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アムロ級の腕前?最強航空部隊「スクワッド303 ナチス撃墜大作戦」

熾烈な制空権争い

ほぼ欧州全土を占領し、最も勢いのあった頃のドイツと対峙することとなった米国

海で囲まれているという地の理を生かして陸からの攻め込まれるということはない。唯一攻めてくると言えば空。

戦時中はナチスの激しい空襲にあったとは言うけれど、完全に制空権を奪われたわけではなく、イギリスも善戦していたことが、この作品を見て知りました。

303スクワッド

国を変えてナチスに挑む

作品中に描かれていた航空部隊303戦闘機部隊

隊員はほぼ全てポーランド人

ナチスに住む場所を占領され、命からがらイギリスに辿りついたのでしょう。

イギリスも同じ敵を持つということから、彼らを英国空軍に組み入れます。

とは言え、英国人と平等な目で見るということはせず、彼らには先発部隊を任せます。

彼らに働いてもらい、相手が疲弊したところで温存していた英国軍を繰り出すというもの。

そんな事情を知っていても、特に不平不満を口に出すことなくナチスに闘いを挑みます。

303スクワッド

多勢に無勢とは言うけれど

ナチスの戦闘機部隊は300、600ととてつもない数。一方の英国軍はその半分以下。空いっぱいに広がるナチスの戦闘機を見たらすくみあがって引き返したくなるもの。

多勢に無勢とはまさにこの事。

が、選ばれし腕利き揃いの303は逆に、そんな状況を楽しんでいるかのごとくバタバタとナチスの戦闘機を撃ち落としていきます。

その姿は、あのドムを数分で次々と倒していったアムロを見ているようで、部隊全員がアムロ級の腕前だったら、数では勝ったとしてもナチスは勝てないだろうなと思いましたよ。

303スクワッド

彼女の家から出勤の緩さ

303部隊の戦闘員はゴリゴリの軍人ではなく、ナチスとの闘いをまるで日常業務として淡々とこなしているというのが新鮮に映りました

仕事が終わる頃の夕方には飛行場に戻り、みんなでバーに行きナンパしてみたり、踊ってみたり自由奔放。

明日の闘いで死ぬかもしれないという不安など一切見せないハートの強さ

ある日の戦闘では彼女の家に泊まり、戦闘に遅刻してくる始末。自転車で飛行場に向かう仕草に戦争感が全くしないなと感じました。

303スクワッド

祖国を思う気持ちは人一倍

こんなオチャラケ集団ですが、次々とナチスの航空部隊を撃破し、新聞でも報道されるようになり、英雄視されていきます。

英国陛下からの訪問を受けた際、皆、ポーランド人ということを強く主張していた所に祖国を思いながら戦っているだなと感じました。

こうして彼らの働きもあってか、ナチスに制空権を取られことなく多くの市民の命を守ったということで、303は今なお英雄視されているのです。

303スクワッド
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第二次世界大戦を描いた「ウィンターウォー」

作品の時代背景

ドイツがソ連との攻防に力を注いでい間に、連合軍は手薄となった西部戦線の攻略。その戦いの一歩目は何と言ってもノルマンディ上陸作戦。1944年6月に行われたこの作戦以降、連合国とドイツとの激しい戦いが繰り広げられていきます。

今回の作品は、このノルマンディ上陸作戦から半年が過ぎたお話。場所はドイツとフランスの国境沿いの土地。アルザス地方。当時のフランスはドイツの占領下。しかもドイツと接しているものだから戦力も補給路も万全。そんな激しい戦地で、繰り広げられる戦いが描かれています。

ウィンターウォー

戦争末期なのか若者の徴兵

作品のメインはフランス軍軍隊のある部隊のお話。人数としては10人も満たない小さな規模で、しかも実戦経験のない若者志願兵などが数名。それをまとめていく主人公の伍長。

