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日本映画

豪華すぎるよ。主役級の女優ばかり。こじれた恋愛にはまる「食べる女」

集会所と化す古書店兼人生相談所。

小泉今日子演じる作家の敦子。彼女の住まいは昭和感たっぷりの平屋で縁側があって庭には井戸。

作家と言う響きに洗練された無機質な高級マンションをイメージしますが、全くの真逆。

執筆はデスクではなくこたつ。ここまで昭和感を漂わせるなら手書きにしろといった感じですが、そこはノートPC。

そんな彼女の家には、職業や世代が全く異なる女子たちが集まり、夜な夜な井戸端会議が開かれています。

食べる女

ご近所、趣味の集まり、子供関連の集まりとは全く異なる、ある意味奇跡的なこの集まり。

こんなゆる~い。コミュニティをぜひとも持ってみたいと思いました。

話題の中心は恋愛話。それぞれのこじらせ方

沢尻エリカ演じる圭子は、バリバリのキャリアウーマン。しばらく彼氏もできずというか作らず、仕事一本で面倒な恋愛はしばらくはいいやと言った感じで敦子の担当編集者として忙しい日々を毎日送っていました。

食べる女

古着屋で働く広瀬アリス演じるありさは、飲み屋で出会った男性と酔った勢いで一夜を共にしてしまうというルーズっぷり。体目当てとわかっていながらも本意ではない関係を続けてしまう。男性から求められると断れない弱い一面がありました。

食べる女

中でも一番怖かったのが壇蜜が演じたバツイチの子持ちママ。上のオネェちゃんはママを気遣ってかワガママは一切言わずできた女の子。

弟の面倒もよく見てママの手を煩わせないしっかり者。だけにこれが痛々しすぎて泣けてくる。

そんな娘を思ってか久しぶりに家族でピクニックにお出かけすることに。家族3人でテクテク徒歩で公園でも向かっているのかと思いきや、向かった先は別れた旦那の家。

天気がいいからピクニックに一緒に出かけようと。驚く元旦那。新しい家族も持ち、いいかげんにしてくれと相手もせずに家の中へ。

寂しそうな子供の顔がやけに印象的でしたが、これ実際やられたらかなりの修羅場になること間違いなし。ちょっと痛い感じの女性でしたが壇蜜が演じるとしっくりくるというのは彼女の演技力が高いからなのでしょう。

これといった着地点はないですが・・・。

この手の作品は決まってエンディングにかけて何か盛り上がりがある、これまでのシーンが全て伏線になって最後に全てが回収される。というものは一切ないというのは冒頭から感じ取れました。

アイネクライネハトムジークも、特にこれといった盛り上がりもありませんでした。

彼女たちの恋愛エピソードを淡々と描いていく訳ですが、それはそれで最後まで見てしまう不思議な力がありました。

それも出演者が全て主演を張っている女優陣ばかりだったからでしょう。個々のエピソードを1本だけ取り上げても、作品として成立するものばかり。

特に沢尻エリカの恋愛エピソードはその後の展開ももっと見方。惜しまれる終わり方、というか尻切れトンボ感が僕の中にはありました。

スピンオフを期待したいところです・・・。

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日本映画

奔放すぎるよ太宰治。人間失格 3人の女

作家がここまで持て囃されるとは

芸人の又吉さんが愛してやまない太宰治。彼をここまで惹きつける魅力とは一体なに?

