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外食産業

絶好調だけど浮かれない。コロナ後を見据えた新業態出店加速。モスバーガーの野望

絶好調ではあるけれど

コロナにより外食産業が大打撃を被っている中、ハンバーガーチェーンは被害を最小限に留め、むしろテイクアウトの強みを活かして売上は対前年超え。 業界最大手のマグドナルドはもちろん、後に続くモスバーガーも同様。既存店売上高は2021年6月まで23ヶ月連続、前年同月比プラスで推移。 新商品とも言える食パンも発売し、我が世の春を謳歌してもいいのに、浮ついた所はなく、コロナ後を見据えて着々とその準備を進めています。

ハンバーガー
ハンバーガー

モスバーガー&カフェの出店加速

コロナ後を見据えた店舗づくりで、今力を入れているのがカフェの提供を主軸としたモスバーガー&カフェ。こちらコロナ前の2019年11月に1号店を出店。現在では35店舗までに拡大。 流行りのカフェにモスバーガーも参戦かと見てしまいがちですが、きっちりとハンバーガーも売っているという、ちょっと思い切りの悪さを感じてしまいますが、むしろ消費者の受けは良く、モスバーガー=ハンバーガーというイメージが定着しているからなのでしょう。

ハンバーガー

コロナ前からの課題克服に動く

そもそもモスバーガーの売上の5割は午前11時から午後2時のランチタイム。午後5時までのディータイムの売上は2割に留まり、ここの空白地帯を埋めるという役割をモスバーガー&カフェに担わせるとも言えます。

出店数をさらに増やすことから、モスバーガー&カフェは絶好調。21年度末には80店まで出店を計画しており、当初の目論見通りになっているのでしょう。

再び参入の勇気

新業態の出店は、過去にもありました。スイーツや丼メニューを用意し、バーガーメニューを少なくしたものの、これが今イチ消費者の受けが悪く、こちらは現在は4店舗に縮小。

この大きな失敗にもかかわらず、再びチャレンジする姿はお見事。しっかりと失敗の原因を分析し、ハンバーガー屋さんなんだから、そこはしっかりと売っていこうとでもなったのでしょう。

コロナ後の市場変化に対応

客席を減らして、肘掛けの椅子などゆったりと店内でくつろげる空間づくりのモスバーガー&カフェ。 これも、コロナ後の市場変化を見据えたものなのでしょう。お家にはない非現実的な空間を求めるニーズや在宅とは異なるワークスペースを持ちたいなどのニーズを取り込んでいるようにも見えます。

苦境にあえぐ外食産業ですが、コロナ収束後の盛り返しで市場はさらに、この需要に向けた動きを加速させていくことでしょう。

そんなツワモノ達がゴロゴロいる状況にあっても、競争力ある店づくりを目指しているのでしょう。

どんな店舗なのか、一度は足を運びたいと思った次第です。

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外食産業

勝ち馬に乗れ。外食産業がこぞってハンバーガー市場に参入って。生き残ってくれることを切に願います

一人勝ち状態のハンバーガー市場

コロナ禍で大打撃を受けた飲食業界の中、絶好調のハンバーガー市場。業界トップのマクドナルトの20年12月期の客単価がコロナ禍前の19年比で約17%アップ。テイクアウト需要でファミリー客が殺到したことが功を奏した格好となりました。

業界2位のモスバーガーは持ち帰り比率が6割だったのがコロナ禍で7割でも上昇。こちらもテイクアウト需要が全体の売上を押し上げる格好となりました。

こう見ると、テイクアウトというのがいかにこのコロナ禍において有用であったかがわかります。

マクドナルドは、これを好機と捉え、ドライブスルーの拡充を図ったり、新サービス、パーク&ゴーという取り置き、駐車場でピックアップというとんでもなくドライバーにとってはありがたいサービスまで投入。