いくつかの戦場を経験し、射撃の名手。で、新入りにはとにかく鬼軍曹ばりの冷たさ。

古参の部下から、あまりにも冷たいのでは?という声が上がっても全く聞く耳を持たない。理由は、ベタベタしすぎると、却って死んでしまった時の悲しみが深くなるから。

何人もの大事な部下、親友の死を見てきただけということもあり、そのような心境になってしまうのでしょう。

ウィンターウォー

戦争中の心理描写がリアルすぎ

数名の仲間と一緒になって作戦を遂行していくわけです。主戦場は主に森。木々に隠れて戦いやすい面もあれば、逆に死角が多い分、おもぬ所から攻撃されてしまうというリスクもあります。

が、彼らに与えられたのは森の死守。まず周辺に敵兵はいないだろうと思うと、思わぬ所からライフルの弾が飛んできて即死。他にも迫撃砲の餌食となり、内蔵が飛び散ったりと。

そうやって昨日まで共に戦ってきた仲間が1人、2人と死んでいく。死者に対し生き残った自分を攻めたり、今度、死ぬのは自分ではないかという恐怖に押しつぶされながら日々を送るわけです。

精神的におかしくなるのも当然。冷静でいられるのは相当なタフな精神を持たないと無理でしょう。

ウィンターウォー

敵は半端ない寒さ

今がちょうど冬ということもあり、そのつらさがひしひしと伝わってきます。脚が先が寒さを超えて痛さとなり、手先もかじかみすぎて、まともに引き金をひけない。

火を起こすことなど到底無理。なので穴を掘って数名で肩を寄せあい暖を取る。

珈琲はジッポライターでカップを直接温めるといった具合。

肉体的にも精神的にも相当ダメージが多かったはず。

にもかかわらず敵からの攻撃があれば、即座に戦闘モードに切り替わる。生死がかかっていると、こうも人間は動けるものだなと感じた次第です。

アルザス地方の悲劇

フランス人なのにドイツ軍として徴兵された人も数多くいたようで、中でもドイツに隣接しているアルザス地方では多かったのではと思います。作品中にもフランス人なのにドイツ軍として戦う若者がおり、彼らのことをマルグレ=ヌーと呼ばれ、当初は裏切り者と呼ばれていましたが、2010年には見直され、むしろ戦争被害者として彼らの功績を認められることとなったようです。

それにしても同じ街の中の人間が敵味方に別れて戦うというのは本当かわいそうだなと感じた次第です。

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まるで戦場にいるような迫力「ハイエナ・ロード」

タリバンVSカナダ軍を描いた戦争作品

話の内容は、タリバンVSカナダ軍の戦いを描いた作品です。アフガニスタンに駐留したカナダ軍が、タリバン戦力との戦いを繰り広げる訳ですが、主戦場は草、木もないような広大な荒野なものの、対峙する人間は総勢でも数名。団体戦ではなく個人戦といった感じです。

岩のかげに隠れて数百m先の敵を狙い撃ちシーンが多く描かれていますが、人っ子1人もいないような場所で、いきなり命を狙われる訳ですから、むしろ民家街にいた方が安心といった感じです。

ハイエナロード

敵も戦上手。埋伏の計

戦車部隊とスナイパー部隊が合流する時のシーンで、道路周辺には人の気配は全くなし。遠くの荒野を見て誰一人といない状況。誰しも安全と思っても不思議はないのですが、道路上に不審な穴ぼこがいくつも。

単なる路面の破損かと思いきや、周辺をライフル銃で撃ってみると、いきなりドッカンと大爆発。つまり穴ぼこを回避して走ると地雷を踏んでしまうというトラップだったのです。

