四面楚歌、ソフトバンクの苦難

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サウジ問題でファンドが危機

サウジに批判的なジャーナリストの殺害事件で、風当たりの強まるサウジアラビア。そのサウジアラビアと連携して設立したソフトバンク・ビジョン・ファンドが苦境に立たされています。

このファンド、2017年5月に設立され、投資先の目利き役がソフトバンク、スポンサーがサウジアラビアという役割で、既に米NVIDIAや自動運転の有力企業などに出資と順調な滑り出しを見せていました。

ところが、この事件をきっかけに、出資を受けた博物館では、「血塗られたマネーを受け取った」と批判される事態となったり、首都リヤドで火災した投資会議で欧米の投資銀行、証券会社が揃って結成するなど深刻な事態に発展。

このような事態が続くと、ソフトバンク・ビジョン・ファンドからの出資は受け付けない企業も増えてくる恐れもあります。

オイルマネー

アリババ株価下落も痛手

サウジ問題ばかりが取り沙汰されていますが、アリババの株価下落もソフトバンクにとっても大きな痛手となっています。

アリババ創業期に株も取得していたソフトバンクは2018年10月22日時点で含み益は約12兆円

16兆円もの有利子負債を抱えるソフトバンクにとっては、ある意味、信用を補完する役割を担っています。

上場来高値から比べると、わずか4ヶ月で約19兆円の時価総額が吹き飛んだとも言われています。2018年9月に会長が退任。加えて米国との貿易戦争が激しさを増し不安材料だらけ。

さらに株価が下落することにでもなれば、信用不安が起きる恐れもあります。

株価

国内の通信事業も大変だよ。

菅官房長官による4割安くできるですっかり、政府の目の敵となっている3キャリア。

それまで大手3社による無風状態が続いていましたが、そこにメスが入りました。

年内には、方向性が出される見通しですが、内容次第によっては通信事業もさらに厳しさを増す恐れがあります。

消費税10%を控え、国民感情を和らげるための生贄とも取れますが・・・

スマホ

まとめ

このようにソフトバンクにとっては、一度に3つもの苦難が訪れたような格好となりました。

投資事業は、今後の成長には欠くことのできない事業。アリババ事業はその成長エンジンを影でささえるものであり、それぞれが有機的に連携しています。

どれか一つでも欠けるようなことがあれば、今後の成長に影を落とすことも考えられます。

とは言え、苦難に立たされた時こそ、世間を合っと言わせる孫さんマジックが炸裂すると個人的には踏んでいるのですが・・・

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