かなり先を言っている感じがしますし、他業界も真似る所も出てくることでしょう。

ハンバーガー
ハンバーガー

ファミレス、居酒屋チェーンもレッドオーシャンに参入

このハンバーガー市場の好調っぷりを見て、ウチもウチもということで、この市場に参入する外食企業が続々と登場。

ファミレスのロイヤルホストは、フライドチキンバーガーを専門にしたお店を2021年5月にオープン。バーガー単品で500円ということから、マクドナルド、モスバーガーよりもお高めの商品となっています。

他にも居酒屋の鳥貴族は21年8月までにハンバーガー関連の店舗オープンを発表。

お一人様焼き肉のダイニングイノベーションでは既に都内にハンバーガー専門店をオープンしています。

鳥貴族、ダイニングイノベーション共に将来的には1000店舗の出店を計画しているようで、本気度が伺えます。

携帯業界よりも凄まじい寡占状態

このコロナ禍でハンバーガー業界で儲かると踏んだというのはわかりますが、果たして生き残ることができるのかが疑問。

この業界の市場規模は約7000億円と言われ、マクドナルドが約6000億円、モスバーガーが約1000億円。この2社でほぼ市場が独占されているという状況なのです。

ロッテリア、バーガーキング、ドムドムバーガー、フレッシュネスバーガーなどなど名の知れたチェーン店は多いのに、ここまで差がついていることには正直驚きました。

2強に最も近いと言われるケンタッキーでさえハンバーガー商品は苦戦しているとのこと。いかに新規参入組にとって厳しい市場であることがわかります。

ハンバーガー

とがった商品の方がむしろ際立つかも

恐らく大手2社と同じような商品とは考えてもいないでしょう。規模を追わずきっちりと利益を出す戦略かと思います。

ロイヤルホストのチキンに特化した商品は、商品コンセプトが明確でわかりやすい。ケンタッキーとチキンでかぶる点が気になりますが・・・。

フレッシュネスバーガーが今なお健在というのも、これから参入する企業には良きお手本になると思います。

ハンバーガー

肉厚・ジューシーなハンバーガーと弾力性があってモチモチのバンズ。そして一口でかぶりつくことはまず無理な大きさ。

マクドナルドのハンバーガーに慣れていても、ふとした時にフレッシュネスバーガー食いてぇと思い出せてしまうパワーがあります。個人的には。

この先、個性的なハンバーガーが増えることは期待しつつ、唐揚げ専門店のような戦国時代に突入すれば面白いことになるなと思った次第です。

○○受賞といった類の商品が続出するようになれば、大手2強を脅かす集団になるかもしれませんね。

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外食産業

デリバリー業務はもっと細分化されるかも。群雄割拠でお店の負担も増すばかりなの。

画期的すぎるよ。出前専門サービス

今でこそデリバリーは当たり前ですが、その昔、デリバリーと言えばそば屋とピザ屋位。店内業務で忙しいのに、配達業務もこなすとなると、人のやりくりも大変。配達専任を雇うほど、お店を潤っていませんし。

そんな店側の不満とデリバリーの数が少ないという利用者の不満をうまく汲み取って生まれたのが、今のデリバリー専門サービスだと思うのです。

カフェ、和洋中メニュー、コンビニ、ファーストフードなどなどデリバリーの数は飛躍的に伸び、利用者は大いに満足。お店側としてもデリバリーをアウトソーシングできるのは大きなメリットになりました。

従来は外食屋のイチ業務であったデリバリー部分を切り出して、その部分だけのサービスを行う業態は当時としては、かなり画期的な発想に映りました。

デリバリ

普及が進んだのは良いけれど・・。

デリバリーサービスの最大手と言えば、ウーバーイーツと出前館。この2社のほぼ寡占状態かと思いますが、それでも続々と新興勢力が参入していることを考えると、まだまだ玉石混交といった感じなのでしょう。

各社、自社サービスを導入してもらおうと外食店に足繁く通い、契約成立となれば自社のアプリが入ったタブレットを店側に貸与します。

が、様々なデリバリーサービスを利用しているお店ともなると、この管理が大変。それぞれのタブレットを見て注文を確認するわけですが、この作業、調整などで人、一人を割くほどになることも。

