オフィス向けお菓子販売の今。奮闘するサントリー「ボスマート」

ボスマート流通業界

グリコのお菓子にはお世話になりました。

小腹が空いた時に、よくお世話になっていたのがオフィスグリコのお菓子サービス。100円という手軽さから、出社時あるいは残業時の小腹を満たしてくれました。

1-2週間の間隔で商品補充がされ、商品セレクトはある意味、スタッフのセンス任せ。そう考えるとウチの会社に来ていたスタッフさんは、年配の多い職場が多かったのかお煎餅系を多くラインナップしていた気がします。

オフィスグリコとお別れの日

どの会社も一緒だと思いますが、コロナ禍で在宅勤務が中心になったことでオフィスグリコとの契約は終了しました。

ランチ需要を取り込んでいた飲食業界やコンビニへの影響が大きくクローズアップされていましたが、オフィスグリコもご多分に漏れず、大打撃を受けたのでしょう。

サントリーがオフィス向けお菓子サービスに参入?

在宅勤務が中心となり、オフィス内の据え置きお菓子サービスは風前の灯火なのに、あのサントリーが2020年4月からサービスを開始。

2020年4月と言えば、コロナ禍で第一回目の緊急事態宣言が発動した時期と重なります。

それまで入念に準備を進めていたのに、特大の外敵にこれまでの努力を一気に吹き飛ばされてしまうような衝撃を受けたはずでしょう。

とは言え、乗りかけた船だし、今更撤退なんぞできない。ということで、厳しい船出となりましたが、2021年末までには8000台に達するまでに導入が進んだとか。

サントリーの企業としての底力と言いましょうか、中の人の努力は相当なものだったことが伺えます。

サントリーの成功は既存設備を流用。

オフィスグリコの場合は、現金、またはキャッシュレス決済と導入のハードルがものすごく低い。てなわけで、導入が進んでいた背景があります。

サントリーの展開するボスマートは既に設置済みの自販機を使い決済するというもので、こちらも導入のハードルが低い。

仕組みは、飲料サンプルの並びにスナック菓子などがあり、お金を入れて、そのボタンを押せばOKというもの。

自販機が大型の貯金箱と言ってもいいでしょう。

とにもかくにも、既にサントリーの自販機があれば、すぐに導入できちゃいます。お金を入れずに拝借ということも考えられますが、そこは商品補充スタッフが目を光らせて金額と商品が合わない時は総務部に連絡が行く仕組みになっているのでしょう。

恐らく、数百円の罪をわざわざするようなサラリーマンおらず、そこは性善説に立ってサービスをするのでしょう。

ちなみにウチの会社でも、その手の話は毎度ありましたが、回収スタッフが来たら、その場で支払いをしていました。本人も顔を見て思い出したのでしょう。

この先も茨の道か。オフィス向け軽食サービス

確かに下のコンビニまでわざわざ、買い物に行くのも面倒。同フロアで完結したいという需要はあります。特に昼時、雨時、残業時などなど。

そうゆう点では、オフィス向け軽食サービスはありがたいですが、なんせ在宅勤務が中心の中で、今後どんだけ需要を伸ばせるか。

ローソンがこのサービスに2017年に参入しましたが、コロナ禍がフィーバーしていた2020年8月撤退しています。

サントリーも同じ目で見られ大変かと思いますが、意地でもサービスを継続して欲しい。在宅勤務は生産性がよろしくないという声もあり、出社に切り替える企業も増えつつあります。

ほんと、しんどかったですけど、信じてここまで続けて来て良かったですと、中の人の感動秘話が聞けることを期待します。

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