ついで買いを期待とは言うけれど。らくらくメルカリ便

通販流通業界

らくらくメルカリ便とは

今や個人間取引で勢いに乗るメルカリ。アプリだけで見るとあのヤフオクさえも越えたとか。

1日の出品数が100万品を超えるというのですから、さぞさぞウハウハ状態でしょう。

勝ち馬に乗るべく、セブンイレブンが動き出しました。

業務内容は、商品の引取と受け渡しをするらくらくメルカリ便。店頭にも早速ポスターが貼られていましたね。

こちらのサービス、出品者、購入者の双方が住所を知られずして取引が行えるというもの。

個人間フリマとは言っても、身も知らない人に住所を知られるのはあまり気持ちのいいものではありませんからね。

利用者の気持ちを汲んだ取組と言っていいでしょう。

通販

セブンイレブの狙いは

らくらくメルカリ便の導入狙いは、商品発送、または商品引取で来店されるお客様のついで買いを狙ったもの。

なかなかお店に来店してくれないお客様を呼び込むことも期待できます。

らくらくメルカリ便だけの利用で、何も買わずにお店を後にするのは忍びない。ついでに夕飯の弁当でも買っていくかという事を狙っているのでしょう。

コンビニ

先行者、ファミマの本音

らくらくメルカリ便を既に実施しているファミマ

セブンイレブンの参入でさぞ危機感を感じているかと思いきや、むしろ逆。らくらくメルカリ便のお客は、セブンイレブンでどうぞというむしろ歓迎ムード。

理由は、レジ業務の停滞が挙げられます。

らくらくメルカリ便の仕組みは、店頭の端末に受付番号を入力して、吐き出されたバーコードをレジに持ち込むというもの。

僕もAmazonで、この手のサービスを利用したことがありますが、まず店舗スタッフにこのサービスを理解している人が少ない。ので、ぞろぞろと先輩スタッフが出てきて、二人がかりで僕の対応をしていました。

書類にハンコして、サインを記入してもらって、バークヤードから当該の荷物を探して、レジまで持ち込む。

一連の作業に1分以上かかりました。

ちょうどお店が空いている時間だから良かったものの、ランチタイムにこの業務が入ると、店舗オペレーションは破綻してしまいます。

ある意味、破壊力満点のらくらくメルカリ便なのです。

コンビニ

加盟店オーナーはちょっと複雑

現場を知り尽くしたオーナーさんなら、このようなレジオペレーションの長時間化は既に想定の範囲内。

ので、ついで買いで売上げアップを期待する本部とレジオペレーションの煩雑化をきらう加盟店オーナーとの間で、考え方に大きなズレがあるようにも見えます。

客としては、らくらくメルカリ便のお客に遭遇しないことをただただ祈るばかり。お弁当を買いにいっただけなのに5分前後も店内にいるのはしんどいですから・・・

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