業務負荷の軽減を狙い、デリバリーを外部に委託しているのに、これでは元の木阿弥状態。デリバリーサービスを1本化して閲覧できるシステムを検討するほど、外食屋さんにとって新たな問題が浮上しています。

デリバリー

これってQR決済に似ているような気がする

が、この1本化の検討もデリバリーサービスが自社の情報を外に開放しない(API)ものだから、断念せざるを得ない状況だとか。

デリバリーサービス会社としては、とにかく他社よりも一人でも多く利用者が増やすことに必死。デファクトスタンダードとなれば、これまでの苦労が報われる。てなわけで、おいそれと他社との連携はできないというわけです。

この話、QR決済にも似たような話がありましたね。登録件数で独走状態のPayPayが、汎用のQR決済読み取り装置への対応を拒否しました。というのも、PayPayが必死に利用店舗を開拓したのに、それに無料で他のQR会社が乗っかることができてしまうというもの。

このような事情を知り、確かにタダ乗りは許されないという思いに至るのは無理もないと思いました。

デリバリ

ならば自社開発。デリバリーシステム

てなわけで、増え続けるデリバリー業務の負荷を軽減しようと、自社開発のデリバリーシステムを構築する所も出てきました。

業務負荷の軽減という理由もありますが、この場合は、どちらかと言うと利用客の属性把握に重きを置いている点です。

現状では、デリバリーサービス会社が提供される情報は男女比の比率やエリア程度とごくわずか。仮にデリバリーを利用されたお客さんが来店しても、それに気づかずないことが起こり得る。

デリバリーをしてくれたお客を固定化するためにも、情報を多く取得しておいた方が、店舗運営にとってはプラスに働くというわけです。

配達だけに特化したサービスが今後増えるかも

今後は、このように自社でシステム開発する外食屋さんが増えるかもしれない。その時に配達だけを請け負うというサービスも出てくるかもしれませんね。

配達スタッフを自社でまかなうのは負担ですし、これまでデリバリーサービスに委託していたように、その部分だけは外部委託のままにしておきたいと。

デリバリ

となると、デリバリーの注文受け付けは自社で、配達は外部でと、さらに細分化されていくかもしれません。

今後の動向を注視していきたいと思います。

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外食産業

コロナ禍で広がる「あえて行きたいお店」というマインド。非現実感と特化型がトレンド

どっちつかずの店舗を大改革。プロント

カフェ&バーのプロント。昼間はカフェで夜はバーという運営のこのチェーン店は、厳しい外食産業にあって増収増益を続けてきた優良店。

その優等生が、コロナ禍で大胆な改革を行ったというもの。調子が良ければ何も変えたくないという所、将来を考えると今のうちにという思いが働いたのでしょう。

その改革とは、店舗の見た目。これまではお昼と夜では同じカフェという見え方でしたが、夜は大きんなのれんをかかげ、ピンクのネオン灯などの装飾品をつけてガラッとイメチェンしました。

居酒屋

この改革に至った理由としては、コロナ収束後も、他社に比べ客足が戻らなかったことから。コロナを経験したビジネスパーソンは、サクッと立ち飲みして、帰宅という行動が増えるだろうと。となると、プロントはそんなお客には持ってこい。

が、実際に蓋を開けてみると、管理職層は、早々に帰宅する人が多く、若年層は逆にガッツリと飲みたい。てなわけで、どっちつかずのプロントでお酒を楽しむという店としては選ばれませんでした。

コロナ禍で自宅待機が長引いたことで、フラストレーションもかなり溜まっているもんだから、それを解消させて、満足のいくものを提供できない。外食産業にとっては、コロナにより、一層、お客に選んでもらえるハードルが高くなった気がします。

大手ファミレスもいよいよ参入。デリバリー専門店

コロナ禍前から、デリバリを専門にしたお店は流行っていましたが、どれも個人経営の小さな店舗ばかり。それがコロナによりデリバリ需要が急増したこともあってか、大手ファミレスもデリバリー専門に参入しました。