この大爆発でビックリしたスナイパー部隊は急ぎ、戦車部隊に連絡をして留まるよう指示。

ハイエナロード

で、無線で話している最中、どこに隠れていたのか数十名のタリバン兵が出現し、彼らに向けて発泡。まさに多勢に無勢という不利な状況に追い込まれてしまったのです。

歴史小説によく出てくる埋伏の計を、タリバン兵は行っていたのです。誰もいないと油断している所に襲い込むわけなので、著しい戦果を挙げられます。敵ながらあっぱれといった感じでした。

伝説の兵士、砂漠のライオン

タリバン兵に追われる身となったカナダ兵は急ぎ村落に逃げ込み、そこで村長らしき人物に助けられます。

村にまで進入し、彼らが隠れている民家を大勢のタリバン兵が囲い込み、絶対絶命の状況。が、この村長が外でに出て、一言二言兵士に向けて何か言い放ったら潮が引くかのごとく撤収してしまったのです。

で、彼こそがソ連のアフガン侵攻の時に、ソ連を打ち負かしたと言われる伝説の兵士、砂漠のライオンその人だったのです。

そういった英雄に対しては手を出さないという暗黙のルールがアフガニスタンにあるのでしょう。

ハイエナロード

味方と思ったら敵でしたの悲劇

タリバンとの戦争を優位に進めるためにも、現地の反タリバン派と手を組むこととしたたカナダ軍。機動力を上げるために、戦略上、幹線道路の建設を決断し、現地の反タリバン派の有力な人物と手を組むことにしました。

が、見た目からして怪しい風貌。絶対裏切るなと思ったら、案の定タリバンにも通じていることが発覚。こうやって両方から美味しい汁を吸う輩というのはいつの時代でもいるんですね。

物語としては見応あり

事実かどうかは微妙ですが、冒頭から没入していくことは間違いありません。とにかくカメラワークがいいのか、戦いのシーンはかなり迫力があり、まるで戦場にいるようで、ゾワゾワすること間違いないでしょう。

加えて、砂漠のライオンとタリバン政略との攻防も見応え十分です。ぜひ。

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歴史を変えたかも「ルーズベルトソルジャー」

バンド・オブ・ブラザースに似た感じが

第二次世界対戦のノルマディ上陸作戦を描いた戦争映画、バンド・オブ・ブラザース。この上陸作戦が成功したからこそ、連合国軍が勝利したとも言われています。で、このミッションに参加したのが数十名の部隊なわけです。

たった数十名で歴史を変えたと言っても過言ではないでしょう。

その歴史的偉業を達成した兵士達はと言えば、2枚目兵士で頭脳明晰かと思いきや、普通に冗談を言うし、故郷にいる家族、恋人を大事にしていたり、ごくごく普通の若者。

それがかえって親しみ感があって、感情移入もしやすい。

で、それに近い臭いを感じたのがこの作品。彼らに与えられたミッションというのが、新型爆撃の情報を入手すること。

これまた危険極まりない。けど、彼らの心を強く突き動かしたのが、ジュリアス・シーザーの生まれ変わりのダックス少尉の存在でした。

バンド・オブ・ブラザース

こんな上司についていきたい

体制には媚びないけど、仕事はきっちりとこなす職人肌のダックス少尉。 今までは一匹オオカミでしたが、その輝かしい功績により管理職に昇進。

場数を踏んでいるだけに、指導内容もチョーがつくほどに参考になる。部下からも信頼され、いつしかチーム愛が芽生えるほどに彼の部隊は成長していきます。

ある戦闘で、ドイツ軍の待ち伏せに会い、戦車からの激しい砲撃を喰らい、これは撤退しないとまずいかもという状況でも、独りでテクテクと戦車に近づき、手榴弾を使って戦車1台を撃墜。

本来なら後方にいて、部下にアレコレと指示を出すのが管理職の勤めだと思いますが、彼の場合は、自ら戦闘になって攻撃も戦闘に立ってこなすのですから部下としては心強いことでしょう。

