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ハリウッド

複雑すぎるぜよ「ある過去の行方」

冒頭から訳あり夫婦

空港で再びの再開を果たした夫婦のシーンからこの作品は始まります。

夫婦なのにしばらくぶりの再会といった会話が続き、あれっと思いましたが、この二人4年近くも別居状態にあったんです。

で、今回旦那を呼び寄せて離婚手続きを行い、晴れて法的にもお互いが自分たちの人生を歩むことが認められる。

この二人の会話を聞く限り双方が憎み合っての別れではなくどちらかと言うと円満といった感じ。なのにお家に戻ったらちょっとした波風が立つことになったのです。

ある過去の行方

この子どこの子

久々の子供との再会に胸を弾ませる旦那。家に着くなり庭で遊んでいる子供を抱きかかえて子供も大喜び。

けど、もう一人見たこともない男の子が一人。明らかに自分の子ではない。近所のお友達かと思い、お家を聞くと何と、旦那がそれまで家族と住んでいた家を指差し、びっくり仰天。

そうです、奥さんはまだ離婚協議中だと言うのに、新しい男と夫婦生活を始めており、何と、その男の子供まで面倒を見ていたのです。

旦那が妻に問いただすと、メールで既に連絡済みの一点張り。争う気が失せたのかそれ以上、ツッコミはせず、とりあえず新しい男の存在を受け入れることにしたのです。

大人だなと感じましたね。

ある過去の行方

娘がグレるのも無理はない

ところが、一番上のお姉ちゃんはこの関係に猛反対。中学生か高校生ぐらいでしょうか、多感の時期ということもあって、見知らぬ男とひとつ屋根の下で暮らすというは耐え難いこと。

毎日夜遅くに帰ってきては親とも口を聞かず、そのまま自分の部屋へ。

これが妻にとっては、悩みのたねで、旦那を呼び寄せたのも、この娘に新しい男を受け入れてほしかったからなのです。

ある過去の行方

一番の被害者は子どもたち

お姉ちゃんは元々、大のパパっ子。パパが説得すれば何とか娘も心を開いてくれるかと思いましたが、事はそう簡単に進まず。

逆に娘からとんでもない事実を伝えられ、こと原因はかなり根深いことを知りました。

それは新しい男の嫁が、この不倫関係を知って自殺未遂を起こして植物人間状態であるというもの。

ある過去の行方

誰かを気づけた状態で再婚するというのは娘としては納得がいかないと。

この事実を知ったパパは事実関係を知るたために男に詳しい所を確認します。

男の話によれば、産後からうつ状態で、この不倫が自殺未遂の直接的原因ではないこと。

これを聞きますます混迷を極める関係者。それぞれが異なる話をして、どれが真実かわからずじまい。

嫁も新しい男との関係がギクシャクして、とんでもない事実を知らせられるし。後半はとてつもないスピードで、この事実が解明されていきます。

最後のあのシーンだけはやけに印象に残りました。

ある過去の行方
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日本映画

寺尾聰の演技が素晴らしい「半落ち」

寺尾聰が痛々しい

若くして最愛の妻がアルツハイマー病にかかってしまったら。数年前に亡くっている息子の分のケーキを用意して、「いつまで隠れているの。早く出てきなさい」とはしゃいでみたり、「息子の帰りが遅い」と不安な顔で話しかけてきたり・・・。

介護する旦那の苦労は計り知れません。加えて、当事者の妻から「私が壊れていく前に殺して」と懇願されてしまったら、気持ちが揺さぶられるのも無理はありません。

介護疲れで身内が加害者になることはよく新聞等で報道されていることもあり、かなり現実味のある設定。最初からグイグイと引き込まれていきました。

加えて、寺尾聰の焦燥感半端ない演技が妻を殺めてしまった後悔がにじみ出ていて、胸を打たれました。

半落ち

警察としてはもみ消したい

寺尾聰が元県警の人間ということもあり、早くこの事件を解決したい。事情聴取もほぼ自分たちの都合の良いように誘導尋問しながら、妻を失い2日間死に場所を探していたということにしてマスコミに説明。

