カテゴリー
自動車業界

電動化時代に向けた車検ビジネスを考える

車検制度が登場した理由

2年に1回訪れる車検。思わぬ出費で痛い目に遭わないように、コツコツと車検費用を積み立ています。

この制度がなければ維持費はかなり安く上がるんですけどね。

そもそも、この車検制度の成り立ちは、故障車撲滅を狙った制度

高度成長期に、もの凄い勢いでマイカーが増える一方で、アチラコチラで故障車が出現して、大渋滞を引き起こすなどで、経済活動への損害が社会問題化されていました。

これが続けば、日本経済にとっては大きな損失とのことで、しっかりと点検整備を行って、トラブルをなくしていきましょうというのが事の発端でした。

とは言っても、相変わらず故障車による大渋滞によく遭遇しますよね。これが自然渋滞よりもタチが悪く、ピタリとも動かないと来ているから本当に困ります。

仕事中で遭遇した日にはイライラもマックスでしょう。

車検

指定工場は言わば出張所?

この車検制度、当初は国による検査だけで、整備工場のおっさんが、セコセコと検査場まで車を持込み国の検査を受けていました。

ところが保有台数の増加を受けて、とてもじゃないけど国だけではさばききれない。というわけで、指定工場と呼ばれる制度をつくり、この資格を持っていれば車検検査ができるようにしたのです。

資格取得者には、街の整備工場屋さんもいればディーラーさん、ガソリンスタンド屋さんなどがいます。

これにより車検にかかる日数も昔に比べると大幅に短くりました。

車検

金額差はスタッフのさじ加減

気になる車検費用については、指定工場によって様々。一般的にディーラーは高く、街の整備工場屋さんは安いと言われています。

この金額差はスタッフのさじ加減による所が大きく、例えば、部品の摩耗状態を見て、この程度なら交換しなくてもいいという人もいれば、安全を見て交換した方がこの先、故障の心配がないと意見が割れます。

ある車検屋さんでは、お客の利用頻度を聞きながら、交換が必要か否かを決めるという親切っぷり。

客の信頼度増し、このサービスは評判が良いそうです。

車検

電動化で実入りが少なくなる恐れ?

車が高性能化していく中で、この先、大きな問題となるのが車の電動化。従来の車よりも部品点数が大幅に減ることで、車検時の部品交換費があまりとれなくなってくる恐れがあるとか。

世の中、便利になる一方で、被害を被る人たちもいるわけです。

まとめ

車検に限らず、点検整備から得る収益は自動車業界にとってはなくてはならない飯のタネ。

電動化時代に備えて新しい飯のタネを今から考えておかないと大変なことになりそうですね。

例えばソフトウェアの更新費なんかは良いと思いますけどね。利用実態に合わせて、パソコンのように省電力モード設定にしてみたり、ソフトウェアのバージョンアップなどなど。

そうすると車検そのものの制度も変わるでしょう。

2年に1回から5年に1回とか。そうすると少しは負担も少なくなり良いんですけど・・・

車検
カテゴリー
自動車業界

サブプライムローン再燃か?自動車ローン

リーマンショックの遠因

全世界を不況のどん底に陥れた2009年のリーマンショック。返済能力のない人達にお金を貸して、焦げ付きを起こし金融機関が大打撃を受けました。

当時は、お家がメインでしたが、日本で言えば収入の安定しないフリーターにもお金を融資しいていたとか。そんなザルなみのゆるーいチェックをしていれば、さもありなんです。

これらのサブプライムローン(低所得者向けローン)と呼びますが自動車ローンの世界でも、この比率が高まっているとか。これが返済不能となれば大打撃を被るでしょう。

クルマ

貸し倒れが顕在化

自動車ローンにおけるサブプライムローンが日本円にして、110兆円ととんでもない金額に達しています。

で、気になるのが貸し倒れ率の上昇。これがリーマンショック前の水準にまで達しています。

仮にサブプライムローン全てが貸し倒れになってしまったら・・・。アメリカだけでの話ではなく全世界に与えるインパクトも相当なものでしょう。

クルマ

対策を講じる自動車販売店

貸し倒れ率がここまで上昇したのには自動車販売店の乱売にも少なからず責任があると思います。

潤沢なインセンティブを、値引きの原資にしたり、低金利ローンを組んでみたり。低所得者とわかっていても、むくりくりローンを組んで、クルマを買ってもらっていたのでしょう。

が、ここに来てローン審査を厳しくしたり、値引きをしない販売に力を入れたりと各メーカーとも方針を大きく転換してます。

この絞り込み施策の少なからず影響しているとは思いますが、2017年上期の販売出しううは前年同期比で2.1%減。上期としてはリーマンショックを受けて販売が落ち込んだ09年以来だとか。

