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ペーパレス時代の生きる道。製紙業界

在宅勤務でペーパレス加速するかも

コロナ禍前よりもペーパレスある程度、進んでいましたが、在宅勤務が幅を利かせる昨今では、さらにその傾向は強まると思います。

そもそも自宅にプリンターなんぞ置いている人は少ない。外出自粛発動後、急いでプリンターの購入を試みた所、どこも品切れ。慌ててプリンターを用意する人が多いことを知りました。

で、実際にプリンターを購入しては見たものの、会社ではギャンギャン印刷していたのに、自宅のプリンターを使用するとなると、節約意識が働き印刷を自制してしまう。

てなわけで、在宅勤務が普及すればするほど、ペーパレスはさらに進むと思います。

告知自粛でチラシ需要も減少

新聞の折込チラシなども今後さらに減少していくことが予想されます。コロナ禍ではスーパーが自主的にチラシ配布を自粛していましたし、製紙業界はもちろん、印刷業界もこれにはかなり大打撃を受けました。

というわけで、個人ユース、法人ユースともにペーパレスは今後さらに広まっていくことが容易に想像つきます。

紙オムツ、ペーパータオルにシフト

製紙業界では、このような動きは既に折込済み。

大王製紙では、チラシなどの利益が140億円に対し、紙オムツやペーパータオルなどは約130億円。

紙オムツ・ペーパータオルが次なる柱としてしっかり育っていることが伺えます。将来的にはこの部門の売上がチラシなどの売上を超えることが確実で、しっかりと時代に合わせて事業の組み換えが成功していると言えます。

医療用ガウンも紙製とは・・・

王子製紙も同様。チラシ以外の事業育成に積極的で2020年8月にはトイレットロールの工場を稼働。7月には国内最大級のダンボール工場を立ち上げるとのこと。

当然、紙オムツの設備強化も済ませており、その先の医療用ガウンの生産にも乗り出しています。紙製のガウンが存在することに驚かされましたが、紙の可能性は凄いだなと実感しました。

三菱製紙では昨今のテイクアウトブームにのっかり、紙製の容器生産に着手。一過性のものではなく今後一般化していくであろうテイクアウトに目をつけたのはさすがといった感じがします。

時代に合わせて変容する製紙業界

レジ袋の有料化に伴いプラスチック製品の削減が叫ばれている中、紙製の袋やら紙製ストローなど紙に対して追い風が吹いている印象を持ちます。

印刷向け用紙の製造から、時代の流れに応じて衛生商品や包装関連を強化していくのは合理的とも言えます。

それにしても業界トップクラスの企業は世の変化を読み取るのが早いし、行動に移す早さはさすがといった印象を受けました。

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ペーパレスの逆境でも生き残る新分野への進出

書籍電子化で紙媒体が・・・

先日、漫画の売上において電子書籍が紙媒体の売上のニュースを耳にして、いよいよ本格的なペーパレス時代の到来を感じました。書籍全体に占める電子書籍の売上はまだまだ微々たるものの、この漫画で電子書籍を経験した層が、他の書籍もタブレットやスマホを利用することは容易に想像がつきます。

加えて、ビジネスシーンでは、コピー用紙を使用枚数を厳しく制限している所も増え、益々製紙業界にとっては厳しくなっています。

タブレット

広辞苑の広告をやたらと見るけど

最近、ネット広告、新聞広告で、CMでやたらと目にする広辞苑。それもそのはず、10年ぶりの全面改訂を行ったということで、これは宣伝しとかなきゃ損とでも思ったのでしょう。

今の時代において、あの分厚い書籍の体裁は今の時代にはアンマッチな気がしますが、初版から変わらずあの体裁を通すのは、好感を持てます。

その初版が発売されたのが1955年と歴史も古く、その厚さは、製本機械ギリギリの8cmだとか。んで、今回全面改訂した第7版も同じ。けど、ページ数は1000ページほど増えているようです。これが、今回の話の肝になってくる部分。技術革新で、うっすい用紙にして、ページ数を増やしつつ、厚さはそのままを実現しました。

