映画批評

日本映画

明日は我が身。「終わった人」

ここまでしてくれれば思い返すことなし 時計の針とにらめっこし、定時の5時ちょうどに席を立ちお帰りかなと思ったらお勤めごくろうさん。本日をもって長ーい、長ーいサラリーマン人生卒業。 席を立つや部下たちがねぎらい言葉をかけてくれて、「おまえいじ...
アジア映画

鳥肌ものの演奏「それだけが僕の世界」

疾走した母とまさかの再会 父親のあまりの暴力に耐えかねて子供を置いて失踪した母。 やまない父からの暴力に一人で耐え抜き、何とか大人になったイ・ビョンホン演じるジョハ。 ボクシングでチャンピオンまで登りつめたものの、その後の人生は日雇いバイト...
ハリウッド

殺人現場を生配信。「ラバーボーイ」

テラスハウスの男性向け版? 見知らぬ男女がひとつ屋根の下で暮らし、恋愛に発展する様子を楽しめる「テラスハウス」。部屋の至る所にカメラが設置され、彼らの生活を見ることができる。 で、本作品は、このシステムをさらに進化させてネットを使って生配信...
日本映画

数学ができる子になりたかった「アルキメデスの大戦」

戦艦から飛行機の時代へ 時は第二次世界大戦前夜。日露戦争、第一次世界大戦を終え自信満々の日本軍。 それまでは戦艦同士の戦いでしたが、時代は飛行機の時代へと映りつつありました。 が、日本軍は過去の栄光から脱することができず、未だ戦艦による戦を...
ハリウッド

まさかおじいちゃんが・・・「運び屋」

園芸屋さんの気前の良いおっさんが・・・ 品種改良などを加えきれいな花を咲かせたら右に出るものはいないほど、その腕には定評のあった主人公のアール。 品評会などでは上位入賞を果たし、順風満帆な人生を送っていました。が、インターネットの普及で、商...
アジア映画

壮大なオチが待っていた「悪魔は見ていた」

警備員がストーカーって怖すぎ ビルに常駐する警備員やマンションの管理人は、不審者などから入居者を守るという言わば正義の味方というのが一般的な味方。 数十台に及び防犯カメラで、日夜不審な事が起きていないかチェックしているわけですが、これが悪用...
ハリウッド

夫婦愛よりも家族愛。「モーガン夫人の秘密」

敗戦国の悲哀。家が接収されるって・・・ 舞台は第二次世界大戦終戦後のオーストリア。戦後処理のため戦勝国イギリス兵が治安維持のために駐屯していました。 街では、ナチスの残党やドイツ人による暴動などがが起き、戦時下レベルで大忙しのイギリス兵。 ...
ハリウッド

ほぼ出演者は2人だけ。「おとなの恋は、まわり道」

割り込みしていないのに・・・ 場所は空港の搭乗ゲート。既に女性が一人並んでおり、男性が搭乗場所の確認で声をかけたのがきっかけ。 優しく受け答えする女性に最初は、なんて親切な人と好印象を抱いたのも束の間、ちょっと男性が彼女より前に出ただけ、割...
日本映画

「世界の中心で・・・」とかぶる「君は月夜に光り輝く」

余命わずかのヒロイン。けど暗さゼロ 本作品とどうしても重ねて見てしまうのが、昔、むかしに大流行した世界の中心で愛を叫ぶ。 ヒロインが余命わずかながら、周囲の不安をよそに本人はいたって笑顔をたやさない。時には軽めの冗談を言ってみたり、それがま...
ハリウッド

スパイ大作戦。「ディパーテッド」

親族がいないは都合がいいって 長きにわたり数々の犯罪を行い地域の住民から恐れられていたギャング集団。 なかなか証拠つかめず逮捕も至らない。ということで最後の手段として潜入スパイ作戦を決行することにしました。 白羽の矢が立ったのが警察学校卒業...