ルーズベルトソルジャー

まさかの捕虜に

当時はまだ通信が発達していないこともあり、捕虜から情報を引き出したり、敵方の施設に忍び込んで情報を取ったりとそりゃー、まぁ命がけ。

けど、この情報量が戦局を左右するのだから、どの部隊も必至です。

で、ダックス率いる部隊が入手したのが、ドイツの新爆撃機の情報。

これがアメリカ本土まで航行が可能というのだから、のっぴきなりません。

本土を爆撃されたらたまったもんじゃない。

てなわけで、彼らに、爆撃機に関する情報を入手することと、技術者を拉致するというとてつもなく難度の高いミッションを与えられます。

が、この種の情報には囮情報もあるわけで、楽々敵方の施設に侵入したものの、待ち伏せを食らって、捕虜にされて情報を吐き出されることも。

用心していたのですが、残念なことにダックス部隊は見事、囮作戦にとっ捕まり、まさかの部隊長、ダックスが敵方に捕まるというとんでもない事態に。

で、この後救出作戦に向かうのですが、これが成功したのか否かまで描かれておらず、どこかしっくり来ない終わり方に未だモヤモヤいした感じがぬけません・・・・

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女兵士が奮闘「レッド・リーコン1942 ナチス侵攻阻止作戦」

初めて見た女兵士

ガンダムでは女性パイロットのセイラさん、フラウボーなど当たり前のように女性も戦争で戦っていましたが、それはあくまでもアニメでのお話。

過去に色々と第二次世界大戦の映画を観てきましたが、女性兵士のメインに扱った作品は初めて。事務作業、医療系で従事するのはまだわかりますが、最前線で敵に立ち向かうというのですから、ソ連も相当必死だったのでしょう。

レッドリーコン

女遊びがひどすぎるので・・・

戦地に赴いたものの、場所によっては敵からの攻撃が少ない場所もあり、そうなると兵士もやることがない。

てなわけで、酒に走るものもあり、駐留地の住民と出来ちゃったり。

しまいには喧嘩沙汰を起こし、軍の士気にもかかわり、軍曹としては頭を悩ませていました。

ということで、お酒、女性遊びをしない真面目な兵士を寄越せと上層部に依賴したところ、なんと送り込まれたのが全て女性。

違う意味で軍曹は頭を悩ませることになったのです。

レッドリーコン

男性とちょっと違う女性兵士

上意下達の徹底している男性とは違い、女性の場合はやや緩やかな印象。軍曹の命令にきっぱりノーと言ってみたり、皆で小馬鹿にしてみたり、私語はバンバンだし。軍としての規律はちょっと緩んでいる感じ。これでダイジョブかなと思いましたが、敵の飛行機と対峙した時の大砲扱いはあっぱれ。

白兵戦は厳しいですが、機械を扱わせたら女性の方がうまいといった印象。

見事に敵の飛行機を撃ち落とし、軍曹も見直したのでした。

レッドリーコン

それぞれの異なる背景にグッと

そもそも女兵士になるというのは、それ相当の覚悟が必要。で、それぞれが全く異なる境遇にあったのも興味深がったです。

ある女性は恋人を戦争で失い、復讐心からか軍隊に入隊してみたり、ある女性は孤児として生まれ、拠り所として軍への入隊を選んでみたり、ある女性は明らかにお金持ちの女性で何不自由ない生活を送っていたのに、これまた恋した男性が軍人だったことから軍への入隊を決めたりと様々。

けど、全員に言えるのは自らの意思で入隊しているのですから、相当な覚悟があってのことなのでしょう。

2人対5人のはずが・・・

いよいよ敵と白兵戦になることとなりました。相手はナチス。鉄道爆破を阻止するべく、この女部隊が動き出します。道なき山林の中を移動し、彼らに先回りして、仕留める。数に勝る女部隊。多少なりとも気持ちの緩みはあったはず。

