グッチ裕三のフェイク料理が凄い
TBSのテレビ番組でモニタリングで紹介されたグッチ裕三のフェイク料理の数々。
卵黄を使ったうにの軍艦巻き、エリンギで作る松茸ご飯、マイタケを使ったカキフライ等。どれも本物食材と思ってしまうほどの出来栄えで、視聴者の多くも驚いたはず。
コストも大幅に削減でき、家計にとっても助かる。
この話、テレビの世界の話かと思いきや、今、世界的にフェイク料理が商売として成立しつつあるというのだから驚きです。
ビヨンドミートとは
アメリカのベンチャー企業によって開発されたハンバーグ、ビヨンドミートは牛肉を一切使わないフェイクハンバーグ。
原料は全て植物性。
まずタンパク質はエンドウ豆由来のものを使い、肉汁の代わりにサンフラワーオイルを使用。アラビアゴムから抽出した食物遷移でひき肉の食感を出し、赤カブの色素で赤みを足しています。
価格は2枚入りで670円と本物に比べるとチョイ高めなものの、飲食店約360店で採用されています。
そもそもベジタリアン向けのコーナーを設けているスーパーがあるほど、アメリカには植物性の食材を求める需要があった。
そこをさらに突き詰めていったのが今回の商品が大当たりした結果だと思うんですよね。個人的には
フェイクに頼る止むに止まれぬ事情
ビヨンドミートに限らず、このようなフェイク料理は世界各国でも関心が高いようで、他の食品会社でも力を入れています。
企業レベルですから食材の分子構造の解析から始めるなどかなり本格的。
グッチ裕三も顔負けの力を入れようです。
全世界でこのような動きが活発になるのには、止むに止まれぬ事情があります。
ひとつには将来的にタンパク質食材が枯渇するというもの。将来の人口増に照らし合わせるとタンパク質の需要は今の2倍。タンパク質の供給源とも言える家畜を今の2倍に増やさないと追いついていけない。けど、それは現実的に無理な話。
ので、不足分を補う形でフェイク料理が見直されていると。
他にも環境負荷の問題という面も。牛のゲップが地球の温暖化を加速させるという、また飼育に1kgの牛肉を作る場合、同じ量の穀物を育てる場合の約10倍。牛を育てるにもかなりの自然エネルギーを消費しているのです。
といった具合に、世界的な環境変化がフェイク料理の拡大を後押ししているとも言えます。
フェイク料理のお味は
で、気になるのはお味の方。分子レベルで解析している触れ込みなので、味も本物と遜色ないのでは?と期待しちゃいます。
日本にも輸入してくれないかなと思った次第です。