単に薄くしただけではなく、めくりやすさや裏写りがしないなどの使い勝手もきっちり考えられて、薄くすることを成功させました。

製紙

製紙業界もナノの技術

このナノ技術を駆使して、書籍だけではなく、他の商材にも転用。最近では、紙オムツにもナノ技術が生かされています。

少子高齢化で需要は少ないのでは?と思いましたが新興国では日本の紙おむつは大人気。特に中国では人気がとてつもなく高くまとめ買いする業者もいるほどです。

他にも高齢者用の紙おむつ。今後高齢者が増えることで、赤ちゃん用で減少した需要をシニア層で取り返せると思います。

その紙おむつというのが、肌触りが良くてしかも消臭力も優れているというもの。

ドラッグストアの関係者もお墨付きのこの商品。材料には中空糸を使い、柔軟性と強度を大幅に高めています。

ジュライは、浄水器などのカートリッジに使われていましたが、それをさらにほそーくして紙おむつに使用しています。

紙おむつ

まとめ

書籍ものが中心と思われた製紙業界ですが、将来的には生活用品や家電、クルマにもそのフィールドを広げていくような感じがします。

紙も何層に重ねると相当な強度を持ち、一部ではスマホケースを作ったりといった動きもあるほどですし・・・・

製紙
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ダンボール高騰でメーカー悲鳴?

昔は再生紙なるものがあったけど

環境に配慮した企業という良きイメージをアピールするため、印刷物などに再生紙が使われていました。かなり昔の話ではありますが・・・

確かリサイクルされた紙の含有量をパーセンテージで表示し、数値が高ければリサイクル率が高い。つまりものすごく環境に配慮しているんだよがアピールできるわけです。

ところが、この再生紙なるものが何気に工数がかかる。リサイクルの紙を粉々にして、紙に仕立て、色が汚いので何度も漂白。大量の水を使う。といった具合に、その生産過程で多くの二酸化炭素排出しているのは明らか。

しまいには偽装再生紙が世間を騒がせ、その後、再生紙は廃れてしまったのです。

ダンボール

ダンボールも古紙を使用

で、今回のお題となるダンボールのお話ですが、こちらも再利用された紙で作られています。

モノによっては新品の紙を使用しますが、古紙の利用の方が多いとか。

で、この古紙の供給が絞られていることで、ダンボールの値段が高騰しているというのだからのっぴきなりません。

震源地は中国。まず国の環境規制が厳しくなり、適用できない古紙生産会社がバタバタと廃業に追い込まれています。

次いでダンボール高騰の要因は中国のネット通販の爆発的普及

このブログでも紹介しましたが、独身の日という中国のネット祭りでは、とてつもない売上を記録しました。

当然、配送用のダンボールもとんでもない数が使用されたわけです。

ダンボール

高騰を飲むしかない

供給が絞られてしまったらダンボールの生産にも大きく影響するわけで、物流面でも納期の遅延なども発生してきます。

生産が遅ければ契約会社を切り替えればいいのですが、事は、そう単純ではなく、切り替えたとしてもどこも一緒の可能性が高い。

加えて、新規契約しても、その会社の仕様基準に合わせて、寸法やら強度などを、またイチから詰めていかない。当然、ダンボールの生産もそれだけ遅くなる。

というわけで、今回のダンボールバブルを素直に受け入れざるを得ない状況だとか。

ダンボール

古紙ではなく間伐材を使用

そもそも、古紙の利用は森林伐採の抑制という側面もあります。

原点の目的に立ち返り、一般の用紙では森林育成でムダになった間伐材を使用するというのが普及しています。

また森林サイクルという視点で、伐採した木々の分だけ、新たに新しい木を植えるとか。

こうすることで、環境に配慮した森林の育成がなります。

まとめ

ダンボールも、古紙に固執するのではなく、原料にもう少し幅を持たせて考えた方がいいのかなと。

漂白剤の垂れ流しで逆に環境汚染が起きるのでは、本末転倒だと思いますし・・・

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知らない本に出会えるチャンスをもたらすアマゾン

アマゾンは破壊者?

アマゾンが日本で幅を利かせるようになってから、リアルの店舗が甚大な影響を受け、書店数が年々減少なんて話をよく耳にしますが、果たしてそれが本とめぐり合う機会を減らしているのか?

