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ドキュメンタリータッチで描かれる「彼女の人生は間違いじゃない」

様々な人の暮らしの今

震災で被災した家族の暮らしを描いた作品。これといったイベントもなく淡々と物語が進んでいきます。

主人公は父と娘の家族や市役所で働く青年、旦那が汚染関連の仕事をしている夫婦など、それぞれの暮らしの今を描いています。

彼女の人生は間違いじゃない

働かない父にイライラ

父と二人暮らしの主人公は昼間は市役所に勤務し、週末は東京まで出稼ぎ。

とにかく家族を養っていくために一生懸命。そんな子供をよそに中々仕事をしてくれないお父さん。元々は農家を営んでいましたが、震災のために職を失い、昼間はパチンコ屋通い。

そんな父を最初こそ許していましたが、全く仕事を探す気配もないことに娘はブチギレ。

このブチギレ事件をきっかけに父は好きなお酒をやめて、仕事探しを始めるようになったのです。

彼女の人生は間違いじゃない

元彼の久々の帰郷

震災直前までつきあっていた彼氏から久々の里帰り。

彼からのメールに全く驚く様子もなく、とりあえず待ち合わせの場所へ。

が、久々の再会を喜ぶような雰囲気ではなく、彼は故郷を離れたことに負い目を感じ、彼女は東京での出稼ぎで負い目を感じ、重い雰囲気。

久々の再会も賞味10分ほどで切り上げ、会わない方が良かったのではといった感じ。

彼女の人生は間違いじゃない

家族を養っていくためなら

仕事はしているものの、それだけでは家族は養えない。父もやっと重い腰を上げて職探しはしているけれど、それまでは一人で家計を守らなくてはいけない。

地元では高額な仕事探しがないのか、彼女は東京まで足を伸ばし、デリヘル嬢として働くことを決意します。

最初の面接で、君には向いていないとあっさり断れるものの、そこで「あーそうですか」と簡単に引き下がらない。何と言っても家族の生活がかかっているのですから。

そんな熱意に負けてめでたく採用され、勤めてはじめてからはや2年の月日が経とうとしていました。

デリヘルのスタッフが、人間の良い面も悪い面もこの商売が好きといっていましたが、彼女もお客さんを通して、世間の空気を感じ取っていた気がします。

彼女の人生は間違いじゃない

駐車場のキャッチボールのシーンがやけに印象的

仮設住宅内で近所の小学生らしき男の子に野球を教えるお父さん。

夕暮れ時、キャッチボールをしながら親の帰りを待つシーンは今ではほとんど見られない光景でしょう。

ニュースで報じられる仮設住宅での暮らしはどこか暗い感じはしましたが、この作品を見る限りでは、近所付き合いもあって明るく前向きに暮らしている感じがしました。

この二人のキャッチボールをしている所にちょうど仕事から帰ってきた娘が笑顔でクルマから降りてきたシーンはやけに印象的でした。

彼女の人生は間違いじゃない
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映画的な盛り上がり一切なし。「ライク・サムワン・イン・ラブ」

ドキュメンタリータッチな映像

どこか色調が強めで、アンダーな質感。ドキュメンタリー映画っぽい作り。会話途中に変な間があったり、そのエピソードいる?的なストーリーには関係ないシーンもちょいちょいはさみこまれ、台本のないノンフィクション感が漂っている。

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セリフ回しもフーツー

これは演技か?と思えるくらい、明子役の高梨臨がものすごーい自然体。デートクラブの客役の老人との初対面の会話は、表情といい、話題の振り方といい演技、演技していない所がいい。これもドキュメンタリーな空気感を増長している。

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アップ主体のカット割

やたらと寄りが多いのとカット割が少ない。引きの絵があまりなく、役者の寄りのカットが主体。カメラも切り替えが少なく、1台のカメラで、役者の動作を追っている。老人がデスクに向かって電話を取り、その流れで、向かいのキッチンに向かい、スープを温める。この一連の動作が1台のカメラで回すものだから、老人との距離感がものすごく近くに感じる。

エンディングは意味不明・・・。

ここ最近観た映画に多いのは、エンディングは盛り上がり、またはストーリーとしての完結に向かう前にプツンと終わってしまう。観ている方は、何コレ?この終わりで、お前ら察しろ的な高いハードルを要求されているようで、お手上げ状態。本作品のエンディングも、何か消化不良な感じがして・・・。

残ったのは、加瀬 亮怒らせると怖わっってこと。細身なんですけど、何をしですかわからない得たいの知らない怖さがありますね。