が、背に腹は変えられませんからね。

クルマ

追い打ちをかける利上げ

返済能力のある顧客も、これまで通りクルマが売れるかというのも何とも言えません。

というのも、この先利上げが待っていますからね。自動車ローン利率の上昇も予想され、販売が苦戦することが予想されます。

クルマ

ソフトランディングして欲しい

アメリカの販売台数が伸びることは日本の自動車メーカーにとっても良いこと。もっと言えば日本経済に与える影響を計り知れません。

この稼ぎ頭の勢いが減退するのは、痛いところではありますが、しばらく我慢の日々が続くでしょう。

てなると、2017年の後半以降は、若干日本経済も後退期に入るかもしれませんね。

時が経てば市場の健全性も回復し、再び自動車市場も正常化していくと思うのですが・・・

[amazonjs asin=”4796661557″ locale=”JP” title=”サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉 (宝島社新書 254)”]
カテゴリー
米国企業

電気自動車の本命、日本上陸、テスラ・モデルS

電気自動車の界隈を盛り上げるためにも

エコカーというくくりで、イマイチ元気がないように映る電気自動車。日産、三菱だけではちょいとパンチ不足。なので、テスラ・モデルSの発売は電気自動車業界にとっても朗報ではないでしょうか。

テスラ・モデルS,電気自動車

気になるスペックがすげぇー

やっぱり一番スゲーなと思ったのが、航続距離500km。都内から千葉の海、いや湘南でもいいでしょ。とにかく充電なしで往復できちゃう。

しかも運が良ければ2往復。途中で路頭に迷うこともない。この不安が解消されたことは大きい。

大きすぎません?17インチ

電気自動車ならではというか、ネットワークで電子制御の不具合などをアップデートしてくれるそうで、まるでパソコン、PC状態。

乗り味も色々と選べたりすると面白そう。それも気分に合わせてだったらなおのこと。

ちょっとい痛いなと感じるのがインターフェイスが17インチモニター。でかすぎじゃないと。

テスラ・モデルS 内装,電気自動車

車両本体価格は・・・

テスラーの補助金上限が85万円。車両本体が823万円なので、750万前後。BMWの5シリーズ、ベンツならEクラス、って感じでしょうか。個人的にはちょいと高いかなという印象。

補助金も予算未消化が続いているようなので、もう少し補助金を吊り上げた方がいい。EV市場が盛り上げる意味でもETCばりの大盤振る舞いが欲しい。

EVの行く末は・・・。

航続距離とガソリン車との差額が20万円位まで縮めば、十分普及する可能性はある。根拠はないけど。

でないと、燃料電池車に、エコカーの本命の座を奪われちゃうかも。

電気自動車も選択肢の一つとして考える、そんな時代が早く来て欲しい。

>日経ビジネスNO.1757より
カテゴリー
自動車業界

消費増税がジワジワと影響。クルマ業界の今

トップ20の軽比率が4割

近年のクルマ販売の傾向と言えば、軽自動車の躍進。トップ10のほとんどが軽自動車。昔は登録車がガンガンランキングされていて、軽自動車なんて2~3台だった気がします。で、2014年の4-7月は消費増税もあって、その傾向がより強まっているというのだから、クルマメーカーもさぞ大変でしょう。

低グレードに人気集中

軽自動車と言っても、今では100万越えは当たり前。コンパクトカーとあまり差はない。けど、消費増税の影響もあってか、高価格帯ではなく、標準価格帯のグレードを選択が増えているようです。例えばダイハツ タント。高価格帯のタントカスタムが増税後、5割から4割弱と悲惨な状況が起きています。

01

オプションも受難の時代か

ディーラーの儲けに大きく貢献するオプション。特にナビゲは利幅も大きく装着率も7割と好調をキープしていたもの、増税後は激減。カー量販店、あるいはスマホアプリで済ませるお客様が増え、ここにも増税の影響をかぶっているようです。

00

どうなる国内ディーラー

メーカーの場合、儲けの低い市場ということであれば、海外生産を増やそうと逃げ道はありますが、ディーラーの場合は、そうはいかない。今ある市場に向き合い、飯のタネを蒔いていかないとジリ貧は必死。車販に頼らず、収益を確実に得られる施策、点検整備であったり、中古車になっていくかと。

