悪い友達に捕まったのが運のツキ「ビリオネア・ボーイズ・クラブ」

ビリオネアボーイズクラブハリウッド

頭は切れるのにもったいない。

日本で言えばいいトコのおぼっちゃん、お嬢さんが通う学校に何とか頑張って入学した二人。

どこか劣等感があり、そんな同じ境遇もあってか二人は意気投合し、投資会社を起業。

商売の才覚に優れ、儲け話に対する嗅覚がするどいディーンはある日、高校時代の同級生、ジョーに出会います。

当時から、頭はキレキレで出世するだろうと思いきや、現在は投資会社の薄給社員。そんな彼を不憫に持ったのか、ディーンは彼を利用して一儲けしようと画策。

自分を高く評価してくれるディーンの言葉に気をよくしたジョーは、投資会社BBCを立ち上げます。

幸先の良いデビューを果たす

出資者は、高校時代のボンボンお坊ちゃまたち。まずは彼らからの出資を狙い、3週間で元本の50%を利益を叩き出すというのを、とんでもない大嘘をぶち上げます。

これがジョーとディーンの転落人生の始まりなのですが・・・。

人脈って大事。大物出資者との出会い

彼らの大嘘は効果てきめん。同級生が続々とBBCに出資することとなりました。

さらにディーンが手掛ける輸入車販売の顧客もBBCに出資。このお方、とんでもない投資家で、既に出資している同級生達とは桁違いの資産家。

で、その出資額が日本円にして4億円。この出資金を元に、さらに半分傾いた石炭会社に対し、大型の投資を行います。

膨らむばかりの借金の果に・・・

とは言え、彼らの商売は、自転車操業そのもの。

出資を受けた金額を即座に支払いに回す。それも他の投資会社よりも利率が高い。いつショートしてもおかしくない。

膨らむのは借金ばかり。そしてBBCのとどめを刺す事件が勃発するのです。

大投資家から出資金4億円が待てど暮せど入金されない。本人周辺の関係者に聞いた所、あれは全くの嘘話。4億円という大金なんぞ、そもそもない。

そうです、彼らは顧客に大嘘をこいていたと思ったら、自分たちもとんでもない詐欺師に騙されていたということに気付くのでした。

後戻りしたい時に限って奴が・・・。

その後は、刑務行きの絵に書いたような転落人生が二人を襲います。

振り返ると、節目、節目にジョーが、良心の呵責に苛まれ、自分たちの商売は嘘だったとカミングアウトしようとしました。

が、ディーンの言葉巧みな説得に会い、再び嘘の上塗りを続けることに。どこか損している感じのディーンが不憫でなりませんでした。

この話、実際に1980年代にアメリカであった話で、ジョーは今なお刑務所の中というのが、かわいそうでなりませんでした。

真面目に投資会社の社員として働いていたら、違った人生になっていたかもしれません。

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