山林を駆けずり回り、やっとお目当てのナチス兵を発見し、これから仕留ようと思ったら、何と相手は15人の小部隊。

これには軍曹も愕然。全滅は避けられない諦めムードの中、果敢にナチス兵に挑むことになるのですが・・・

クライマックスはウルッとしてしまうこと間違い無し。後半にかけてグイグイと引き込まれる良作でした。

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中身ちゃうでー「スターリングラード大進撃 ヒトラーの蒼き野望」

ナチス目線の映画かと・・・

第二次世界大戦の映画は数多く見てきましたが、どれもナチス陥落、連合国勝利といった内容がほとんど。

ということもあり、僕の中ではかなり異色もの。期待していた見たけれど、内容はソ連軍の若き兵士とそれを監視する兵士の友情物語。

いつ、ナチス軍がドッと押し寄せて、ソ連軍を駆逐していくかを待っていたのに、待てど暮せどその気配は一切なし。

明らかな釣りタイトル。悔しいので最後まで観てやりました。

敵前逃亡じゃないのに死刑?

ドイツ軍の猛攻に会い、軍曹の「お前ら逃げずに立ち向かえ」という命令を無視して一目散に逃げた兵士のお話。

早速、軍法会議に処せられ、なんと若くして死刑。戦場経験も浅い感じ。初戦で大敗して選手生命を経たれたプロ野球選手も真っ青。当時のソ連は軍律が厳しかったですね。

で、取り急ぎ本部に移送されるまでの間、裏庭の地面に穴を掘った雑な独房にしばらくの間に監禁されます。

で、その監視役が、これから生死を共にするモンゴル系の兵士でした。

スターリングラード大進撃

堅物野郎もここまでくれば本物

ところが、彼を収容していた街がドイツ軍に襲われ、焼け野原に。彼の罪状もチャラかと思いきや、上からの命令には絶対服従の監視役は、本部に彼を連行するまでチャラにではできないの一点張り。

その後も他の部隊に合流し、これからドイツ兵を攻めるという時も、「私の任務は囚人の移送。なので、作戦には参加できない」と部隊への参加を拒否。という具合に、命令は絶対。こんな部下がいれば、さぞ上司の気苦労も少ないとうらやましくも思いました。

結局、この2人、作戦には参加することになり、敵陣への一番乗り、軍に勢いをつけたとかで、大きな戦功を挙げます。そのままこの部隊に留まっていれば、昇進も夢ではないのに、作戦完了後は、この部隊を離れ、再び本部へ目指し、2人旅が始まります。

スターリングラード大進撃

心が通い始めた2人

文字のかけない監視役に故郷への手紙を代筆してあげたり、死刑宣告された彼は、新品のブーツをプレゼントしたり、お互いの立場を忘れて親交を深めていきます。

まぁ、長きにわたって寝食を共にしていると、そのような気持ちが芽生えるのはごく自然だと思います。

時は流れて数年後、死刑宣告された彼は、彼の助けや戦功などによって死刑を逃れ、さらには軍部内でどんどと昇進し、場所はソ連統治下のドイツ。

偶然、監視役の彼と大きな戦功を挙げた日に出会った軍部のお偉いさんと再会。このお偉いさんも彼に再び出会えたことに大喜びし、彼に会ったら渡そうと思っていた新聞記事を彼に渡します。

そこには監視役と2人で写真に映る彼の姿が・・・

最後の最後にウルッと来たので、釣りタイトルでも許してあげたくなりました。

スターリングラード大進撃
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元兵士を怒らせたらマジ怖い「ディーパンの戦い」

内戦でフランスに亡命

インドの右下に位置する島国、スリランカ。今は停戦状態ですが政府軍と反政府軍タミル・イーラム解放の虎の間で長きにわたり内戦がお行われていました。

本作品の主人公は反政府軍側の元兵士。

政府軍側の村を襲い、村人を一人残らず殺し、火にかけるというおぞましいシーンからスタートします。

彼の表情から察するに、この内戦に何の意味があるのかややお疲れ気味。ほぼほぼ停戦が見えてきたという所で、燃え上がる炎を見つめながら、今までの自分のしたことを懺悔しているかのうように見えました。

