JDI生き残りかけ消費者向けに進出

改革電機業界

国産液晶の最後の砦

JDIと言えば、日本の液晶メーカー最後の砦とも言っていいでしょう。韓国の攻勢に日本メーカーが手を組んで立ち上がった会社ですが、状況は厳しいと言ってもいいでしょう。

主要顧客でもあるAppleが有機ELに力を入れ始めたことから業績は悪化。

ならばと中国のスマホメーカーに触手を伸ばすも、とんでもない価格競争に巻き込まれこれまた厳しい状況。

売上高の8割をスマートフォンが占める現状を打破しようと車載関連にも力をいれていくの報道もみました。

で、今回はさらに踏み込んで非スマホ事業に力を入れていくというお話。

スマホ

消費者向け製品に参入

まずはディスプレイを内蔵した「遅れ鏡」。通常は鏡のこちらの商品、カメラを後ろの様子も確認できるというもの。床屋さんで言うところの最後に後頭部を確認できるあれですね。

美容院はもちろん、一般家庭でも需要はありそうな気がします。

続いてはバイク用のメルメット。ヘッドアップディスプレイ技術を応用したこちらの商品は、シールド部分に速度メーターや位置情報を表示してれくるというありがたい機能付き。

視線移動することなくスピードを確認できるのはバイクを乗る人にとっては大変便利な機能だと思います。

最近自転車でもヘルメットをつけることが習慣化されているので、バイクに限らず自転車需要も掘り起こせるのではないかと思いますね。

ヘルメット

新しいモノへの参入は色々と苦労が

消費者向け製品に進出を決めたものの、完成品メーカーとのパイの食い合いが発生する可能性もありえます。おつきあいのある完成品メーカーとの調整がうまくいかないとこれまた大変なことに。

他にも社内の調整。

反対派は必ず存在する訳で、JDIでもこの消費者向け市場への進出にはかなり揉めたのも話も聞かれます。

この改革を指揮したのが、アクアを立て直した実績のある御方。アクア時代にスターウォーズとのコラボレーション洗濯機をヒットさせたなど、かなり実績のある御方。

ので、反対派はいるものの、賛同する方々も多く、この改革が実現できたのではないかと思います。

実績もなく、中の人からによる改革だと頓挫するでしょうね。

非スマホ事業で45%以上

このような改革を推進していき、2022年には非スマホ事業で45%以上の売上高を掲げています。

2018年から数えてあと4年。現在、車載用が2割に満たない現状で、その不足分を消費者向け製品で補えるのか未知数ではありますが、日本の最後の砦として頑張って欲しいものです。

改革スマホ

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