映画批評

日本映画

優柔不断は脳内で会議が紛糾していること?「ポイズンベリー」

脳内を会議室化した切り口が斬新すぎる 物事をポジティブに考えたり、ネガティブに考えたり、はたまたさ理性を突き抜けて衝動のみで突き進んでみたり、これら全てを擬人化したのが本作品。 それぞれの感情が喧々諤々と自分の主張を繰り返し、最終的には理性...
日本映画

ヤンキー×OL。設定だけ見る価値あり「地獄の花園」

OLの派閥争いってソッチ OLの派閥争いというのはよく聞くけど、本作のそれは陰湿さとほど遠くガチンコの力と力の勝負。 成人にもなれば昔話と語られ、人によってはふせたくなるような黒歴史。なのに会社という組織をバックに日夜、社内の派閥争いが繰り...
ハリウッド

リアリティありすぎの手持ちカメラ映像。「アウトポスト」

思い出される「泣いて馬謖を切る」 アフガンにおけるタリバン掃討作戦の実話に基づくお話。タリバン兵との攻防が最も激しい前哨基地は周囲が山に囲まれ守るには圧倒的に不利な場所。 歴史を振り返ると、過去にもこの地に野営した部隊が数では勝るものの全滅...
アジア映画

韓国も日本と一緒?あるあるネタ満載。「82年生生まれ、キム・ジヨン」

バリバリのキャリアウーマンが出産を機に会社をやめ第二の人生を歩むというお話。お母さんにはなったけど、これまでの生活とは大きく変わり、色々な問題に直面。女性の社会進出とはいうけれど、そう簡単ではないなと思った次第です
ハリウッド

AIvs人間というありがちなストーリーを超えてくる面白さ「アップグレード」

AIvs人間という作品は数多く見てきたけれど、映画アップグレードは予想をはるかに超えてくる良作。秀逸とも言える設定は本作に留まらず他にも転用できたらいいのに思うほどでした
ハリウッド

イギリス国民から憎まれていたのに一転。ここまでの愛されキャラになるとは。「キーパー ある兵士の奇跡」

ナチス兵にスポットを当てたのが新鮮 これまで多くのナチス映画を見てきたけれど、その多くは悪者として描かれたものばかり。けど本作はナチス兵を主役に“いい人”として描かれています。 その主人公とはバート・トラウトマン。イギリスとのある戦いで捕虜...
ハリウッド

まさに流浪の民。ナチスに追われて逃げまどう「ヒトラーに盗られたうさぎ」

ナチス政権奪取前夜はこんな感じだったの 時は1934年。ドイツではナチスが政権を奪取るか否かという国民にとって今後の未来を占う大事な時期でした。 第一世界大戦の戦時補償などで負わされたドイツは未曾有の不景気時代。民意としては新しいリーダーを...
ハリウッド

ここから始まったのか。ストックホルム症候群。「ストックホルム・ケース」

銀行強盗だけどどこか憎めない。慌てっぷり 海上のヨットから飛び降り颯爽とタクシーに乗り込む主人公。向かった先は銀行。 カウンターにバッグを置き取り出したのはライフル。挨拶代わりに一発天井にぶっ放し、自ら銀行強盗であることをアピール。 この行...
日本映画

ネタばれ。まさに人狼。微妙な心理戦にハラハラ・ドキドキ「おとなの事情 スマホをのぞいたら」

ありそうでなかったスマホを使ったゲーム タイトルからして興味津々の本作品。誰もが他人に見せたくない、誰もが見てみたいと思う他人のスマホ。それを白日に元にさらすともなれば、ハプニングが起こるのは目に見えている。 これをゲーム化することで、双方...
ハリウッド

女は守るために残酷になるってキャッチコピーにしみじみ納得。「罪と女王」

人生史上、幸せのピークだったはずが・・・ 理解ある旦那、やっとのことで授かった双子の娘たち。そして周りの認める敏腕弁護士。 彼女にとっては幸せのど真ん中だったなのにある事をきっかけに身から出た錆と言ったらそれまでですが、とんでもない事態を招...