そんな動機から、本作品を見てみましたが、良い言い方をすれば、かなり破天荒。作家さんと言えば、ちょっとお硬いイメージがありますが、それと真逆。

ヒット作品を次々と飛ばし、斜陽は飛ぶように売れる。単行本化されるのは今か今かと待ち望む光景は今見るとかなり新鮮。

当然、ベストセラー作家ということだけあって当時は注目の存在。

娯楽が少なかった時代は、こうも作家が持て囃されていたのかと驚きました。

芥川賞作家の羽田さん、又吉さんも生まれた時代が異なれば、今よりもっとフィーチャーされていたことでしょう。

貫禄勝ち。正妻、宮沢えり

過去の偉人の生涯を扱う作品は数あれど、単なる追想ではつまらない。てなわけで太宰治の奔放な女性交友を軸にストーリーが展開されます。

3人の女性全てが全く異なるキャラクター。正妻の宮沢えりと愛人の沢尻エリカ、二階堂ふみ。

正妻宮沢えりは、浮気しまくりの太宰治を攻めるわけでもなく、常に作家、太宰治を影で支える良き妻を演じています。

太宰治が一度も褒められたことがないとボヤくほど、厳しく太宰に向き合い、創作意欲を常に刺激する存在。

が、夫の前では毅然とした態度であっても、時には押しつぶされそうな苦悩を吐露する場面も。もう耐えきれないというセリフには泣けてきました。ほんとに。

この時代にあってかなり進歩的。沢尻エリカ

続いては、ベストセラー斜陽のモデルともなった元お金持ちのバツイチ女、沢尻エリカ。

この時代にあって考え方が先進的。愛人というポジションを素直に受け入れ、作家としての夢を実現させたいというかなり意識高めの女性。

太宰との間に生まれた子供も、ゆくゆくは作家にさせようと思ったのでしょう。

最後に金の無心をするところに、ズルさを感じましたけどね。結局それが目的と興ざめしてちゃいました。

痛すぎる。狂気的な愛の亡者。二階堂ふみ

最後の女性が二階堂ふみ演じる富栄。あるパーティで酒の勢いでちょっかいだしては見たものの、これが大やけどしてしまうという顛末。

太宰治がおかしくなってしまったのも彼女との出会いが大きく影響しているように見えました。

事あるごとに自殺をほのめかす言動を繰り返されてしまうと、太宰治としてもただただ思いとどまらせるしかなかったのでしょう。

人間失格が生まれる過程にゾワッっと

そんな自分の境遇を作品したのが人間失格。といった感じがしました。

確かに主人公も、とんでもないプレイボーイだった記憶が。

これといった目標もなく、職につかず女遊びを繰り返す主人公に、自分も投影させ、これじゃあかんよと思ったいたのかも。

そう考えると、また違った面白さが発見できるかもしれませんね。人間失格を読むと。

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日本映画

泣けた、兄弟愛。「手紙」

泥棒に入っただけなのに

小さい時に両親に失い兄弟二人で極貧生活。家計を支えていくため、ハードワークの運送業に勤めるも腰を患ってしまいほぼ失業状態。

けど、弟の夢でもある大学進学を叶えてあげたい。消費者金融という手もありますが、かなり逼迫していたのでしょう。何故か犯罪に手を染めてしまいます。

裕福そうなお家に忍び込み、タンスから現金を奪い、ここまでは首尾よく事は進んでいたものの、家を後にする間際に、帰ってきた住人と鉢合わせ。

切ばさみを手にした住人と揉み合いとなり、不運にも切ばさみが住人の胸に刺さり帰らぬ人に。

お兄ちゃんも殺す意図など全くなくただ、見逃してくれよと懇願していただけなのに、事態はあらぬ方向に進み、無期懲役の罰に処せられます。

この事件をきっかけに、この兄弟に不幸の連鎖が始まるのでした。

手紙映画

大学進学を諦めてからというものの

兄の逮捕により、大学進学を諦めた山田孝之を直貴は、アパートを追い出され住み込みの工場に就職。

周囲には兄が犯罪者であることを隠していたものの、兄から手紙を仕事仲間に見られ、兄が犯罪者であることが露見。

手紙,映画

この先、工場に勤めてるというのも難しくなり、夢でもあったお笑い芸人を目指し、東京への状況を決意します。

犯罪者呼ばわりの人生

ショーパブ的なお店でステージを重ね評判が評判を呼び、お笑い番組への出現をゲット。

番組の出演をきっかけにお笑い芸人として成功を収めます。

工場勤務の際に「こんな所でくすぶるな、夢をおいかけろ」と後押ししてくれた上司も、さぞ鼻高々だったでしょう。

手紙,映画

と同時に、結婚も視野に入れた彼女もできしあわせのピークを迎えます。

ところが、犯罪者の弟という黒歴史は消し去ることはできず、ネットでこの事実が書き込まれるようになり、世間に知られることとなります。

相方のことを思い大好きだった芸人をやめ、彼女とのお付き合いも親からの強烈な反対に合い、交際解消を余儀なくされます。

度重なる不運に、直貴の心も折れ、やがて唯一の家族でもある兄を遠ざけるように。兄に手紙を書くことをやめてしまったのです。

手紙,映画

影で支える同郷の沢尻エリカ

そんなドン底の彼を影で支えたのが沢尻エリカ演じる由美子でした。

彼とは地元の工場勤務からのつきあいで、彼に弁当を作ってあげたり、手編みの手袋をプレゼントしたり、彼に好意を寄せていました。

ところが直貴の態度とは言えば、俺にかかわらないでくれと冷たくする一方。

とは言うものの、メンタルの強い由美子は引き下がるどころか、彼の上京を機に自分も上京。彼のバイト先のバーにまで顔出すほど積極的な行動に出ます。

やがて何もかも失った彼は、彼女に対して心を開くようになり、良き相談相手となり、やがて人生の伴侶となるのですが・・・・

手紙,映画

やっぱり兄弟に涙

兄との関係を断絶した直貴。その関係を修復しようと頑張る由美子。最後は、心から兄弟愛ってこんなに深いのかと気付かされるシーンが待っています。

弟を思う兄、兄を思う弟の両者の心が通い合う瞬間が訪れます。

最後はとにかく泣けます。

手紙,映画
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雑感

視聴率は残念だったけど、自分的には面白かった「ファーストクラス」

ファーストシーズンの熱気冷めやらぬ中・・・。

ファーストシーズンでどっぷりはまった「ファーストクラス」。続編も大いに期待したけど、視聴率はイマイチ。録りためたドラマを削除しようかと一度は思ったけど、1話を見たら、これイケルじゃんという感じ。なので、年末年始に一気に最終回まで観賞するほどの面白さでした。

