わけあってメイドインジャパンワクチンが遅々として進まない、これだけの理由

欧米だけじゃない。中国・ロシア製ワクチンもあるよ

新聞やテレビの情報では、英国のアストラゼネカや米国のファイザーなどがコロナワクチンとして、よく耳にします。実際、日本に供給されるのも米欧製が中心。じゃ、他の諸外国も同様かと思ったらさにあらず。

中国、ロシア製のワクチンもあり、アジアや南米、アフリカなどを中心に供給が進んでいるようです。

さながら、ワクチン外交といった所でしょうか。国が音頭を取って新たな産業育成を後押ししているかのようにも見えます。

メイドインジャパンワクチンはどうよ。

翻って日本のワクチンはと言えば、まだ実用化に至っていません。

現在、コロナワクチンを開発している主な製薬メーカーは、アンジェス、塩野義、第一三共、武田薬品などなど。この中で、実用化に最も近いのが耳馴染みのないアンジェスというメーカー。

実用化に至る過程には3ステップあり、ステップ1が少人数に投与、ステップ2が数百人に投与、で、最後のステップでは規模も大きくなり、かつワクチンと似薬を投与して両者を比較して効き目や副作用がないかを見るとのこと。

先頭をはしるアンジェスは、ステップ2から最後のステップに差し掛かったという段階で、これから本格的なステップ3の治験が始まります。となると、塩野義、第一三共、武田薬品等の名の知れた製薬メーカーは、ステップ1、あるいはステップ2という状況なのでしょう。

この先、ワクチン接種者が増えるとなると治験者をかき集めるのも一苦労。いち民間企業だけでは対応が厳しく海外のように国の支援を求める声が上がっています。

注射

軍事品としてのワクチン

中国や米国が早期似ワクチンを開発できたのは国が主導してワクチン開発に取り組んでいたことが挙げられます。

中国では2002年のSARSの教訓を踏まえ、国を挙げてワクチン開発に取り組む体制を整備。コロナワクチン開発では、開発と治験を同時に進め、かつ24時間体制で開発に取り組んだとのこと。

米国は、トランプさんが、ワクチン開発プロジェクトを早期に立ち上げ、約1兆円の予算をつけ官民連合でワクチン開発に着手し、早い段階で実用化にこぎつけました。

両国とも国による支援による所が大きいですが、そもそもワクチン生産は平時からも行われており、その準備が十分であったことも挙げられます。

というのも、ワクチンが軍需品の側面も持つからなんですね。海外派遣時には必要になってきますし、国がワクチンを備蓄するというのが一般的で、買い上げてくれるので、ワクチンメーカーも安心して生産できるというわけです。

急にそんなこと言われても

一方、日本の場合は軍需品としてのワクチンを備蓄する仕組みもない。かつワクチンによる副作用が社会問題となり、メーカーとしてもリスクある製品には手が出しにくいという事情もあります。

というわけで、そもそもワクチン開発・生産が日常化されてない状況の中で、今回のコロナワクチン開発は、急にそんなこと言われてもという状態なのでしょう。

これをきっかけにワクチンの開発・生産を定着化するためにも国の支援は必要になってくるでしょう。

日本固有の変種でもできてしまったら、海外の製薬メーカーは協力してくれるのか心配。ならば、日本の製薬メーカーに頼らなくてはなりません。

メイドインジャパンのコロナワクチンが早期に実用化されることを切に願うばかりです。

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