歴史小説

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歴史に葬り去られた感動秘話「この生命、義に捧ぐ」

日本軍人が台湾を救う こんな映画のようなお話が実際に起きていたのに今の今まで世に知られてこなかったというのは驚きました。話の内容は、陸軍中将根本博という人が蒋介石から受けた恩に応え、見事その恩に報いたというもの。その恩とは台湾の建国と言って...
Blog 反省

長宗我部家を知るにはこの順番がおすすめ

功名が辻、夏草の賦からの戦雲の夢 戦国武将の中で、生まれる時代と生まれた場所によって儚くも天下統一を成し遂げられなかった武将は数多くいます。東北で言えば伊達政宗、戦上手の武田信玄、上杉謙信、長い歴史を誇る関東の雄北条家。で、忘れてならないの...
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信長天下統一前夜もまた面白い「風は山河より」

主役は家康組傘下の菅沼家 宮城谷昌光作品で初めて手にする日本史作品。描かれている時代は信長が生まれる戦国時代から豊臣秀吉が天下を取る頃まで。信長、秀吉、家康というメインストーリーではなく、家康傘下の家臣、言わばサブストーリーにスポットを当て...
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武士はつらいよ。超高速!参勤交代

武士の世界も接待が必要 この作品を読んで、接待されたら土産品を持っていきなさいと当時の上司に言われたことを思い出しました。相手の接待に対する心からのお礼という意味。確かに接待する側でも、お土産を持ってくるお客様もいました。なんて気配りのきく...
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NARUTOほどじゃないけど忍者は強い「忍びの国」

伊賀は攻めるなと信長に言わしめた? 海外でもファンが多い日本の忍者。黒装束に見を纏い暗殺やら、金品強奪を生業にする彼ら。半端ない跳躍力やら、手裏剣の技などあまりにも作り話では?と疑ってしまうほど。じゃ、実際の忍者はどのレベルことができちゃっ...
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もっと評価されるべき忍城の勝利「のぼうの城」下巻

上巻までの流れをまとめ 2万を超す大軍勢の石田三成率いる上方。対するは領民を併せて1000をやっと超す程度の成田家。大方の予想を裏切り開戦を決意した城主、のぼう様こと、城主成田長親。さてどんな戦をするかと期待が膨らむ中、下巻ではその戦いの様...
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今までにはないキャラかも。「のぼうの城」上巻

村上海賊の娘に続いて ベストセラーの呼び声高い村上海賊の娘を読み、和田竜先生の作品にどっぷりとハマりました。てなわけで、こちらも話題となったのぼうの城を続けざまに読んでみたらこれまた面白い。上巻を読み終えたので感想をまとめました。 時代背景...
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戦国武将が霞むほどの強さ。「村上海賊の娘」

毛色の異なる歴史小説 吉川英治にはじまり、司馬遼太郎、山岡荘八、宮城谷昌光などなど、歴史小説の人気作家の作品は一通り読んできました、この村上海賊の娘の作者、和田竜さんの作品は初めて先に挙げた作家は、その時代に合わせた言葉のやりとりが中心。御...