GAFAの中で飛ぶ抜けた存在。Amazon

GAFAIT業界

GAFAとひとくくりで言うけれど

アメリカの巨大プラットフォーマーでお馴染みのGAFA。コロナ禍でも絶好調という声をよく聞きます。

米国のS&P500種株価指数全体の時価総額の19%を占めるGAFA。これに何故か四天王に入らないのが不思議なMicrosoftを加えると、その額何と約560兆円。

日本の東証1部上場企業が束になっても到達できないとんでもない金額になります。

加えて、将来の飯の種を目的とした研究開発費は4社で合計するとミャンマーのGDPを超えてしまうというもの。

ある意味、新種の国家と呼んでも良いでしょう。

巨大さがゆえに、やっかみとも取れる外野からの非難の声が集中している昨今。つい最近にはGoogleが米司法省から指摘を受けたのは記憶に新しい。

てなわけで巨額の献金をして何とか非難を回避しているというのが実情。

売上構成が分散型。Amazon

特にGAFAの中で、目を見張るのがAmazon。ひとくくりにされてはいますが、売上高で見るとFacebookの3倍近く、Googleの2倍近くとなり頭一つ抜きん出た存在と言えます。

しかも売上構成がGoogleとFacebookが広告関連で80%以上と一本足打法的な構成になっているのに対し、AmazonはEC、サーバー、サブスクと分散型といった格好。

ちなみにAppleもこれに近く、iPhoneが売上高の半分を占めているものの、サブスク、Macなどに分散がなされています。

他の領域でも存在感高めるAmazon

話をAmazonに戻すと、一般的に分散型経営は、リスクヘッジ型として好意的に受け止められる一方、リソースが分散してしまい競争力の低下を招くとも言われています。

が、Amazonの場合、その逆を行く。これまでの常識をことごと覆しています。

例えばサブスク関連で言う会員向けサービス。音楽、書籍、動画と幅広いコンテコンテンツを提供していますが、中でも動画分野は、あのNetflixを脅かす存在にまで成長しているとか。

2020年4-6月期の新規契約者シェアは、Netflixの約15%に対し、Amazonのそれは約23%。会員数もNetflixの1億9000万人に対し、Amazonのそれは1億5000万人。王者の尻尾をそろそろ掴んでしまうほどの勢いがあります。

全てはEC事業の底上げに納得

分散型経営で、各方面で成功を収めているAmazonですが、ベゾス氏いわく、どれもECの底上げという発言に驚かされました。

例えば、AmazonPRIMEビデオでオリジナルドラマを制作するとする。そのドラマを見終わった後、視聴者はドラマに出てきた靴が気に入りAmazonで購入する。

このようなシナリオを描いて各事業を強化しているようです。

で、次なる新たな事業で注目されているのが広告分野。Google、Facebookでは持ち得ない購買情報を元に、よりユーザーにフィットした広告を流せるのはAmazonの強みと言えます。

GAFA間での戦いがさらに熾烈となり、もしかしたらビッグ4がビッグ3、ビッグ2と収斂していく未来が訪れるかもしれませんね。

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