で、彼は戦争に疲れたのかフランスに亡命することを決意。

ただ実名のままでは国外亡命は不可能。今は亡き家族を装って亡命を企てます。

ディーパンの戦い

白羽の矢が立った26歳女性と9歳の女の子

国外亡命への斡旋は常態化しているのでしょう。避難所をかけずり回りは、両親を失った子供を探す若い女性。

「あなたの子?」と親に向かって失礼な質問したり、子供たちに向かって「お母さんはどこ?」と探りを入れ、やっとのことで両親を失った子供を発見。

急ぎ亡命斡旋施設に急行し、主人公ディーパンと偽装家族という形で国外亡命を射止めることができたのです。

血の通わない家族だったけど・・・

亡命という利害だけで繋がっている3人で、ついさっきまで他人同士。「はい、今から俺達は家族だからね」でと言っても気持ちが追いつかないもの。

ディーパンと奥さん、奥さんと娘の間で、しょっちゅう喧嘩が絶えない生活が続きますが、徐々にお互いが心を開いてく変化に、心が温まりました。

フランス語が苦手なママに、娘がフランス語を教えて上げたり、ディーパンが「俺の嫁に手を出すな」と怖い怖いお兄さん達から身を守ったり。血の繋がらない家族以上に深い絆にジーンと胸が熱くなりました。

ディーパンの戦い

締めは鬼軍曹、ディーパン

亡命家族は、現地の人が職につかないようなきっつい仕事しかない。

で、ディーパンの職は団地の管理人。とは言っても、この団地がほぼほぼ悪の巣窟。怖いお兄ちゃん達が夜になると大騒ぎし、発泡沙汰の事件もしょっちゅう。地元警察も手が出せないようなカオスっぷり。

ディーパンの戦い

家族が危険な目に遭うのは時間の問題。

で、予想した通り奥さんが襲撃されたギャングの部屋に半ば監禁され、ディーパンが救出に向かうことに。

奥さんが監禁されている部屋に行き着くまでのディーパンの手際の良さが圧巻。

こっちは命を張って戦場を駆け抜けいただけに、遊び沙汰で銃器を扱うお兄さんとは違うのよとばかりにバッタバッタとギャングを殺めていきます。

ディーパンの戦い

移民問題を身近に

この作品を通して、欧州に移民する大変さを垣間見ました。

真面目に働いている人にとっては今の欧州の保護主義的空気はさぞ辛いものでしょう。

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日本映画

戦時下の暮らしぶりがよーくわかる「この国の空」

焼夷弾の恐怖と隣合わせ

戦時下の一般市民の暮らしぶりを垣間見ることができる本作品

窓ガラスにはテープを貼って飛散をさける、夜は電気に傘をかけて光が漏れないように、空襲のサイレンが鳴れば真夜中の爆睡中であろうと防空壕に避難。

そんな危なかっしい環境だから、子供は田舎へ疎開し、東京で子供を見るのは珍しいかったそうです。

またあまりにも激しい空襲を避け、家族でしばらくの間疎開する人もおり、大変苦労している様子が垣間見えました。

この国の空

切実な食料問題

食料も基本的には配給でかなり我慢を強いられていた様子。

そこに空襲で被害を受けた姉が頼りに来た時の様子がこれまた切実すぎて・・・

母は姉に対し、面倒は見れないときっぱり。お金を積まれても首を縦に振らない。

とは言っても娘に説得されて同居をよしとしますが、黙ってお豆を食べた時は、実の姉に「この盗人、恥を知れ」的な罵声を浴びせるなど、人間追い詰められると自分でもビックリするくらいの暴言をはくものなんだなと。

この国の空

意外に田舎の方が裕福?

