環境破壊のレッテルを貼られていましたが・・・
ひと昔前までは、環境汚染のひどかった中国。北京の霞がった光景は、日本人から見ると「これは現実の話か?」と目を疑いたくなるほどでした。
そんな光景を目の当たりにして政府もやっと重い腰を上げ、環境汚染改善に動き出し、目覚ましい進歩を遂げています。
茶褐色の池
油が浮いていて、水の色が何故か茶色。見るからに汚染されている池で、中国国内でも、汚染されている池ということで大々的に報道され、かなり叩かれた様子。
ということは、ある意味、環境意識が高いとも受け取れます。意識が変化しているということでしょう。
んで、この報道に迅速な動きを見せたのが、その池のある地方政府。
水質汚染の原因を突き止め、ある企業が池に有害物質を垂れ流していることがわかり、その会社の人間を拘束しました。
で、その池はと言えば、とになく池の水を池を全部抜き、きれいな水に入れ替えるという大規模な工事が進められています。
まぁ、それで水質汚染が改善されるとは思いませんが、野放図にしているよりかはマシ。
この地方政府の迅速な動きも、中央政府からの厳しい処罰を回避するためのもの。国を上げての環境改善が、末端で浸透していることが伺えます。
リサイクルも進んでいるよ
日本ではほぼほぼ浸透しているリサイクル。ペットボトル、古紙などは古くから行われています。
リサイクル意識が低い中国でも、最近では企業が中心となって、リサイクル事業を展開し、かなりの人が参加しています。
成功要因はいたってカンタン。ゴミを出すことで、ポイントを付与するというもの。
チャットサービスのウィーチャットを使って、ポイントをためて、そのポイントで新しい商品が変えるなどの仕組みを構築して、様々な地方都市から、ウチでもやって欲しいとの声が上がっており、リサイクル意識向上活動が広がりを見せています。
先を行く中国
冒頭で触れた北京の大気汚染も、都市部への流入車両を規制して、環境改善には既に取り組んでいますが、それを一歩前に進めた取り組みと言えば、レンタル自転車でしょう。
このサービス、中国では爆発的に今ヒットしているサービス。
その余勢をかって、日本でも導入する企業が出始めました。
環境途上国から、逆に斜め上を行く環境改善サービスを出るというのは、凄いことだなと感じました。
将来的には中国初の環境ビジネスがビシバシ出てくるかもしれませんね。日本が中国企業に教えを請うという逆転減少が起きることもありえるかもしれません。
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