生き抜く強い意志。「ライフオブパイ/トラと漂流した227日」

トラと一緒に漂流生活?

太平洋横断中に、嵐に会いあえなく沈没。家族を失い、一人漂流生活を余儀なくされた主人公パイ。16歳で太平洋のど真ん中で、ひとりぼっち。食料も水もほとんどなく、ほぼ死と隣り合わせ。そんな過酷な環境なのに、さらに追い打ちをかけたのがトラの存在。死との距離がさらに縮まってます。

トラ,漂流

2人の中に友情が・・・。

お互いに牽制し合っていたのに、いつしか共に生き抜く同士という感情が芽生えます。トラもそんな気持ちが伝わったのか、パイの言う事を素直に聞き入れるようになります。お互いの警戒心が解かれ、ひざ枕をするほど距離が縮まり、トラもこの人に生かされているという想いが強くなります。

トラ,漂流

実は表情豊かなトラ

元々は猫科だけに、大きな猫と思えばかわいいもの。溺れそうになった時の助けを求める表情は、餌をねだるウチの猫そのもの。飢えに苦しみ、しんどうそうな表情も、無人島について生き生きと走り回る姿を見るに、トラもにも表情があるんだと、気づかされます。

感動ヒストリーもの?

トラとの漂流生活をいかにして生き抜くかというのが、この映画のテーマだと思いましたが、さにあらず。動物と対等な関係を築き、互いが刺激を受け、助け合うことで、「生き抜く」を成し遂げる壮大な友情物語という感じがします。人間ではなく、動物、しかも相容れそうにないトラというのが、一層、目標を困難にしていますが、くハードルを上げた分、感動もひとしおです。