デジタル人材化に向けて取り組み進む。DXと言っても人がいないと始まらない

働き方

銀行さんも融資だけでは食っていけましぇん

フィンテックにより銀行以外の業界からも参入が増える金融関連ビジネス。このような環境変化の中、大規模なリストラが世間を騒がせたのは記憶に新しい

とは言え、海外のようにそう簡単にクビを切ることができない日本企業。従業員数の調整はもっぱら新卒採用の抑制と定年退職に依るところが大きい。

ということで、新興のフィンテック企業と渡り合うためには、現スタッフのデジタル人材化が急務となっています。

とっかりかりとしてはRPA。定型業務を自動化することで最近徐々に普及しておりますが、こちらを導入から開始しました。

デジタル人材というと、AIだ、ビッグデータだと浮世離れしたワードが飛びがちですが、RPAと聞くと非常にわかりやすい。確かに自動化というのも業務の効率化を図ることができますので

手厚いデジタル研修プログラム。SMBC

デジタル人材の育成に力を入れているのがSMBC。フィンテック企業の台頭による危機感からか力を入れることは頷けます。

デジタル研修プログラムの対象は全社員。少人数で実際のビジネスアイデアを考えるワークショップ研修、より高度な学習をしたい人向けの研修などレベルに応じて細かくカリキュラムが組まれているのが特長のひとつ。

この研修の効果は徐々に出てきているようで、例えば飲食店向けならば融資だけではなく来店予約システムやら決済システムの導入などの提案が行われている。

これまではIT企業の領域とも言える来店予約システムなどを金融業界が手掛ける。この手の事例は今後さらに増えていくことが予想されます。

日立もデジタル人材育成に力を入れています

ルーマダというIoTの基盤を持つ日立ということもあり、商売上、デジタルは切っても切り離せない存在。

研修プログラムの第一ステップはルマーダの学習。続いて課題定義・抽出作業を学び、最後に解決に向けたプロセスを学ぶというもの。この過程すべてをデジタルでこなしていくというのだから、相当ハイレベルなプログラムのようにも見えます。

富士通も力を入れています

日常の業務をこなしながら、デジタル教育の研修を受講する。富士通もそんな会社の1社ですが、課題は社員のモチベーション持続。

結果的に労働時間が長くなり、人によっては負担に感じてしまうことも。てなわけで、学習カリキュラムを最後まで受講しない社員もいます。

こちらの研修、全社員ではなく、約8000人の営業スタッフを対象にしたもので、顧客の課題を自ら発見し、価値創造を行える人材育成を目的にしたもの。

IT企業ど真ん中の会社なので、デジタル人材は豊富なことでしょう。それを生かしてさらにステップアップさせようという会社の意図が感じられます。

デジタル人材育成研修が主流になるかも

このように大企業を中心に社員のデジタル人材化が進められています。DX時代を迎え、デジタルを駆使できないと会社にとっては負債となってしまうからでしょう。

ロボットによって職が失われるという嘆きの言葉をよく聞きますが、デジタル化を進めているのが人間というのもどこか皮肉な感じがしてなりません。

デジタルを極めたら、あとは用なしにならないことを切に願う次第です・・・

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