出戻りの託す、ベンチャー精神。パナソニック

あえて復帰を依頼

退社した会社から「またウチに戻って一緒に仕事しないか」なんて、言葉をかけられたらサラリーマン冥利に尽きる。

それもあなたの好きなようにやってくれればいいという好条件つきなら、なおのこと。

パナソニックは2018年4月、パナソニックを退社したスタッフが設立したベンチャー企業セルボから分社化したシフトールを買収しました。

ベンチャー

セルボという会社は

セルボは、2007年にパナソニックを退社したスタッフが設立した会社。

ネットに繋がるデジタルカメラやスマートフォンで操作する電源タップなど、今までにない製品を商品化してヒットをとばしてきました。

パナソニックが欲しかったのは、この企画力はもちろんですが、最も関心を示したのはこの会社の持つ「アジャイル開発」未完成のまま市場に投入し、ユーザーの反応を見ながら商品を改良していくという手法。

リーンスタートアップとも呼べるこの手法に、大きな関心を持ちました。

大手企業ともなると、市場導入までには完成度の高い商品でないと中々、発売までは踏み切れない。企画、開発、販売という色々な部署と調整などもありますからね。

ただ、それはハード売り切りの時代であれば通用していたとのこと。

これからは買った後もユーザーとつながりお金を稼いでいく仕組みが重要になってくるとなると、この「アジャイル開発」のノウハウが喉から手が出るほど欲しかったわけです。

ベンチャー

布石は既に打っています

今回のシフトホール買収の他にも、パナソニックでは既に「アジャイル開発」の導入に向けた動きを進めています。

パナソニックβというシリコンバレーに設置した会社では、会社の稟議なしで試作品を作ると入り組みに乗り出しています。

様々な壁が立ちはだかり日の目を見ることができなかった製品や技術に再び光を当てる取組が進められています。

事業

後工程が大事だよ

このような取組は、市場導入前ということもあり、いわゆる前工程。それを製造、販売する「後工程」も重要nなってきます。

シフトールは前工程のみならず、後工程でも強みを発揮。部品の選定や回廊設計などを得意とし、中国の協力工場とのパイプも太い。長年のつきあいで受発注のノウハウも磨き上げてきました。

「アイデアが出てから最短半年で製品を発売できる」とシフトールの社長。

前工程、そして後工程にもベンチャーの流儀を注入に力を入れているパナソニック。

時代の変化に今、もっとも敏感な電機屋さんではないでしょうか。

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