コロナ禍でも絶好調。焼肉店
コロナ禍で大打撃を受けた外食産業の中にあって、比較的健闘していた焼肉屋さん。換気がしっかりしている所が受けたのか、コロナ後には参入する企業も多かったとか。
ある男性もコロナ禍真っ只中の2020年12月に焼肉屋をオープン。事前に数十件の内見を重ね、周辺に住宅があり閑散期もそこまでひどくならないだろう等、事前の準備も万端。オープン当初はきっちりと利益も出し読みだろうとさぞ喜んでいたことでしょう。
東京都からの時短営業の要請も協力金という形の支援があり、累計で1300万円。営業時間は短くなっても支援金と営業で何とか食いつなぐことができたのです。
レッドオーシャンだったよ。焼肉屋さんは
ところが、良い時期というのはそう長くは続きませんでした。この男性と同じく焼肉屋はコロナ禍でも儲かるという競合他社が雪崩を打って参入。
気づけば、焼肉屋さんはレッドオーシャン状態。価格勝負の不毛な状況に陥り、加えて仕入れの高騰にもあい、みるみるうちに収入は減り、この男性は会社を畳むことを決意したそうです。
オープンして1年ちょっとで、脱サラの夢は儚く砕け散った格好となりました。
外食産業では2年目の壁というのあるようで、多くは2年も立たないうちに閉店に追い込まれてしまうそうです。
そう考えると、この男性の焼肉店の閉店も必然だったのでしょう。
協力金打ち切りで、大量閉店の現実
東京商工リサーチによれば2022年1月-6月の倒産件数は対前年比約3割減。回復を予感させる感じすらします。
ところが、店舗売却数は激増。2021年までは月20-40件で推移していましたが、2022年になると月100件を上回っているとか。
協力金という支援金が打ち切られた影響をたぶんに受けている感じがしますが、致し方ない所でしょう。
読み誤ったブルースターバーガー
開店当初は長蛇の列で幸先の良いスタートを切ったブルースターバーガーでしたが、2022年7月には全4店舗が閉店となってしまいました。
コロナに適応したお店として、基本的にはテイクアウトで人件費を大幅に下げ、お手頃な価格を実現。これが消費者に受けに受けまくったのですが、多店舗経営に舵を切ったとたん、店内飲食にも力を入れ始め、価格もアップ。
これにより消費者離れを引き起こし、残念な結果となってしまいました。
まとめ
このように厳しい状況の中でも、消費者は価格には敏感なことが伺えます。原材料、エネルギー価格も高騰し、商売するのがより厳しくなっている外食産業。
大量閉店も現実に起こり得るかもしれませんね。