初めて見た女兵士
ガンダムでは女性パイロットのセイラさん、フラウボーなど当たり前のように女性も戦争で戦っていましたが、それはあくまでもアニメでのお話。
過去に色々と第二次世界大戦の映画を観てきましたが、女性兵士のメインに扱った作品は初めて。事務作業、医療系で従事するのはまだわかりますが、最前線で敵に立ち向かうというのですから、ソ連も相当必死だったのでしょう。
女遊びがひどすぎるので・・・
戦地に赴いたものの、場所によっては敵からの攻撃が少ない場所もあり、そうなると兵士もやることがない。
てなわけで、酒に走るものもあり、駐留地の住民と出来ちゃったり。
しまいには喧嘩沙汰を起こし、軍の士気にもかかわり、軍曹としては頭を悩ませていました。
ということで、お酒、女性遊びをしない真面目な兵士を寄越せと上層部に依賴したところ、なんと送り込まれたのが全て女性。
違う意味で軍曹は頭を悩ませることになったのです。
男性とちょっと違う女性兵士
上意下達の徹底している男性とは違い、女性の場合はやや緩やかな印象。軍曹の命令にきっぱりノーと言ってみたり、皆で小馬鹿にしてみたり、私語はバンバンだし。軍としての規律はちょっと緩んでいる感じ。これでダイジョブかなと思いましたが、敵の飛行機と対峙した時の大砲扱いはあっぱれ。
白兵戦は厳しいですが、機械を扱わせたら女性の方がうまいといった印象。
見事に敵の飛行機を撃ち落とし、軍曹も見直したのでした。
それぞれの異なる背景にグッと
そもそも女兵士になるというのは、それ相当の覚悟が必要。で、それぞれが全く異なる境遇にあったのも興味深がったです。
ある女性は恋人を戦争で失い、復讐心からか軍隊に入隊してみたり、ある女性は孤児として生まれ、拠り所として軍への入隊を選んでみたり、ある女性は明らかにお金持ちの女性で何不自由ない生活を送っていたのに、これまた恋した男性が軍人だったことから軍への入隊を決めたりと様々。
けど、全員に言えるのは自らの意思で入隊しているのですから、相当な覚悟があってのことなのでしょう。
2人対5人のはずが・・・
いよいよ敵と白兵戦になることとなりました。相手はナチス。鉄道爆破を阻止するべく、この女部隊が動き出します。道なき山林の中を移動し、彼らに先回りして、仕留める。数に勝る女部隊。多少なりとも気持ちの緩みはあったはず。
山林を駆けずり回り、やっとお目当てのナチス兵を発見し、これから仕留ようと思ったら、何と相手は15人の小部隊。
これには軍曹も愕然。全滅は避けられない諦めムードの中、果敢にナチス兵に挑むことになるのですが・・・
クライマックスはウルッとしてしまうこと間違い無し。後半にかけてグイグイと引き込まれる良作でした。