「本業じゃない」が支える収益構造

本業は真っ赤かなのに黒字

友人の務める雑貨屋卸屋さん。歴史も古くしかも自社ビル。本業はと言えばECサイトの普及に比例して業績は下降気味。最近では赤字続きで存続さえ危ぶまれているというのに、何故か今年も収支トントン。

年末のボーナスも出たと喜んでいました。

この黒字を達成できたのは家賃収入によるもの。

本業の赤字を家賃収入が埋め合わせてくれているのです。

家賃収入であれば、先の数字も読めますし、安定して利益を出してくれる。継続してテナントが入ってくれれば言うことなし。

自社ビルと土地持ちって強いなと思いました。

豊洲の大家、

友人の勤め先の話を思い出させたのが、今回のIHIのお話。造船会社というイメージしかありませんでしたが、不動産会社の側面も持っているんです。その場所が、東京の豊洲。再開発の進み集合住宅がボコボコと建設され、これからの発展が期待されるあの場所です。

造船

住居エリア、商業エリアとしても魅力度の高いこの土地。その昔はIHIの製造工場が立ち並んでいました。なので、IHIが大家として君臨している訳です。

本業は調子よくないけど・・・

そこに目をつけたのが投資ファンド会社のサード・ポイント。不動産部門を分社化しろと、IHI側に迫るわけですが、IHIは中長期的に本業を支える利益の源泉を手放すことなどできんということで、サード・ポイントの提案を却下。

投資

サード・ポイントも、ならばと言うことであっさりと株を手放したわけです。

ホッとしたのもつかの間

これでモノ言う株主から開放され、本業に集中できるとおもいきや、相次ぐ事故に見まわれ、赤字が増幅。

これ以上の赤字膨らますことは株主にも申し訳が立たない、という訳で、三井不動産の豊洲の一部を売却することにしたのです。

継続して利益を生んでくれる、大切な土地を切り売りするなんて、素人の僕からしてみれば自分で自分の首を締めているようにも見えてしまいます。

まとめ

本業が回復してくれればいいでしょうけど、このまま状態が続くと、赤字が膨らむたびに土地を売却していくしかない。で気づいたら保有している土地が全てなくなってしまい、本業の赤字を埋めるタマがなくなってしまうのでは?といらぬ心配しちゃいます。

豊洲

時代に合わせて事業を変容させ長きにわたり企業を存続させているデュポンのように、時代に合わせて企業も業態を変化させていく必要に迫られているのでは?と感じた次第です。