十代の女子、国を救う「ジャンヌ・ダルク」

歴史上でも稀な女子軍曹

世界の歴史の中でも稀ではないでしょうか。女子が一軍を率いて戦勝を上げてしまうなんて話は。しかも国家存亡の危機から救うなんて大仕事ともなれば歴史に名を残しても誰も異論はないでしょう。

で、その御方と言えばフランスの田舎育ちの女の子ジャンヌ・ダルクです。

しかも19歳という若さというのだから驚きも2倍増し。

神のお告げが聞こえるジャンヌ・ダルク

敬虔なクリスチャンのジャンヌ・ダルク。映画の設定上なのか事実に基づく話はさておき、とにかく神の声が聞こえるという特殊能力の持ち主。神様が言うには、「あなたにフランスの未来が託されています」とのこと。

彼女は早速行動に出ます。国王に対して、「神のお告げです。私に軍隊をつけてください」と。その行動力もさることながら、時の国王も心の広いお方。普通なら虚言者の戯れ言と一蹴するところ、彼女に会うことを快諾

で、一目会って感じる所があったのでしょう。彼女に軍隊をつけることを約束しました。

士気を盛り上げるのが上手

軍隊をつけてもらったジャンヌ・ダルク。戦の経験もないのに初陣でいきなりの大将格。古参の兵隊さんからはお手並み拝見とばかりに聞く耳なんて持たないスタンス。

ジャンヌ・ダルク

が、ジャンヌ・ダルクはそんなこと、イチイチ気にしません。ならば私が先陣を切って攻めるのみといった感じでイギリス兵の立てこもる砦めがけて突進。

それを見ていた兵士も、若いお姉ちゃんに頑張っているのに俺たちが傍観しているのはまずいだろうと重い腰を上げ彼女に続き砦攻めに参戦します。

ジャンヌ・ダルク

これをジャンヌ・ダルクが想定していたとしたら、かなりのやり手でしょう。

さらに、「フランスを取り戻せ」などの声をかけ兵士を鼓舞。劣勢と思われた砦攻めも終わってみれば圧勝。これもジャンヌ・ダルクの高い人心掌握術の賜物と言えるでしょう。

負け戦が続き士気が低下していたフランス兵もジャンヌ・ダルクの登場で、自信を取り戻し次々とイギリスの占領地を奪還。

圧巻は無血撤退の成功

ジャンヌ・ダルク自身は人の命の奪うような戦いは本意としていません。血を流すことなく話し合いでイギリス軍にフランスの領土から撤退して欲しいというのが本来の目的。

オルレアンという都市を占領するイギリス軍に対し、単騎でイギリス軍の軍勢に近づき、お互い消耗する愚行をとうとうと説きます。

これがゴリゴリの鬼軍曹のお言葉ならば「何を抜かすか」と聞き入れてもらえないでしょう。が、10代の女子が切々と懇願する姿を見ると、胸に響くものがあったのでしょう。

ゾロゾロとイギリス軍が撤退していき、そしてフランスはオルレアンを無血で奪還。さらにイギリスに奪われていた王位を奪還することに成功しました。

英雄視されていたのは一瞬

無血で王位を奪還したということで、ジャンヌ・ダルクは国王、そして国民からも称賛され、英雄と崇められるほどになりました。

ここで終わっていれば良かったのですが、その後もイギリス軍が立てこもる都市攻略に出たことが仇となりジャンヌ・ダルク罪人扱いされてしますのです。

最後はイギリス軍の捕虜となり、裁判にかけられ一旦は火刑は逃れられたものの、イギリス軍もズルなどもあり魔女ということで火刑に処されることになりました。

janno02

罪人扱いのジャンヌ・ダルクでしたが500年後には、ヴァチカンから聖人扱いされました。これって彼女功績が真っ当に評価されたということでしょう。

フランスの歴史で言えばいつ頃?

100年戦争の最後の方で、都市ごとに力が強かった時代です。が、この戦争をきっかけに国王を中心とした中央集権化が進み、教会をも国王の支配下におきました。で、時代は絶対王政へと突き進んでいくのです。