デニーズ新宿御苑店が、まさにそれで、お昼の忙しい時でも5人で回せちゃうし、出店コストも通常の1/3とかなりお得な店舗形態。

これを店舗運営と併用となると負担も重くなる。デリバリーに特化することで機動性も高められ、コスト低減にもつながっています。

今後も、デリバリーに特化した専門店が増えていくことでしょう。

目的来店型を狙い、様々な工夫を実施

プロントの例を見るように、より一層、あのメニューが食べたい、自宅とは異なる空間で食事を楽しみたいという欲求は益々高まっていくでしょう。

これを目的来店という呼ぶそうですが、その来店を狙って、例えば店内にリモートワーク用のスペースを設け、仕事場としてファミレスを利用する層の取り込みを狙ったり、ロイヤルホストの場合は、店内をよりゆったりとしたスペースに改装して、自宅では味わえないくつろぎの空間を提供したりと各社、様々な取り組みをしています。

外食という定義が、食事を楽しむ場から、自宅にはないものを提供する場に変容していっている感じがします。

ファミレス

唐揚げ屋がやたらと多い理由

聞いたこともない団体の賞レースで金賞受賞しましたと、よくみかける唐揚げ。日本人にとって馴染みあるこのメニューが、コロナ禍で線も店が激増しているとか。

2017年は約430億円の市場が2020年には1050億円という倍以上の市場に大化け。大手ファミレスのガストも唐揚げブランドを立ち上げるなど、大手から個人店舗まで玉石混交状態。

中の人曰く、設備、店舗スペースなどはさほど取らず、かつ利益率が非常に高いというのが選ばれている理由だそうです。

唐揚げ

家庭で揚げ物が敬遠されるということもあり、これも自宅では味わえないという点にあてはまるかなと。加えて揚げ物も数多くあれど、からあげに特化した点も成功している要因だと思います。

とにもかくにも、コロナを経験したことで外食に求められるものは、より厳しくなったことは確実。さらにハードルが高くなってしまいましたが頑張って欲しいと思った次第です。

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外食産業

その潔さが素晴らしすぎる。モスバーガーの高級食パン参入。商品勝負で注目喚起

高級食パンが流行っているらしい

食パンと言えば、フジパンの本仕込み一択の僕ですが、最近では規格外の高級食パンが話題になっているとか。

火付け役は乃が美の高級生食パン。価格は400円オーバーでフジパン本仕込みの倍近い。けど、高級という言葉、価格に対する期待値の高まりもあってか、お店にはオープン前から列をなすほどの人気ようです。

高級食パンは売れると勝機を感じたのか、続々と高級食パン市場に参入する企業が相次ぎ、ちょっとした高級食パンが巻き起こっています。

で、ファーストフードのモスバーガーも、高級食パン市場に参入することとなり、その価格が600円ということで大きな話題を呼んでいます。

当初の計画を上回る上々の滑り出し。モス高級食パン

2021年3月から発売となったモスの高級食パン。こちら完全受注生産&事前予約制という販売形式。しかも販売するのは第ニ金曜と第4金曜の月2回。このいつでも買える商品でないことが餓鬼感を誘い、初回は9.5万個、2回目は4.7万個を販売のいずれも計画の2.5万個を大きく上回る上々の滑り出しを見せました。

この好調さを受けて、常時販売に切り替えるかと思いきや、モス側では、そんな予定は全くなし。現在、受注生産でロスもなく商売的にも安定。が、モスの売上から見るとかなり規模が小さい。

次なる商売の種として育てていこうという方針に切り替わりそうな所ですが、そこは当初の目的が高級食パンで売上を立てようという思惑がそもそもないからです。

ハンバーガー

高級食パンの役割は店頭に足を運ばせる、客寄せパンダ

モスバーガーの現在の客層は、40代-50代。若かりし頃にモスバーガーのヒットを経験した世代が中心。かくゆう自分も当時は毎週のように食べていた記憶があります。

作りたてのハンバーガーとポテトで食感があり、肉汁たっぷりのハンバーグ。健康に配慮したとトマト、しっとり感あるバンズなどなど。マックに比べると価格は高めながらも、価格に見合わった味で納得していました。