食べることに困り、着物などと食料を交換する場面が描かれていました。お米やお肉お野菜などなど。逆に配給では手に入らないような貴重なものが手に入る。

恐らくこれを仲介する人もいたんでしょうね。郊外でたんまりと農作物を仕入れ、都内の裕福な家庭に売リ込む。闇ルートというのはこうして形勢されたのでしょう。

言葉遣いがきれいすぎ

主人公の二階堂ふみは比較的裕福な家庭に生まれたのでしょうか、言葉遣いが品がある。「うれしいわ」とか「どうなさったの」「甘えるつもりはないわ」、今ではまず耳にしない言葉に当時のいいとこの家庭ではまだ言葉の乱れはなかったのだなと感じました。

この国の空

えっ、工藤夕貴だったん

作品の終わりにキャストを見ていてビックリ。二階堂ふみの母役がなんと、あの工藤夕貴。おゆをかける少女、もといハリウッド女優のあのお方だったとは。

娘を思う母、戦時下でたくましく生きる母、実の姉を激しくののしる母、どれも際立った存在感がありました。

ちなみに姉役は富田靖子

これまた嫌味なオネェちゃんっぷりでいい味出していましたね。

この国の空

男女の禁断の愛だけれども・・・

主題に妻子ある男性を愛してしまう純愛映画だったと思います。恋愛している場合じゃない。生きることで精一杯。頭ではわかっていても、人間の本能には勝てないといったところでしょうか。

が、僕としてはそっちよりも戦時下の暮らしっぷりの方が発見に満ちていて楽しく拝見することができました。

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ゾンビとの戦いだよ、「ブラックホークダウン」

ソマリアで起きた悲劇

1993年、ソマリアの内戦を終結させようと敵対するアイディード将軍捕捉作戦を決行し、大失敗に終わった事実に基づくお話。

当初はこの作戦、1時間足らずで終わると踏んでいたアメリカ軍でしたが、思わぬ反撃に会い、この戦いが収束したのが翌日の午前5時。米軍でも約20名、ソマリア市民300名のの死者を出すという惨劇を生みました。

この実話を題材にした作品ですが激しい銃撃戦は地上作戦がいかに恐ろしいものかがビンビン伝わってきました。

大ボス捕捉は白昼堂々

当時のソマリアとの戦いの目的はアイディード将軍の捕捉することでした。これを完遂させることで内戦も収束に向かうのではと踏んだわけです。

諜報スタッフを数多く放ち、彼も参加する会合の場所をキャッチ。

そのビルを特殊部隊で囲み、一気に捕捉してやろうとしました。

しかも作戦決行は真っ昼間。場所は反政府組織の首都とも言える場所。こんな悪条件でしたが、この機会を逃したらいつになるかわからない。てなわけで作戦が決行されたのでした。

ブラックホークダウン

上から下からの波状攻撃

まず会合の行われるビルを目指し、ヘリが現場上空まで飛び、そこからロープを使って特殊部隊が降下。と同時に地上部隊は軍両車で乗り付け、上空と地上の制圧するという徹底ぶりでした。