2015年から軽自動車が増税されることから、今の、やすグルマが幅を利かせるこの状況を打開してくれればいいのですが・・・。

日経ビジネスNO.1754より
カテゴリー
自動車業界

FCV車、マジで普及して欲しいんですけど・・・

HV、EVからのFCV

レギュラーガソリン、160円。これが最近のレギュラ価格。一昔前の2倍。中東情勢が不安定だからだと思うけど、投機筋によるところも大きく、当分は高値で推移していくと思う。となると車の購入も次回はHVかなと考えてしまう。けど、HVだってガソリン使うわけだし・・・。となると、FCV車という選択も考えてしまう

ボトルネックはインフラ。

電気自動車も問題になっていたが、インフラが整わないとまず普及は無理。ガソリンスタンド以外にも、駐車場や商業施設、ディーラーなど充電施設は増えてきたけど、まだまだといった感じ。水素ステーションとなれば、もっと悲惨な状況。

国も力を入れてきたので少しは期待が持てるかも

6月に発表された骨太の方針で、水素社会のロードマップを実行するという内容が盛り込まれたようで、国も普及に向けた施策を打ち出す様子。電気自動車のごとく、補助金がつけばFCV車の普及も加速するだろうに。

他にもあります、特典色々

他にも、まだ検討段階ではあるものの、高速道路の利用料金を一定期間無料にしたり、小売店で購入金額に応じて水素がもらえるポイント制度など、普及に向けた特典が色々と考えられている模様。

東京五輪はまたとないアピールの場

水素社会の実現に向けて、全世界にアピールする場として東京五輪が上げられている。今から数えると6年後。そう時間もないので、逆算すると来年位から、補助金が施行されて、まずはFCV車の普及に力を入れていくのでは?

まとめ

化石燃料に頼り、不安定な状況から脱するためにも水素社会への移行は不可欠。米国のシュエール革命のように、日本でも水素革命が起きれば、エネルギー問題もかなり解消されるのでは。

本格普及が6年後となると、今の車から乗り換えて、また乗り換えた時位なのかな。それまでの繋ぎとして、次に乗り換えるのはHVかな。

日経ビジネスNO.1746より
カテゴリー
自動車業界

これからが正念場。中国市場における日本車の存在

2013年12月は調子良かったのに・・・

以前の記事でも触れましたが、2013年12月の日本のシェアは19.7%。中国メーカーに次いでの2位。あのドイツにも勝っていたので、2014年は大いに期待したのですが、ふたを開けてみたら、今年の第一四半期は14.2%と下落。

a0731_000669

中国人の嗜好ってなに

という訳で、市場の声にもっと耳を傾けようということで、本腰を入れた日本メーカー。北京のモーターショーでは各社、中国市場向けの商品を発表していましたね。個人的にはレビンがもっと細身だったらと惜しくも感じましたが、中国では、大きく見える方が売れるようで、中国の嗜好に合わせて、あーなったんでしょう。往年のレビンを知る世代としては受け入れがたいですけど・・・

levin_01

Aセグメントの崩壊中

1000cc以下のクラスは、そもそも中国メーカーの独壇場だったのですが、粗悪すぎたのが仇となり、ユーザー離れが激しく3年間で90万台近く販売減。そんな市場をチャンスと思い、切り込んでいったのが日産。日本円で約85万円のR30を投入するそうです。ターゲットは伸びしろのある内陸の小都市というのだから、さすがです。

あとは中国景気次第。

日本車がシェアを伸ばすも落とすも、中国景気次第。2014年は2500万台と景気の良いことがささやかれていますが、シャドーバンクの返済が今年に集中していると言うし、返済不能となれば、自己破産企業続出。日本車メーカーが、そんな不景気の余波に巻き込まれないことを願うばかりです。

[amazonjs asin=”B004NYB5W6″ locale=”JP” title=”1/24イ ンチアップシリーズ No.09 AE86 レビン’83”]
カテゴリー
自動車業界

仕向け地仕様じゃ、通用しないの?ホンダのインド対策

今までのクルマ造り

恐らくですが、日本で設計、生産され、それを国の事情、法規制とか気候とかに合わせて、仕様を変更していく。それが昔のクルマ造りだったと思いますが、今ではちょいと事情が違うようで。

a1470_000009

インド車専用カー

タタモーターのナノで一躍、脚光を浴びたインドの自動車市場。やっぱり安くなければマーケットから無視されるのか、日本では考えられない価格で販売されています。例えばホンダのインド専用車、ブリオは約65万円。ホンダのインド市場にかける本気度が伝わってきます。