が、この想いが現在の若年層に響いていないのか客足はイマイチ。てなわけで、高級食パンというSNSでも話題になりそうなネタを提供することで若年層にモスバーガーを認知してもらい、あわよくば店頭に足を運んでもらう。それが高級食パンの役目なのです。

金曜日に販売も、土日の朝食に食べてもらうことを狙ったもの。平日に比べ、SNSにポストする機会も増えると予想してのことでしょう。

ハンバーガー

ネット予約、電話予約受け付けませんの徹底ぶり

店頭に足を運ばせる仕組みとして、徹底しているのがネットや電話での予約は一切受け付けず、あくまでも店頭のみに絞った所。

今の御時世、店頭予約かよと批判の声が上がりそうですが、そんなことを承知の上で、実施するあたり、モスバーガーの本気度が伺えます。この潔さは素晴らしい。

ハンバーガー

店頭の足を運ぶことが習慣づき、若年層の客足を増えれば、モスバーガーのおいしさを認識してもらえるでしょう。

SNSで、尖ったキャンペーンを張って注目を浴びるのではなく、商品で注目を集めようとするその仕組に、モスバーガーらしさを感じた次第です。

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外食産業

雇用数最大の飲食業界を守らなければ。制度の改定が必要かも。1日6万円では・・・

過去最多の倒産数、飲食業界

コロナ禍でほぼほぼ狙い撃ちされている飲食業界。20時までの時短要請などなど取り巻く環境は一層厳しさを増しています。

2020年10月時点の飲食業の従事者は約400万人。2019年から比べると約30万人ガ職を失った計算になります。

雇用を調整して何とか踏みとどまっているのはまだ良い方。倒産を余儀なくされるお店も多く、帝国バンクによると負債1000万円以上で倒産した会社は780社と過去最多。

借金を抱える前に店じまいという会社も含めれば、その数はさらに増え、1000社を超えるのでしょう。

職を失った人達は小売業へ

コロナ禍で大幅にシフトを削られ、収入が減った、あるいは店自体が倒産して職を失う人などなど、その多くは非正規労働者が中心でしょう。

そもそもパートやアルバイトが多い飲食業界。雇用調整で真っ先に対象になることは飲食業界を問わず、これまでにもありました。

で、職を失った彼らが向かう先はと言えば、コロナ禍でも好調さを維持している小売業界。

飲食業界同様、コロナ禍前から人材不足に苦しんでいた小売業界ですが、ここに来てその悩みが解消に向かいつつあります。

ローソンは20年4月の応募件数が前年同月比で約2.8倍。ちょうど最初の緊急事態宣言にあたる期間になります。その後も1.4ー1.8倍も衰えことなく推移し、ファミリーマートでも同様の傾向が続いています。

