ホンハイ強気の液晶事業

液晶電機業界

有機ELが主流になりつつも

次期iPhoneが有機EL採用ということで俄に有機ELバブルが起きている感じが否めない昨今。

他の圧倒するサムスン、LG電子の生産力に、日本勢はジャパンディスプレイが何とか乗り遅れまいと増資しています。

と考えると、液晶の需要は先細り?と思っちゃいますが、さにあらず。

アジアを中心にまだまだ需要はあるようで、逆にプレーヤーが手薄になったことでしっかり利益を上げられる事業に変貌するのでは?と感じています。

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ホンハイ強気の姿勢

シャープの親会社、ホンハイがこの度、サムスンへの供給をストップしました。

この英断が吉と出るか凶と出るかはこの先の動向を待つとして、決裂にいたっった背景は価格面だとか。

ホンハイの液晶の供給先ではトップのサムスン。取引がなくなれば大きな痛手となりますが、サムスン側からかなり厳しい価格条件の提示があったようです。

ホンハイとしても、上客を失うのはつらいところでしたが、売上よりも利益を優先したということです。

恐らくサムスンへの供給がなくなっても、きっちりと黒字を出せる計算が立ったからなんでしょう。

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液晶価格の適正化はじまる?

他にも液晶の価格がここ最近安定しているというのも要因の一つ。

2016年3月と比べると12月は約2倍。各企業による在庫調整が一段落したこと、それと有機ELバブルが価格適正化に拍車をかけたともいえます。

忍び寄る新参者プレーヤー

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てなわけで、全てが追い風となったホンハイにとって、利幅のうっすいサムスンに提供するよりも、きっちり利益を上げられる顧客に専念しようと考えたのでしょう。

他にも生産したパネル、自社のブランド、シャープで販売できる。

ならば生産をコントロールすればきっちり利益を稼げる事業になるのではと。

が、ここに来て中国勢が液晶は商売になると思ったのか、新工場の建設を表明。2017年より稼働するようで、そう楽観視もできないという情勢です。

液晶を取り巻く情勢

クルマで言えば、次世代エコカー本命争いに似た感じがします。

大本命は電気自動車ですが、技術的、インフラ的に問題を抱え、なかなか普及にいたらない。

ならばそれまでのつなぎとしてHVやらPHVを投入しているわけですが、むしろこちらの方がよく売れているという状況。2016年になって世界的に電気自動車生産の機運は高まったものの本格普及にはまだまだ時間がかかりそう。

テレビの世界で言えば、有機EL普及までのつなぎに液晶を販売するといった所で、これまたあと数年は旺盛な需要が続くのでは?というのが僕の見立て。

ホンハイが本格的に有機ELの生産に力を入れるタイミングが液晶の終焉なんでしょう。

まさかのブラウン管を期待したいのですが・・・

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