特殊部隊のほとんどが無事降下し、目指すビルに突撃し、アンディード将軍は捕捉できなかったものの、幹部級の数名の捕捉に成功。

事がほぼ終了し、撤収しようとした矢先にブラックホークが敵のバズーカー砲を喰らい墜落。この墜落により形勢は反政府組織へと傾いていったのです。

ブラックホークダウン

救出作戦に切り替わり泥沼

墜落したブラックホークを救出すべく、兵士たちは墜落現場への急行を余儀なくされます。

というか、仲間を助けたいという強い想いがそうさせたと言ってもいいでしょう。

ただ、その墜落現場までの移動中に、ソマリア民兵の攻撃に会い、負傷する部隊が続出。

数で勝るソマリア兵にジリジリと押されていきます。

一般市民かと思ったらいきなり撃ってきたり、ビルの隙間に隠れて待ち伏せて装甲車に打撃を与えたり、屋上からはアメアラレの銃撃。

倒しても、倒しても切りがなく弾薬をそこをつきまるでゾンビと対峙している感じになります。

ブラックホークダウン

衝撃敵なシーン。集団リンチ

この作品の中で最も凄惨なシーンが、2機目のブラックホークの墜落シーン。この墜落機に数百人にも及ぶソマリア民兵が襲っていきます。

立ち向かうのは米軍兵2名。

数分間は持ちこたえるも、ジリジリと機体への接近を許し、最後は集団リンチという感じで目を背けてしまうほどの凄惨シーンが展開されます。

取り残される恐怖感

最初は優位な戦況であったものの、最後には周囲をソマリア民兵に囲まれるという恐怖どん底を味わいます。

弾も節約してソマリア民兵の出方を伺う米軍兵。そして深夜過ぎに案の定、ソマリア兵による集団攻撃が展開されます。

この絶体絶命の状況を打破できるのか、実話だけにハッピィエンドにの確率は低いけれど、どうか助かって欲しいとただだ祈る気持ちで最後までくぎづけになりました。

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今見ると深いなーと思う「プラトーン」

初めて見たのは中学生の頃

右も左もよーくわからないく中学生の頃、この作品に出会いました。あれから30数年は経っているだろうに、今でも記憶に残っているのは「スタンド・バイ・ミー」とこの作品位。

仲間だと思っていた人間にまさか裏切られる。そんな大どんでん返しの展開が頭から離れないでいました。

プラトーン

話はベトナム戦争

話はベトナムで国を背負って戦う小隊のお話。当時はまだ黒人差別が横行していたのでしょう。戦地に送られるのは貧困層の黒人ばかり。そこにイイトコのお坊ちゃんが戦地が配属され、彼目線で戦争の意味を問うという、壮大な社会派映画に僕には映りました。

プラトーン

色々な感情がないまぜ

戦争というのはどちらにも掲げる正義があって、当時のアメリカは共産主義からベトナムを救うという大義を掲げていたわけですが、それが戦争を持って解決する話なのかと自問自答している感じが作品全体にじんわりと漂っています。

戦争の凄惨さ。悪いところを隠さず・・・

ある山奥の農村を制圧した時のくだりはまさにそう。ベトナム兵を匿っているという嫌疑をかけられた村人たち。村民に銃を向けて尋問する姿は、戦争だからと言って許される行為ではない。

プラトーン

ただ、この事実を映画を通して世の中の人達に知らしめることで、このような行為の抑止力にはなるのかなと思った次第です。

神出鬼没、ベトナム兵

古代の中国、日本の戦国時代もそうですが、やはり敵方の土地まで攻めこむというのは不利。そんなことを改めて感じました。

この作品の戦場は密林。ベトナム兵の方が地の利に長けているのは明らか。目の前にニョキッと傘をかぶりライフル銃を手に持ったベトナム兵が現れたら、そりゃー驚天動地。

いつ襲われるかわからない恐怖の中で日々を送る訳ですから、戦地の米国兵も精神的におかしくなるのは当たり前。

国に帰る悦びにジーン

兵役期間を終えるとめでたく国帰ることができます。帰還する日を指折数えて、それがあるたからこそ今が頑張れるというシーンが描かれています。やっぱり国のためとは思っていても、故郷には帰りたいと思うのは兵士それぞれ持っている。

普通の人間と変わらない気がしました。

まとめ

戦争というものがいかに多くの人を悲しませているのか、そんなメッセージ性の強い作品であることに、30数年の時を経て今更ながら感じた作品でした。

記憶に強烈に残っていたあのどんでん返しは今見ると、さほど興奮を覚えず人間って成長にするにしたがって、心に響くツボも変わるんだなと実感した次第です。