ウクライナ危機で物価高。仕組みがわかって納得

Blog 反省

LNG争奪始まる

昨年あたりからやたらと耳にする脱炭素という言葉。エネルギー業界はこれまでの資源に頼らない新ビジネスを模索し始め、原油などの採掘を控えていました。

ところが、ウクライナ危機をきっかけにあまりの価格高騰に増産してくれという声にかわり、一番困惑しているのではないでしょうか。

二酸化炭素の排出量が少ないLNGは、これまで中東から購入していた日本ですが、欧州勢も加わったことでさらに高騰。

発電のエネルギーが高くなれば当然電気代に転嫁される。既にこの1年で国内の電気料金は平均3割上昇していることを考えると、電力会社も伝家の宝刀「燃料費調達精度」を発動すると考えられています。

ニッケル価格が上昇

EVのバッテリーに使われるニッケルも高騰している資源の一つ。これを受け、テスラでは価格を10%値上げしたほど。

大手が吸収しきれない状況を考えると中小規模のメーカーはもっと値上げしないと商売として成り立たないでしょう。

てなわけで、レアメタルに頼らないバッテリー開発なども進められています。

これまでは自由に海外と取引をしてきましたが、ウクライナ危機で調達先をシビアに選定する時代がくるかもしれません。となると必ずしもお安い所から購入ということも叶わず、これまで以上にコスト高が懸念されます。

ロシア上空を迂回。ウクライナ危機で空輸から船便へ

これまでは東アジアと欧米の輸送はロシア上空を経由していましたが、ウクライナ危機により上空を通過することはペケ。

代替えとしてスエズ運河経由船便が重宝されるようになった訳ですが、これまた共有過多状態となり、価格上昇を真似ているとか。

競争激化、物流抑制で新しい風景が広がるか

このようにウクライナ危機により、需要が急激に伸びたり、物流網が変わったりして資源高を招いているということがよーくわかりました。

この先も色々な面で弊害が生まれるかもしれませんね。

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