0f549c29f20cca5917583323a0d7c892_s

インド人の好みとは

インド人はハッチバックよりもセダンの好まれ、しかも7割がディーゼル車。日本ではマイノリティなのに、国が変わればマジョリティになっているのだから、日本人の価値観のまま、開発していたら、大やけどしそうな結果に終わってたかも

さらに追加投入でシェア拡大に成功。

ブリオ発売から、しばらくして現地の好みに合わせたアメイズを投入。それまでのシェアが1.7%だったのが、直近では6.7%と大きくシェアを拡大。市場ニーズにピタッとフィットしたことが成功したようです。これからのホンダの躍進から目が話せない。

日経ビジネスNO.1735より
カテゴリー
自動車業界

商品寿命短し、クルマのブランド

クルマの商品寿命43%

日経ビジネスNO1726の記事によれば、2013年度の新車販売台数トップ10で初代モデルからの年数経過を見ると、平均年齢は15.5歳。10年後の生存率は43%。そう言えば、10年前にいたホンダのモビリオって最近聞かないな。

モビリオ

クルマだけではない商品サイクルの短命化

商品サイクルで言えばビールもそう。毎年新ブランドが発売されますが、生き残るのはわずか。そのほとんどが消えてます。サントリーの発泡酒HOPSは好きだったのに・・・。

発泡酒,サントリー

商品の延命化作戦

クルマは、新車効果で発売3ヶ月位は好調。計画の数倍の受注獲得なんて新聞で騒がれますが、半年も経てば、よくて計画通り、大概は計画を下回る。そこで色んな装備をつけた特別仕様車となる特効薬を持って、商品の鮮度アップを図る。モデル末期にはこれでもかの装備てんこ盛の特別仕様車が登場し、在庫一層に取り掛かるわけです。(多分・・・)

息の長い欧州車

その点、欧州車は商品サイクルが長い。一つのブランドをじっくり育てる文化がある気がします。ベンツ、BMW、VW。例えばゴルフなんかは、もう40年位は経っているし、BMWの5シリーズだって、同じ位の歴史があります。

ゴルフ

レガシィブランドがなくならいか心配

一世を風靡したあのレガシィツーリングワゴンが、この春でなくなっちゃいます。残るはセダンとアウトバック。共にレガシィという名がついていますが、将来的にはなくなる気がします。コロナ マークⅡが、マークⅡになったように。ちょいと古いですが・・・

レガシィ 日経ビジネスNO.1726より
カテゴリー
自動車業界

中国市場でシェア右肩下がりの日本メーカーだけど・・・。

2008年からダダスベリ

2008年当時、中国市場における日本車メーカーのシェアは約30%。それが2013年は20%を下回るまでになり、2008年と比べたら約10%ダウンと寂しい限りの状況・・・。

中国

逆に、販売台数は右肩上がり

日本車メーカーのシェアは落ち込みをよそに、中国市場の販売台数はうなぎ昇り。2008年、1000万台に満たなかった台数は、2013年には2000万台越え。アメリカの1560万台(オートデータ 2013/12/3速報値)を抜き去り、堂々のワールドチャンピオンの座に。すんごいですね。

中国,クルマ

民族系シェアがNO.1

国別シェアでは、中国メーカーーが圧倒的に高く約40%。次いでドイツ。日本車は3位の座に甘んじている状況。しかも虎視眈々と3位の座を伺う米国との差は、僅か4ポイント。しかも米国は対前年比、22.6%と大幅に伸ばし、日本は15.6%の伸び率。ウカウカしていると刺されかねない状況。(資料:中国汽車工業協会発表、各種報道より)

  2013年12月 2013年1-12月累計
台数(万台) シェア(%) 前年同月比(%) 台数(万台) シェア(%) 前年同期比(%)
民族系 75.98 42.8 10.3 722.20 40.3 11.4
日系 34.96 19.7 60.9 293.06 16.4 15.3
独系 26.62 15.0 26.6 337.25 18.8 18.0
米国系 19.67 11.1 23.2 222.15 12.4 22.6
韓国系 14.57 8.2 2.6 157.75 8.8 17.7
仏系 5.10 2.9 26.2 55.26 3.1 25.6
中国,クルマ

見直されるんじゃない的な楽観論

とは言っても、壊れにくい、長持ちする、コスパが高いということで、中国メーカー、米国メーカーに流れていたユーザーも戻ってくるのでは?クルマの買い換えサイクルとしては、7年目に当る2014はちょうど買い換えのタイミング。(中国はもっと早いか)。環境規制も都市ごとに厳しくなるかもれしないし、排ガス性能にも優れた日本製なら復活の可能性はあるかも。頑張れ日本!!

日経ビジネス NO.1725より