ところが、本人の口から出た内容とは異なる事実が発覚。

群馬県内をグルグルしていたという供述だったのに、その空白の2日間に新宿の歌舞伎町に足を運んでいたことが発覚。

これにより、供述は捏造だとは激しく叩かれることとなります。

半落ち

検察と県警の力関係

この急先鋒が検察の人間。捏造ネタだと食えるかとばかりに激しく県警を叩き出します。

自分たちでガサ入れを進めるなど真実究明に動き出した矢先に、上の人から、この件で激しく立ち回るなの一言。

というのも、別件で検察側は県警に貸しを作っていたのです。

何と検察の人間が窃盗などを働いてたというもの。検察の身内のやらかした事件を県警は穏便に進めてくれていました。

というわけで、それ以上、この妻殺害の事件については必要以上にほじくらないことを約束したのでした。

空白の2日間に何が・・・

気になるのが空白の2日間に何があったのか。寺尾聰は実際に歌舞伎町に足を運んでいました。それは自分がドナー登録した男の子に会うため。

白血病で息子を亡くした寺尾聰は息子の死後にドナーを登録。その寺尾聰のドナーのおかけで若くして死なずに済んだという記事を偶然知ることとになります。

その新聞記事を頼りに、その男の子に会いにいったのです。

それがあらぬ噂を立ててしまう結果になるとは残念ではありますが・・・

半落ち

何とも釈然としない結末

この空白の2日間がこの作品の肝なわけです。もしかしたら真犯人がいるのでは?と妄想だけが膨らみましたが、事実はさにあらず。

そんなことを期待していただけに、ちょっとがっかりな感じが否めませんでした。

半落ち
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ハリウッド

大富豪、ポール・レイモンドの半生を描いた「ミスタースキャンダル」

あらすじ

いかがわしいショー興行などで財を成したポール・レイモンドの半生を描いた作品。

その富豪っぷりは日本人の想像を遥かに超えるもの。どのようにしてその地位に手にしたのかが本作品見どころです。

何もかも手に入れて満ち足りた暮らしを送っているようにも見えますが、子供との亀裂は広がる一方。深い心の傷を負いながらも、家族のため父ちゃんは頑張ります。

ポール・レイモンド

ヌードじゃないよ、エンターテイメントよ。

彼のビジネスのスタートはショービジネスから。ミュージカルでもなく演劇でもない。

全裸の女性が登場してライオンとからむといった奇抜なショー。ジャンルは?と聞かれると言葉に窮する程。

この時代に存在しているとしたら何て呼ばれるんでしょう。本人達はヌードじゃないって言うし・・・

上映作品が次々ヒット

何かしらのコンセプトを持って上映される舞台。毎回そこにはポール・レイモンドがいて、彼が監督、演出などを行っていました。実業家の顔を持ち、クリエイティブにも長けたいたんです。

彼の発案する舞台は、誰もがまだ見たことのないような舞台。てな訳で劇場は毎夜満員御礼っぷり。

新しい劇場を立てれば即座に満員になるほど、出せば当たるヒットメーカーだったのです。

出版の世界にも進出

舞台の成功を知って、寄ってくる輩は増えるもの。その中で、これはイケルとおもったのが雑誌。これまた今までにはない女性向け雑誌。女性の輝く雑誌的なノリでしたが、中身はどう見ても週刊プレイボーイ。

けれど、これまた大ヒット。舞台に続き雑誌の世界でも成功をおさめます。

挫折は家庭内から。

大成功を収めるポール・レイモンドでしたが、家庭生活はうまく言っておらず、それが彼の悩みの種でした。離婚、娘のドラッグなどでズタボロ。

さらに娘が、パパと同じショービズの世界で生きるといったものだから、さらに泥沼にはまっていきます。

赤字続きの娘の舞台

娘を主演とした作品は、ポール・レイモンドも相当に手ごたえを感じていたものの、フタを開けてみたら閑古鳥状態。

ポール・レイモンド

実業家としてはたとえ身内でも赤字の垂れ流しは許されない。心を鬼にして、娘に打ち切りを伝えます。

ここから、娘の精神の不安定さが増し、ドラッグの過剰摂取が・・・・。

で、現在はどうなの。

この大富豪、ポール・レイモンドさん、2008年に亡くなり、その遺産は孫に引き継がれました。

何とその額はエリザベス2世女王を上回るとも言われるほど、事業としてはかなりの成功をおせめていました。

作品中にオノヨーコ以外、ビートルズの皆と親しい仲と言っていたし、さらにリビングの内装デザインはリンゴスターによるものなんて自慢していたし、規格外の富豪っぷりを感じました。

作品の冒頭は、孫と一緒にクルマに乗るシーンから始まり、孫との会話が非常に印象的でした。お金ではなく家族というニュアンスの言葉に、胸に迫るものがあったのでしょう。

ポール・レイモンド

娘との買い物を思い出していたわけですから・・・。

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日本映画

吉岡秀隆の偏屈っぷり健在。「 Always 三丁目の夕日」

トータル6時間強でも退屈せず

今更感はありますが、シリーズ全作品をぶっ通しで観賞。いや、泣けました。理屈ぬきでいい作品です。ぜひともシリーズ化して欲しい。

always

主演は吉岡秀隆だったの?

