2016年の業績はどう?
2016年年初からイマイチ調子の上がらなかった日本経済。円高ドル安、株価の低迷など低調な要素は色々ありました。
で、フタを開けてみると案の定、2015年に比べると低迷していることが今の所わかっています。
大全前年同期比を見ると2015年は2014年のそれに比べ20ポイントも越える期もあったり業績絶好調でしたが、2015年10-12月をピークにダダスベリ。
2016年1-3月以降は対前年比にマイナス成長という具合。
結局年初の不調が最後まで足をひぱった格好となりました。
2016年4-12月決算はどう?
3月期決算企業の2016年4-12月決算が発表されました。全体で見ると前年同期比5.4%と案の定の結果となりました。当初の予想に比べると1.9ポイント改善しています。
この数字を見るに多少なりとも復調に向かっているのではと期待を持っちゃいます。
が、そんなことで気を緩めるような脇の甘い日本企業ではありません。
対前年同期比に対する進捗率も控えめに提示。特に自動車、電気業界にその傾向が強く出ています。
一寸先は闇なので・・・
つまり、2017年3月になるまでどう転ぶかわからないというのが本音でしょう。
従来であれば、ある程度の予想はつきましたが、アメリカの大統領がトランプ氏に代わり、今までが通用しない世の中になりましたから。
就任演説でご祝儀相場なのか、世界の不安をよそに株価は上昇。日本もその恩恵に預かりました。
と思った矢先に、いきなり名指して為替操作国という汚名を着せられ、円高方向に一気に触れ、株価もダウン。
これが1-2ヶ月の間に起きるというまるでジェットコスターのような動きを示す訳ですから、日本企業が慎重になるのも無理はないかなと。
で、どうなる2017年3月期
阿部さんの外交努力により、トランプ氏との信頼関係を深めたのは大きな前進ではないかと思います。
アメリカの雇用を支援すると言う意図もトランプ氏には伝わったのではないかと思いますね。
となると為替操作国などと言うイメージも払拭されるのではないでしょうか。
とにかく予断を許さない状況が、日本企業の決算期に重なるのは残念で仕方ありませんが、マイナスからプラス、つまり対前年同期比を越えるところに落ち着いてくれることを願うばかりです。
でないと、自分自身の仕事にも響きますし、何かとこの決算の良し悪しというのは、世のリーマンに何げにボディブローのごとくジワジワと効いてくるのです。