志半ばで退任。三越伊勢丹社長

新宿伊勢丹のメンズ館で一世を風靡

2000年台初頭、暗黒時代真っ只中の百貨店業界において大きな話題となった伊勢丹新宿店のメンズ館。それまではテナントごとに店内装飾はバラバラでしたが、売り場コンセプトを決めて、統一された売り場と品揃えで大きく売上を伸ばしました。

その仕掛け人こそが現三越伊勢丹社長の大西氏。

一度講演を聞かせていただきましたけど、現状をよしとしない強いエネルギーを感じました。

その成功をきっかけとして社長に就任したのだと思いますが、退任とは・・・

経営

業界の雄として、新しい試みを矢継ぎ早に

新宿店の成功で、百貨店業界に新しい風を吹き込んだ大西氏ですが、改革はそれだけに留まりません。

セールの開始日を遅らせたりもそう。

それまではセールありきの百貨店でしたが、それってある意味、消費者を裏切る行為でもあるという真っ当な考え。

これには僕も激しく同意しました。

他にも従業員の労働環境改善では正月1日、2日はお休みというもの。

ウル側も心身が正常ではない限り、お客様に対してのサービスの質も落ちるだろうという考え。

これにも激しく同意しました。

このように様々な改革を推し進めてきたわけです。外から見ていると凄い経営者だなと。絶え間なく現状を否定し、新しいことに取り組んでいくその姿勢に、色々と考えさせられるところがありました。

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けど、中の人の評価はちょっと・・・

外から見ると評価の高さが目立ちますが、社内からの評価はひどい。

周りイエスマンしか置かないとか、客の前で叱責したりとか、致命的なのは不採算店舗の閉鎖の話。

マスコミに報道されて初めて知った社員も多く、なぜ、最初に社員に話をしないのかという不満の声も上がっています。

といった具合に上層部と大西氏との衝突は激しく行われていたようで、そこに2016年度の減収減益という結果となり、責任を取る形で辞任されたのだと思います。

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仲間の同意がないと改革も・・・

個人的には大西氏の様々な改革は素晴らしいと思います。

もう少し賛同者が言えれば、減収減益だとしても、来期は頑張ろうと継続して改革は進められていたのではと思っちゃいます。

新しいことをするには確かに失敗はつきもの。

それを許容できないほどに社内はすごいことになっていたのでしょう。

次期社長が大西氏の意志を継いで改革を推し進めていくのか、それとも元の黙阿弥に戻るのか、今後の三越伊勢丹の動向に目が離せません。

頑張れ、伊勢丹。