スギ薬局も20年4月からの9ヶ月間でアルバイトが約4000人増え、ニトリも新規に45店舗出店するも人集めには苦労していないとのこと。

といわけで、相当数の飲食従事者が小売業界に流れていることが伺えます。

一度離れたら、二度と戻ってこないのでは・・・

飲食業界側見れば、高いコストをかけて集め、育てた従業員が去っていくのは歯がゆい気持ちでいっぱいでしょう。

お給料を支払うことができればつなぎとめることもできますが、無い袖は振れない状態。

最も恐れられることは、コロナ禍終息後に、悲劇的な人材不足に陥らないかという点。

小売業界に転職した元飲食従事者も、職場で経験を積み雇い主側もそう簡単に手放すことはしないでしょう。

雇われ側としても、コロナ禍に弱い業界、収入が不安定な業界というイメージが離れず、再び元に戻るというのは考えにくい。

支援体制の見直しが必要かも

時短要請に応じたお店に対して、雇用調整助成金など1日当たり6万円を支援し、飲食業界を何とか支えている状態。

とは言え、一律6万円という制度設計自体に、家賃の足しにもならないという声もあれば、十分すぎるお店まで様々な声が聞かれます。

雇用数が他業界に比べ突出している外食業界を守るためにも、支援体制を規模に応じて変えるなど制度の更新が必要かと思います。

約400万人の雇用を守るという点に立てば、必要かなと思った次第です。

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外食産業

ゴーストスーパーならぬゴーストレストラン始まる

配達のみ担うゴーストスーパー

コロナ禍前にスーパーによる配達はどこも散々な結果で赤字状態がほぼ常態化。店舗から注文数をピックアップして配達するという仕組み事態に限界がありました。

そうした苦い経験を踏まえた考えられたのが配達にフォーカスした店舗運営。ある意味、物流センターと機能は一緒ですが、これをネットの王者Amazonが極秘に進めているということで話題になりました。

この形態を当時はゴーストスーパーと呼んでいましたが、外食産業にもコロナ禍により、配達に特化した形態が徐々に増えつつあり、ゴーストレストランとも呼ばれるようになりました。

新規出店費用が1/10

ゴーストレストラン大手のキッチンベース中目黒では、調理スペースが4つに、5つのレストランが同居。

提供するメニューは、中華、タコス、海鮮丼にニューヨーク風の屋台飯などバラエティに飛んだメニューをいち店舗で提供。

キッチンを提供する他にも、配達受付端末の設定、商品撮影、収益管理なども手厚いサービス付き。最短で1ヶ月でオープンできちゃうというもの。

通常ならば開業に1000万円近くかかる所、1/10の100万円できてしまうというのですから驚きです。

ある意味、コロナ被害者の受け皿か

このコロナ禍で大打撃を受けたのが飲食業界。店を畳んでしまたオーナーがどんだけ多かったことか。

再びお店を開くにもお金もかかるし、手間もかかる。けど再びお店を開きたいというニーズはあるはず。

そんな要望にうまく合致したとも言えるゴーストレストラン。初期コストが大幅にダウンしたことで、開業の敷居がグンと下がり、泣く泣く廃業を選択したオーナーのセカンドチャンスとして、良き受け皿になるかもしれません。

ゴーストレストランで好評であれば、実店舗への昇格も期待でき、今後の外食産業の開業モデルとして定着していくのではないでしょうか。

配達が定着するのは良いけれど・・・

コロナ禍ですっかり定着した感じがする飲食の配達。ウーバーイーツ、出前館も相当潤ったことでしょう。2強の他にも新規参入者も増え、飲食の配達は今まさに活況と言ってもいいでしょう。

配達が定着するのは新産業の普及という点で、喜ばしいことですが、その分競争が激しくなるのも玉にキズ。

特にカレ、揚げ物は配達にもってこいということもあり、かなり競争が激しいとか。

さらにゴーストレストランのオーナーを悩ますのは配達料。注文金額の30-40%に達し、メニューに料金を乗せないと厳しい。

結果、各メニューが高くついてしまう。僕も一度ウーバーイーツを覗いてみましたが、あまりの料金の高さに断念。自分でピックアップした方が安上がりだなと感じました。

ゴーストレストランの行く末

商売をする上でどうしても切っても来れない配達。配達サービスを提供する会社が増えたのだから、コストも下がるのでは思いきや、さほど変化は見られません。

従来の飲食店は、これまでネットサービスを利用して集客をしてきたものの、その手数料の高さから掲載を止め、自社サイトを立ち上げそこで商売するという方向に動きつつあります。

ゴーストレストランも行く行くは配達部隊を置くようになるのか、はたまたテイクアウトに力を入れていくのか、今後の成長が楽しみでなりません。

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快進撃。モスバーガー

コロナ禍でも強い。既存店売上前年超え

コロナ禍で壊滅的な大打撃を飲食業界。老舗のお店が閉店に追い込まれたり、失業者が最も多いのもこの業界。

そんな暗い話ばかりの中、モスバーガーはと来たら既存店売上高が前年超えと絶好調。

業界首位のマクドナルドも絶好調ですが、こちらはコロナ禍前からドライブスルーというテイクアウト装置が機能したことが大きな要因。

モスバーガーの場合は、優れた商品を矢継ぎ早にヒットしたことが好調の要因です。

矢継ぎ早の新商品がヒット。

モスバーガーの歴史を辿ると、モスバーガー、テリヤキバーガー、モスライス場バーガーと多くのヒット商品を生み、今もなお定番商品として多くのお客様に愛され続けています。

