半導体量産会社。ラピダスとは

IT業界

2ナノロジック半導体の量産化

日の丸半導体復活の期待がかかるラピダス。出資会社には日本を代表する企業が名を連ね、かなり本気度が伺えます。

国も有事に備えて、あるいは半導体産業の振興を目指し、2030年までに売上高を2020年比で3倍の15兆円に引き上げることを掲げています。

頼もしい援軍を得て、ラピダスが目指すのが技術的ハードルが高い2ナノロジック半導体の量産化。

世界的にも見ても実用化している企業はなく、量産化を実現できえば、間違いなく日本の半導体復活と言ってもいいでしょう。

量産の肝は多品種少量生産

従来の半導体の生産は、大量のウエハーを一度に加工するのが一般的。コストを抑えつつ生産性を高める利点があります。

一方、ラピダスは、ウェーハーごとに処理するというもの。コストを数十倍に跳ね上がるけど、需要はあると踏んでいるようです。

この手法は、GAA(ゲート・オール・アラウンド)と呼ばれており、日立と台湾UMCの合弁会社が過去に実用済み。納期を2-3ヶ月から1ヶ月に短縮することに成功しています。

が、当時は今ほど需要もなく頓挫してしまいましたが、昔と今では状況が異なり、ロジック半導体の需要は旺盛。

これは行けると踏んだのでしょう。

出資会社も期待する2ナノロジック半導体

2ナノロジック半導体の使用用途して期待されているのがAI。Chattogptの登場により、一気に開発に拍車がかかった感じがします。

この分野でエヌディヴィア一強と言われる位の強さがあり、ある意味売り手が強い状況。

AI向けに2ナノロジック半導体が主流となれば、ゲームチェンジャーも夢ではないはず。

とにかく実用化が決まれば、まずは2ナノの技術を開発したIBMに卸し、サーバーなどに使用されていくのでしょう。

そこからトヨタのクルマやソニーデジタルデバイス、NTTの通信デバイスへと使用先が広がっていくことが予想されます。

まとめ

ある意味、将来の顧客が約束され、豪華な出資者の顔ぶれ、そして国の手厚い支援。ここまで好条件が揃っていれば、半導体量産会社ラピダスは世界に打って出る存在になると思います。

頑張れ、国産半導体。

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