出したというわけです。

こうしてみると、世のトレンドを見誤ったのか、常に打つ手、打つ手が裏目に出ていることがわかります。そんな残念の繰り返しにピリオードを打つのが今回のお話です。

液晶テレビ

他社では既に解決済み。

遅ればせながら液晶に参戦したものの、こちらの世界は既に韓国勢が世界を席巻し、日本勢は全くもって相手にならない状態。

日立は2018年にテレビ事業から撤退。ソニーは2013年に生産・販売ともに上位機種に絞る戦略に転換。そしてパナソニックはこれまた遅れること数年、ソニー同様、上位機種に絞り込むという戦略に転換しました。

これまでの失敗続きのテレビ事業のテコ入れですが、果たして成功するのか否か。

個人的には、今度こそ成功するのではと勝手におもってはいるのですが・・・。

液晶テレビ

社内の関心が薄れることはむしろ好都合かも

テレビもかなりコモディティ化が進み、旨味が少ない商売になっている。それを見越して利幅の大きい上位機種に絞り込むといのは利に叶っているとも言えます。

で、上位機種の開発に力を入れているメーカーも世界的に少ない。結果、各社が持つ独自の技術に関心が集まりやすくなるのではと思いす。

また、これまで会社の中ではエース格だったテレビ事業は、格下げ状態。パナソニック社内の期待値も下がっていることでしょう。

となると、これまでの石橋を叩いて渡るような無難な製品よりも、かなり尖った個性のテレビ開発であっても社内的には通りやすくなるのかなと。

液晶テレビ

VIERAは生き残れるか

個人的には我が家は昔からパナソニック信者。長持ちしてくれるというのがその理由。パイオニアがテレビ事業を撤退し、KUROブランドがなくなった時は、どこが悲しい気分になりました。

パナソニックのテレビブランド、VIERAブランドも同じ道を歩むことがないよう、切に願うばかりです。