泣けた、兄弟愛。「手紙」

手紙映画日本映画

泥棒に入っただけなのに

小さい時に両親に失い兄弟二人で極貧生活。家計を支えていくため、ハードワークの運送業に勤めるも腰を患ってしまいほぼ失業状態。

けど、弟の夢でもある大学進学を叶えてあげたい。消費者金融という手もありますが、かなり逼迫していたのでしょう。何故か犯罪に手を染めてしまいます。

裕福そうなお家に忍び込み、タンスから現金を奪い、ここまでは首尾よく事は進んでいたものの、家を後にする間際に、帰ってきた住人と鉢合わせ。

切ばさみを手にした住人と揉み合いとなり、不運にも切ばさみが住人の胸に刺さり帰らぬ人に。

お兄ちゃんも殺す意図など全くなくただ、見逃してくれよと懇願していただけなのに、事態はあらぬ方向に進み、無期懲役の罰に処せられます。

この事件をきっかけに、この兄弟に不幸の連鎖が始まるのでした。

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大学進学を諦めてからというものの

兄の逮捕により、大学進学を諦めた山田孝之を直貴は、アパートを追い出され住み込みの工場に就職。

周囲には兄が犯罪者であることを隠していたものの、兄から手紙を仕事仲間に見られ、兄が犯罪者であることが露見。

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この先、工場に勤めてるというのも難しくなり、夢でもあったお笑い芸人を目指し、東京への状況を決意します。

犯罪者呼ばわりの人生

ショーパブ的なお店でステージを重ね評判が評判を呼び、お笑い番組への出現をゲット。

番組の出演をきっかけにお笑い芸人として成功を収めます。

工場勤務の際に「こんな所でくすぶるな、夢をおいかけろ」と後押ししてくれた上司も、さぞ鼻高々だったでしょう。

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と同時に、結婚も視野に入れた彼女もできしあわせのピークを迎えます。

ところが、犯罪者の弟という黒歴史は消し去ることはできず、ネットでこの事実が書き込まれるようになり、世間に知られることとなります。

相方のことを思い大好きだった芸人をやめ、彼女とのお付き合いも親からの強烈な反対に合い、交際解消を余儀なくされます。

度重なる不運に、直貴の心も折れ、やがて唯一の家族でもある兄を遠ざけるように。兄に手紙を書くことをやめてしまったのです。

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影で支える同郷の沢尻エリカ

そんなドン底の彼を影で支えたのが沢尻エリカ演じる由美子でした。

彼とは地元の工場勤務からのつきあいで、彼に弁当を作ってあげたり、手編みの手袋をプレゼントしたり、彼に好意を寄せていました。

ところが直貴の態度とは言えば、俺にかかわらないでくれと冷たくする一方。

とは言うものの、メンタルの強い由美子は引き下がるどころか、彼の上京を機に自分も上京。彼のバイト先のバーにまで顔出すほど積極的な行動に出ます。

やがて何もかも失った彼は、彼女に対して心を開くようになり、良き相談相手となり、やがて人生の伴侶となるのですが・・・・

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やっぱり兄弟に涙

兄との関係を断絶した直貴。その関係を修復しようと頑張る由美子。最後は、心から兄弟愛ってこんなに深いのかと気付かされるシーンが待っています。

弟を思う兄、兄を思う弟の両者の心が通い合う瞬間が訪れます。

最後はとにかく泣けます。

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