ところが、これらの商品以降に、これといったヒット商品を開発できていないという悩みが。

てなわけで、ライバル、マクドナルドに倣ってか、矢継ぎ早に期間限定の商品を矢継ぎ早に投入。

激辛バーガーに始まり、海老天七味マヨ、グリーンバーガー、とびきりベーコン&チーズなどなど。

どれも爆発的なヒットを生み、激辛バーガーから発売後2ヶ月弱で120万食を販売。

定番のテリヤキバーガーが月100万食。定番を脅かすほどほどの販売を記録しました。

これらの限定メニュー。SNS上では、「モスらしくない」といった声が多数寄せられ話題に。一見どうしたモス?と受け取られがちですが、これに開発手法を変えたことが、大きく影響しています。

プロダクト・アウトからマーケット・インへ

これまでの開発手法は、開発者がいい!という商品を市場に投入するプロダクトイン型。

これを市場のニーズを声聞き、商品に反映させるマーケット・インに変更したとか。

クルマ開発でも、よく議論されるネタですが、僕的には技術者が信じた商品こそがヒットする傾向にあると思います。

というのも、世の流行はすぐに廃れがち。トレンドにのかって商品開発したものの、既にそこには需要がないなんて事はよく聞く話。

一番ひどいのは顧客第一主義だと主張する声に押されて、商品がどんどん丸くなってしまい、一体この子のコンセプトは何?と身元不明になることが多々あります。

開発者へのリスペクトが成功の要因か

モスバーガーではマーケット・インに変更するにあたり、開発、マーケ、営業の横断的組織をつくり、新商品開発にあたりました。

開発者としてはこれまで、ほぼ口出しされずに商品を作っていただけにこの組織変更には後ろ向きだったはず。

が、モスバーガーの場合は、開発者へのリスペクトを大事に、例え合議制で商品開発を進めるも、味に関しては開発者を信頼して一切口出ししなかったとか。

激辛バーガーの開発でも、総責任者はコンセプトだけ伝えて、出てきた味に対しては開発者に任せたとか。

このプロダクト・インの要素を残した所が、今回のヒットに繋がったと思います。

とは言え、時代に合わせて変容

マーケット・インに変更して現在は絶好調のモスバーガーですが、必ずしもこの手法を続けていく訳ではなく、時に応じてプロダクト・インも活用していくという柔軟な姿勢を取っています。

それもモノづくりやのプライドとでも言いましょうか、おいしいハンバーガーづくりのプロが作るのですから、そこはいちファンとして信じています。

定番商品達もプロダクトインによる開発商品。今回のヒットを受け、この先、新たな定番商品が生まれることを切に願います。

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いきなりステーキ。なるべくしてなった売却

マスコミに大きく取り上げられたあの名店が・・・

数年前に、立ち食いステーキ店というありそうでなかったお店をオープンし、瞬く間に有名店となったいきなり!ステーキ。

が、そんな有名店もわずか5年も立たない内に売却という憂き目に合うとは・・・。外食産業の経営がいかに難しいかということを物語っています。

一方、今回の事業売却は必然という声もあります。

失速の原因。その1。イケイケドンドン

いきなり!ステーキが失速した原因としては、社長のワンマン経営を挙げる声が目立ちます。

立地的にいかがなものかと眉を潜めるような場所に出店。とは言え、社員の中で社長に諫言する人はなし。

一部上場とは名ばかりで、ガバナンスが全く効いていない。社長の独断で物事が決まってしまう。

裸の王様となった社長は、さらにアクセルを踏み込み海外進出やら郊外のロード店出店など拡大路線に邁進していったのです。

失速の原因。その2。兵站のびのび

箱はどんどん作られていくものの、肝心の中身がついてこない問題が発生します。

人材教育には2年近くかかるという中で、経験の浅いスタッフを配置したことで料理の質が落ちたようで、この拡大路線中はクレーム件数が鬼のように増えたとか。

箱を増やした結果、逆にいきなり!ステーキの評価を下げることになってしまったのです。

失速の原因。その3。強気の価格設定

店舗オペレーションの不備で満足のいくメニューをお客に提供できないのに、価格は1000円以上というワンマッチ感。

ただでさえ、高価格のメニューで頻繁に利用できない。自分へのご褒美としてお店に足を運んだら期待を大きく下回るメニューが出されてしまっっては二度と足を運びたくないと思うでしょう。