これに対し、興味深い記事が新聞に掲載されていたので、まとめました。

上陸直後は失敗するだろうの冷ややかな目

アマゾン上陸は今からさかのぼること15年前。当時、日本は全国に書店網がきめ細かく張り巡らされ、流通システムもバッチリ。そんな中でアマゾンの上陸は、書店網が不十分な海外では成立するビジネスモデルであって、日本では難しいだろうと思われていました。

日本の出版業界に問題

が、大方の予想を裏切り、アマゾンは快進撃を続けます。それもそのはず、それまでの出版業界は新刊偏重。6ヶ月以内に出版された本しか店頭に並べない。となると、古い本などは本屋さんに注文するしかない。

となると、アマゾンで頼むかとなるわけです。つまり、読みたいと思う本が書店にないので、ネットで頼むかとなるわけです。

書店でも限られたスペースですから、売れる本、つまり新刊偏重にもなるのも無理もありませんが・・・

書店減少の要因は本当にアマゾン?

そんなこんなで、書店が減少の一途を辿ったのかと思いきや、一番の要因は雑誌不況。1990年代後半から雑誌の売り上げが急速に減少しました。書店の規模が小さいほど、雑誌への依存度が高く、売れなくなったことで、お店をたたまざるを得ない状況に陥りました。

本との出会いアレコレ

街の書店が減少していき、アマゾン経由での本との出会いとなるのも偏った感じが否めません。大型書店に行けば、知らなかった本に出会えるといった発見があります。なので、自分も1ヶ月に1回位は書店めぐりをしては、興味深い本を購入することもあります。

また最近では、カフェと併設した本屋さんが活況を得ています。店主の趣味なのか、その人の目による言わば本のセレクトショップです。

となると、自分の知らない本にめぐり合いたいという欲求は、普遍的に誰しも持っているのだと思います。

アマゾンのレコメンド機能では表示されないような、その人の本能に突き刺さる発見が、リアルにはあると思います。

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合従連衡。戦国時代の様相、製紙業界

昨日の友は今日の敵

紀元前の中国戦国時代にも似たような製紙業界の勢力図争い。互いに同盟を結び強国秦への共闘体制を結んでいたかと思えば、抜け駆けして秦とも同盟を結び自国の安泰を狙う。全くもって節操のないというか仁義がないとういか。

中国 戦国時代

今回のお話は、そんな仁義に反するような製紙業界のお話

北越、三菱の合併が暗礁へ

業界5位の北越と業界6位の三菱。統合は間近と思っていた矢先に、大王製紙が割って入り統合が白紙に。

大王としては、この統合がなれば自社を上回る規模の会社が誕生し、今後の経営が厳しくなるのが必定。てな訳で、三菱に対し、北越以上の好条件を提示し、自社に振り向かせることに成功

印刷

黙っちゃいないよ、北越も

この節操のない三菱の振る舞いに激怒したのが北越。そりゃそうです。婚約間近と思いきや、嫁が別の男に取られちゃったんだから。それも自分の意思で。

なのに、三菱、大王製紙の統合に横ヤリを入れる北越と捉えられているのだから、あまりにもかわいそうすぎる・・・。

2強体制にくさびを

そもそも製紙業界は王子と日本製紙の2強、その他といった業界図。広告業界で言えば電通、博報堂、その他といった所。第三極はウチだといわんばかりに各社提携を模索。

それが今回の騒動の発端と見る向きが多い。合併統合しないと生き残れないという製紙業界の現状。

メモ

この先も合従連衡が続くのでしょう。戦国時代は秦が中国統一を成し遂げたけど、製紙業界はどの企業が秦国となるのかしら。

日経ビジネス NO.1786
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製紙業界も大変なのね、合併なくして生き残りなし?

厳しさ増す製紙業界

原油高騰で紙の価格が値上がり。便乗値上げじゃないの?なんて思っていましたが、話は結構深刻。紙の需要がただでさえ減退しているそうで、海外に活路を見出さないと厳しい状況のようです。

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海外進出にも手ごたえが

国内は需要が尻すぼみな状況はカーメーカーと一緒。なので、製紙業界も海外への進出を加速しているようで、業界第一位お王子製紙は海外売上高が2013年度に20%を超え。東南アジアへの積極的な進出を狙い、中国への工場建設も決まり、これからが正念場という感じ。

消えた大合併

この海外進出の足固めができたことで、水面下?で進められていた日本製紙との合併は白紙になった模様。それは良いとして、業界1位と業界2位が手を組むほど、製紙業界は厳しいのかというが正直な感想。

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雑誌の発行部数が年々減少し、本屋さんも少なくなっている。出版社と本屋さんだけの話かと思いきや、その影響は上流の製紙屋さんまでに及んでいるとは・・・・。ネット恐るべし。

日経ビジネスNO.1744より