ファーストクラス 沢尻エリカ

キャストが豪華すぎる

前回が1DKのアパートだとしたら、今回は3LDKのマンション。豪華になったはいいけれどキャスト密度が拡散しちゃったかな。前回は板谷由夏の冷徹鉄火面に、八方美人の三浦理恵子、毒舌女の菜々緒とわかりやすかったんですけどね・・・。

木村佳乃のアイシャドー

ファッション業界だから?、キャラクターの設定上?ずっとハテナマークが点灯。沢尻エリカとの真面目な対話シーンもどこか集中できない自分がいた。顔がアップになる度に目元が気になって、気になって・・・

倉科カナのキャラ変更

最初は要領よく世間を渡る女子。必死に頑張る女子を陰で揶揄する子を演じていて、その路線で行けば、最後まで行けば良かったのに、どこかの施設にでも入っていたのか、知らないうちに更正して優等生的キャラに豹変していたし・・・。

倉科カナ

最後まで何もなかった間宮

ファーストファッションの社長役の間宮充。何か陰のある役どころで、クライマックスになったら何か大きな事をしでかすんじゃないの?って、その余裕たっぷりの演技に期待していたけど、単なる普通の人だった所にガッカリ。

間宮充

終始エリカ様

ファーストシーズンでは、慣れない編集の仕事にひたむきに頑張る女子を演じていて、どこか助けたいとうい雰囲気をだしていた。未完成な感じがして、エリカちゃんって雰囲気が良かったのけど、今回は第1話からエリカ様状態。エリカちゃんからエリカ様に変容していく、その変身の過程を見たかっただけに・・・。悔やまれる

沢尻エリカ

とは言うものの・・・

と批判的なコメントに終始しましたが、面白かったのは事実。でなければ最後までは観なかったし・・・。話の展開も相変わらず目まぐるしいし、飽きない話の展開。

悔やまれるのは、板谷由香の出番が少なかった所。相変わらずシビレル演技だった。

板谷由夏
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雑感

やっぱり沢尻エリカはエリカ様だったにホッ?「ファーストクラス」

期待通りのドラマ

久しく連ドラなんて無縁の僕。思い返せば「華麗なる一族」以来かな。で、そんな僕の心を動かしたのが沢尻エリカ主演の「ファーストクラス」。内容はともかく沢尻エリカ主演にビビッと反応。録りためて、最終話までほぼノンストップで鑑賞するほどのめりこむ程の面白さ。

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次につなげる展開がいやらしすぎる・・・。

まるで遠い昔にヒットした24ばり。話の最後になると何か事件めいたことを匂わせ、次週に続く。これって24で散々はまったパターン。これじゃ、ノンストップで観てしまいますよ。それと過剰なまでの、目元、足元の意味あり気の映像とSE。事件性を盛り立てるには、これ以上の演出はないんじゃないのという位。

話のスケール感が凄すぎてついていけないんですけど・・・

バイト君扱いから、契約社員、そして編集長とものすごい勢いで出世する沢尻エリカ。そのステージが上がるきっかけがこれまた凄い。最終的には企業買収されるって、誰もそこまでは予測できなかったはず。展開のスピード感もさることならが、スケールの大きさにどんどん魅了されてきました。サンドイッチの玉子事件がいかに小さい話だっったか・・。

純粋無垢の女の子から狡猾な女王様に変貌

一生懸命、仕事に全力、人を疑わない真っ直ぐな役柄の沢尻エリカでしたけど、観ていると何か痛々しい感じがしましたが、そこは、エリカ様のキャラを知っているのか、6話以降からは本来の女王様キャラに変貌。声のトーンも下げて凄み感丸出し。ダークサイドのエリカ様の登場となったわけです。

03_firstclass

まとめ

豪華キャスト感のあったドラマでしたが、やっぱり沢尻エリカの存在感は、飛びぬけていた感じが。編集スタッフによる着まわしのコーデも無理な感じがしたし・・・。けど、そんな沢尻エリカと引けもとらない存在感だったのが板谷由夏。声のトーンひっくいし、表情も一切変えないし。彼女の演技なくして、このドラマの温度がグッと下がったことは間違いない。 [amazonjs asin=”B00L4OUZG0″ locale=”JP” title=”ファースト・クラス DVD”]

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ダークサイドが秀逸。「ヘルタースケルター」

エリカ様を地で行く

女王様気質そのまんま。これでもがこれでもかとばかりの理不尽な振る舞いに、どうしてもエリカ様も重ねてみてしまう

ヘルタースケルター

多少は女王様気質もなりを潜めたけど

最近はマスコミのバッシングもあり、少し大人しくなった沢尻エリカ様だけど、個人的には女王様キャラのままでいて欲しい。そんな想いを満たしてくれたのがヘルター・スケルター。見事なまでのダークサイド、エリカを演じてくれてます。

蜷川 実花ワールド全開

映像表現は、蜷川 実花監督ならではの華やかな極彩色。花魁の時とはまたちょと違う影のある、ちょっと隠微な感じ。リリコの孤独な心情が映像から伝わってきますね。

ヘルタースケルター

それにしても、性描写が突きぬけすぎ。恐らく地上波放送は難しいだろうな~?