今日他社が1000円以下のステーキメニューを出していることを考えると、なおのこといきなり!ステーキへの期待は高まるのですが・・・。

いつか復活する日が来る。そう信じたい

復活に向けて色々と資金調達に奔走したものの万策尽きたということで、ファンドへの売却が決定しました。

これからはファンドの元で、再起を図ることとになりました。

当初のコンセプト、立ち食いステーキに立ち返り、立地や価格帯なども検討していくとのこと。

ファンドの方いわく、ブランドとしてのポテンシャルは十分あるという考え。

再びマスコミなどに取り上げられ、いきなり!ステーキ復活を高らかに宣言して欲しい。

個人的には品川駅の駅ナカに出店すれば繁盛すると思うですけどね。

出張帰りに立ち寄るサラリーマン、これから旅に向かう人など。時間はないけどステーキが食べられるというのは贅沢この上ないと思うのですが・・・。

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今や孝行息子に。日本マクドナルドの快進撃

周りがうらやむ好調っぷり

コロナ禍で外食産業が大打撃を受ける中、既存店売上が対前年を超える好調さを見せるマクドナルド。

マクドナルドの代名詞とも言えるドライブスルーがコロナ禍で見事にはまり、ファミリー利用が増加。ひきこもり生活に見事にマッチしたとも言えます。

さらに事前に連絡を入れて店舗についたら購入商品をピックアップできるサービスも始めたりと矢継ぎ早に新常態に対応している点も見逃せない所。

株価も上場来高値を更新するなど、今外食産業では無双状態と言ってもいいでしょう。

対照的な米マクドナルドの悲惨っぷり

一方、親会社の米マクドナルドと言えばコロナ禍で大打撃を被っており、4-6月の売上高は対前年で3割減。利益に至っては7割減という始末。

てなわけで、日本マクドナルドの株を売却する話が浮上しています。

株売却で得た資金は、不採算店舗の閉店やリストラ資金に使うようで、攻めるというよりもとりあず財務体質の改善といった所でしょう。

15%株売却。市場の動きをまずチェック

今回の株売却は15%ほどで、特別決議への拒否権を持つ1/3は維持。

とは言え、さらに株を放出する可能性も残っています。

まず15%売却という発表して市場にどんだけ買い手がいるかを探っているとの見方も。

というのも、15%と売却益が約1000億ドル。が、この資金でリストラ、不採算店舗の閉鎖を行っても、200店近く店舗網を維持させていくには足りないとの見方も。

てなわけで、買い手側も追加売却があるとの予想を立てています。

思い出される5年前の売却打診

遡ること2015年にも日本マクドナルドの株を試み、商社や投資会社に打診。

結局、この話ご破産にはなったものの価格次第では33%まで手放すとの話もあったとか、なかったとか。

となると、どこよりも先につばをつけておく、つまり15%分の株を買い取る企業が現れるのでは。

今ではすっかり孝行息子に

2015年頃は日本マクドナルドは不祥事で元気を失っていた時代。なのに株価は堅調に推移。これも多くの個人投資家、株主優待でつなぎとめたことが結果として功を奏しました。

今回も株価は底堅く、さらに絶好調ということで当時よりもさらに株価はアップ。今後の成り行き次第ではさらに上がる可能性も。

となると買い手としてはさらに苦しくなり、2015年同様、交渉がまとまらず棚上げになる可能性もあるかと。

とにもかくにも絶好調の日本マクドナルトに水を指すような株主が現れないとことを切に願うばかりです。