誰もが主演級を張れる豪華キャスト陣の中、本作の主演は吉岡秀隆。2作目からはキャラ作っている感がプンプン。特に作りこまなくても、十分理屈っぽいキャラは仕上がっているのにもったいない・・・。

yoshitaka

安定感半端ない薬師丸ひろ子

3作目になると、キャラ変わってません?という人が何人か見受けられたけど、薬師丸ひろ子だけはブレずに第一作目のおかあさん役のまんま。

帰る場所というか、お約束のモノに会いに行く、この映画の絶対的存在。

yakushimaru

こうも変わるか堀北真希

まぁ作業着が痛々しい。なんでそんなピッチピッチなの。けど3作目からは見違えるほどに細くなって、5年の歳月ってすごい。

堀北真希の秘めたポテンシャルの高さにただ驚き。

horikita

家族愛にホロっと来る3丁目

鈴木オートもそう、小説家のお家もそう。親が子に向ける愛もあれば、子から親に向けた愛もある。しかも血のつながりのない家族なのに、実の家族以上に深い絆で結ばれている。

ジャイアンツ愛もいいけど、家族愛もいい

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日本映画

どうしてそこまでひねくれる「苦役列車」

時はバブル前夜

日雇いバイトで、その日の暮らしを余儀なくされる主人公、北町貫多。時はバブル前夜といえば、僕は高校生位。当時は今ほど、景気の厳しさは感じられず、日雇いの引越しのバイトで、8,000円位。スポットのバイトで、1万円近く稼げるってのはやっぱりバブル前夜だからだったんからか。

苦役列車

ピンク産業の汚れ感にチョイとひく

風俗大好きの北町貫多君。裏路地、呼び込みのおっさん、ビラや看板などのデザイン。薄汚れた感が半端なく漂い、今ほど垢抜けていない。今はもっと垢抜けていた感じがして、ファーストフード的なもっとライトな感じ。この20年近くで、市民権を得てきたのかな、ピンク産業も。

そう卑屈にならなくても・・・。

中卒というのが、彼をそこまで卑屈にしちゃうのかな。事あるごとに、自分を卑下して、親友に噛み付く。皆が優しく手を差しのべているのに、自らペシッとはねのけ、拍手を拒否る。で、寂しさのあまり、暴れまくり、どんどん孤立。見事なまでの負のスパイラル製造機。最初は同情していたけど、次第に勝手にしろと思わせちゃう。親友の日下部もそう思ったことでしょう。

森山未來じゃない方がいいかも

森山未來もよく演じたと思うが、どうも小奇麗な感じがつきまとい、なんか北町貫多とのギャップが最後まで埋まらなかった。雨の中、前田敦子にエッチを強要するシーンは、セリフはかなりドキツく、この男、どーしようもないなと思うけど、森山未來が発すると、なぜか頑張れって同情してしまう。

苦役列車

個人的には、北町貫多役は、品川庄司の品川がハマリ役だと思う。ぜひリメイクを!!

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日本映画

あるあるがいっぱい詰まってる「桐島、部活やめるってよ」

ゆる〜いセリフ回しがいい

アドリブ?と思う位、役者陣のセリフが自然。声をはるわけでもなく、抑揚もなく淡々としゃべり、カミカミでも普通にしゃべり続けているし。そんなグダグダ感が逆にリアリティがあって作品に没入。

桐島,部活

帰宅部にはなってみたけれど・・・

バイトしたい、彼女との遊ぶ時間が欲しいとかで部活をやめていく奴はいたけど、結局は戻ってくるんですよね。心にぽっかりと穴があいたというか、満たされない今の気分が嫌になって。桐島はどうだろう・・・。

