かるとび?2ナノの挑戦。半導体

IT業界

世界シェア5割は今や昔

今から約40年近く前、日本の半導体は世界の5割を占めており、我が世の春を謳歌してきました。

が、今となっては、韓国、台湾の後塵を拝し、シェアーは1割にも満たない。

時を同じくして、1987年に現在の絶対王者TSMCが設立したというのですから、何か因果めいたものを感じずます。

未曾有の半導体不足でようやく重い腰を上げた日本

コロナ禍では色々と騒がれた半導体不足。あらゆる産業で半導体で重要な部品であることが認識されました。

特に自動車では半導体のありがたさを見にしてみて感じました。

通常は数ヶ月待てば納車できるのに、1年待ちや2年待ちという信じられない納期となりました。

加えて、米中の対立やら台湾有事を考えると、日本国内での生産がいかに重要であるかが再認識され、半国有企業とも言えるラピダスが誕生しました。

日本半導体のオールスターズ、ラピダス


ラピダス株式会社は、2022年8月に設立され、出資は日本を代表する企業ばかり。トヨタ、デンソー、ソニー、NTT、NEC、ソフトバンク、キオクシアなどなど。

投資総額は5兆円というのですから、本気で再び世界に打って出ようと考えているのでしょう。

大きな花火を打ち上げるのが肝

日本経済の期待を一新に受ける格好となったラピダス。目指すはめちゃくちゃハードルの高い2ナノのロジック半導体

これがいかに凄いか。現在、ロジック半導体の世界でシェア9割を占めるTSMCやサムスンが実用化に成功したのが3ナノ半導体。

この数字が小さくなればなるほど、実用化が難しいと言われ、TSMCやサムスンでさえ、実用化は2025年と言われています。

では、現在の日本の技術力はといえば、40ナノが精一杯。

とんでもない目標を掲げないと、日本半導体の復活を世界にアピールすることができないのでしょう。

協力な援軍となるか、IBM

そもそも、この2ナノロジック半導体はIBMが開発していたもので、2021年に試作品を発表したもの。

IBMでは既に半導体部門を売却しており、本腰を入れて実用化するには資金的にも現実的ではない。

てなわけで、現在のラピダス会長のところに、一緒に量産化開発を進めませんかと話が持ち込まれ、現在に至ったようです。

IBMがなぜ、自国内半導体企業ではく、日本企業に話を持ちかけたとうのは、日本の技術力を信じてのことなのか、それともこれまの関係を重視してなのか、真意は定かでありません。

一方、受ける側となった日本は、そのハードルの高さに反対の声が多く上がったようですが、シェア奪還に向けては、世界が手を焼いている技術に手掛ける方が手っ取り早いとおもったのでしょう。

まとめ

目指すハードルは非常に高いものですが、2ナノロジック半導体が実用化されれば、日本の技術力の高さを再び全世界にアピールできることでしょう。

頑張れ、国産半導体。

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