どうしようもない八方塞がり。「私を忘れないで」

交通事故で記憶を失くす

タイトルからもある程度の察しがつく本作品。主人公は弁護士でバリバリのエリート。

ある日、身体が大きく宙を舞うような大事故に逢い、記憶喪失に陥ってしまいました。10ヶ月のリハビリを得て、日常生活を1人で過ごす所まで回復できました、ある特定の記憶だけがポッカリと抜けていて、これがクライマックスに向けて徐々に解明されていきます。

私を忘れないで

気になる女性と恋に落ち・・・

事故の後遺症も落ち着き、職場復帰も果たした主人公。

会社の人も彼の職場復帰を大いに祝うもの、事故の事は箝口令がしかれているのか、一切誰も触れません。

何か訳ありなのでしょう。

彼は彼で自身の行動にどうも気にる点が。どうしてもバスやクルマなどに乗ることができない。何かが彼を引き止めるのか、彼にしてもわからないのですが、どうしても身体が拒否反応を示します。これも何か訳ありなのでしょう。

極めつけは、訳ありの美女。彼の通院先の病院に現われ、何かと彼にまとわりついていきます。

何度目かの出会いを得て、彼は彼女に対し、恋心を抱きそして恋仲へ発展していきます。

一部欠陥のある彼を狙い撃ちしたかのような彼女の行動も、怪しい感じがしました。

私を忘れないで

回りの皆の訳ありの行動が全て解明

彼女と一緒に過ごす時間が長くにつれ、自分を何ものなのか、その想いがどんどんと強くなっていきます。

そして、この彼女との暮らしが何と眠っていた記憶を呼び覚ますことに成功。何と、彼女は元奥様。訳あって独身女性という設定で、彼に近づき再び恋仲へ発展していきました。

本来ならハッピイなんでしょうけど、彼にとってはこれが最悪の状況を生むことになるのです。

それは記憶が呼び覚まされることで、再び記憶を失ってしまうというもの。

彼のある特定の記憶というのが、最愛の息子を失ったと言う事実。この事故に関わりのあるクルマや事故、家族というものに触れることで、記憶喪失が発動してしまうのです。

彼女が距離を置き、奥さんではなく見も知らない女性を演じていたのも彼を思っての行動だったのです。

泣ける~

私を忘れないで

けど、寄り添って生きることに覚悟を感じた

彼を危険な目にさらしてしまうのは、私という存在があるから。

そう覚悟を決めた彼女は、彼の元から一切にいなくなります。それが彼を社会適合者として生きてもうら最良の手段と思ったからです。

が、記憶はないにしても、どこか繋がっているものを感じるのでしょうか、人恋しさから彼女を求める行動に出ます。

そんな彼に再び逢い、また記憶が蘇り自分を傷漬けたり、「あなたは誰ですか」と心をえぐられるような辛い言葉をかけられても、その全てを受け入れる覚悟を決めたのです。

離れてもダメ、くっついていてもダメの八方塞がりな感じがしますが、彼女の覚悟が胸に響きました。