桐島,部活

たかが退部なんですけど・・・

そんな桐島の退部騒動をきっかけに学校中がザワザワ。いろんな人を巻き込み、話が展開していくんですけど、事件のインパクトが小さいのに、よくもそこまで事を大きく見せて、しかも見ていて、飽きがこない。

高校時代を思い出したい方なら是非

教室の雰囲気、放課後のゆるさ、友達との成立してない会話など、そこかしこに、思い当たるシーンがいくつか登場します。当時の記憶が呼び覚まされるようで、違った意味でも楽しめます。

残尿感のある終わり方でしたが、続編が公開されれば是非観てみたいと思わせる作品です。

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日本映画

フォーマットが定まっていない初期の寅さんにしっくりこない件

お決まりのフォーマット

ほぼお約束なパターンが、旅先からプラッと舞い戻る寅さん。ウエルカム状態で迎えるとら屋の人々。が、なぜか大喧嘩がおっぱじまり、せっかく帰って来たのに、また家を出る寅さん。で、さくらが引き止めるものの、それをも振り切って旅の空へ向かう寅さん・・・。

さくらの位置づけが微妙・・・

第一作は主演級の扱いなのですが、第二作、第三作では、さくらの出番が極端に減ります。ここがさくらファンの私にとってはしっくり来ない原因の一つなのです・・・。

家族愛というよりも町内の人気者寅さん・・・

寅さんが舞い戻ると、おじちゃん、おばちゃんが大歓迎で迎えるものの、そこにはなぜかさくらの姿はなし。で、町内の人たちがわんさかわんさかと大挙、とら屋におしかけ、皆で、お帰りを祝うという流れ

やっぱり家族愛の方がしっくり来る

常日頃から寅さんの身を案じるさくら。血の繋がった唯一の家族。そこがこの作品のジーンと来るシーンなのですが、そこが抜けている分、何か物語から暖かさを感じられずでして・・・。 監督の違いを垣間見た感じでした・・・

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日本映画

丑嶋の存在感が半端ない「闇金融ウシジマくん」

コメディ映画じゃねーの?

キャッチな映画タイトルロゴなので、お笑い路線の映画と思いきや、真逆のかなりシリアスな作品。

ウシジマくんも、人なっつこくて相手の懐に入りお金を回収しちゃう的なキャラと思いきや、冷酷無比、無感情の強面キャラ。

大まかなストーリー

あらすじは、イベントサークル代表の純がウシジマくんからお金を借りて、ひと悶着起こすといった話。他にも親の借金を肩代わりする女の子など、お金にまつわるドロドロした泥臭い話がわんさか。

ウシジマくん

お金は大事だよ

そんなお客を相手に商売が成り立っているにも関わらず、ウシジマくんはどこか世直し的な側面も

援助交際して1時間で稼ぐ5万円とファミレスのバイトで1ヶ月で稼ぐ5万円。金額は一緒でも重みがじぇんじぇん違うんだぞと。

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ハリウッド

ユルユルすぎるフランスの刑務所「預言者」

海外の刑務所ってゆるすぎ

とにかくこの映画がを見てびっくりしたのがフランスの刑務所のゆるさ。

牢屋なのにちょっとした給湯器やラジオにテレビ。何不自由なく普通に生活できちゃう

預言者

>これじゃ、罪を償う意識も薄れ、更生もしないでしょ

サクセスストーリー

ストーリーは、一言で言えば成り上がり。最初はボスザルにひどい仕打ちを受けますが、徐々に軍団の中でも頭角を現し、それなりの地位を与えられ、最後はてっぺんを取るまでに大出世

予言者

刑期を終えて、刑務所から出てくる主人公。出所を祝う仲間たちのシーンがやけに印象に残りました。

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ハリウッド

圧巻!!「ものすごくうるさくてありえないほど近い話」

まぁ、よく喋ること、喋ること

ものすごくうるさくてありえない話というタイトル通り、主人公の子供の一人ごとが、やたらと耳触り。

吹き替えだったから、なおさら。ブレスなくそこまでまくしたてられれば、相手も仮死状態になるわ。

ものすごくうるさくてありえないほど近い話

かしこすぎる主人公

まだランドセルを背負って学校いってる位なのに語彙力、分析力、論理力が規格外

誰も子供扱いはしないでしょ。

ものすごくうるさくてありえないほど近い話

9.11の事故で父をなくした家族の話で、最後はウルッと感動するような話が待ってます。

タイトルの「ありえなくて近い話」という意味がジワッとわかります。