その潔さが素晴らしすぎる。モスバーガーの高級食パン参入。商品勝負で注目喚起

ハンバーガー外食産業
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高級食パンが流行っているらしい

食パンと言えば、フジパンの本仕込み一択の僕ですが、最近では規格外の高級食パンが話題になっているとか。

火付け役は乃が美の高級生食パン。価格は400円オーバーでフジパン本仕込みの倍近い。けど、高級という言葉、価格に対する期待値の高まりもあってか、お店にはオープン前から列をなすほどの人気ようです。

高級食パンは売れると勝機を感じたのか、続々と高級食パン市場に参入する企業が相次ぎ、ちょっとした高級食パンが巻き起こっています。

で、ファーストフードのモスバーガーも、高級食パン市場に参入することとなり、その価格が600円ということで大きな話題を呼んでいます。

当初の計画を上回る上々の滑り出し。モス高級食パン

2021年3月から発売となったモスの高級食パン。こちら完全受注生産&事前予約制という販売形式。しかも販売するのは第ニ金曜と第4金曜の月2回。このいつでも買える商品でないことが餓鬼感を誘い、初回は9.5万個、2回目は4.7万個を販売のいずれも計画の2.5万個を大きく上回る上々の滑り出しを見せました。

この好調さを受けて、常時販売に切り替えるかと思いきや、モス側では、そんな予定は全くなし。現在、受注生産でロスもなく商売的にも安定。が、モスの売上から見るとかなり規模が小さい。

次なる商売の種として育てていこうという方針に切り替わりそうな所ですが、そこは当初の目的が高級食パンで売上を立てようという思惑がそもそもないからです。

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高級食パンの役割は店頭に足を運ばせる、客寄せパンダ

モスバーガーの現在の客層は、40代-50代。若かりし頃にモスバーガーのヒットを経験した世代が中心。かくゆう自分も当時は毎週のように食べていた記憶があります。

作りたてのハンバーガーとポテトで食感があり、肉汁たっぷりのハンバーグ。健康に配慮したとトマト、しっとり感あるバンズなどなど。マックに比べると価格は高めながらも、価格に見合わった味で納得していました。

が、この想いが現在の若年層に響いていないのか客足はイマイチ。てなわけで、高級食パンというSNSでも話題になりそうなネタを提供することで若年層にモスバーガーを認知してもらい、あわよくば店頭に足を運んでもらう。それが高級食パンの役目なのです。

金曜日に販売も、土日の朝食に食べてもらうことを狙ったもの。平日に比べ、SNSにポストする機会も増えると予想してのことでしょう。

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ネット予約、電話予約受け付けませんの徹底ぶり

店頭に足を運ばせる仕組みとして、徹底しているのがネットや電話での予約は一切受け付けず、あくまでも店頭のみに絞った所。

今の御時世、店頭予約かよと批判の声が上がりそうですが、そんなことを承知の上で、実施するあたり、モスバーガーの本気度が伺えます。この潔さは素晴らしい。

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店頭の足を運ぶことが習慣づき、若年層の客足を増えれば、モスバーガーのおいしさを認識してもらえるでしょう。

SNSで、尖ったキャンペーンを張って注目を浴びるのではなく、商品で注目を集めようとするその仕組に、モスバーガーらしさを感じた次第です。

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