社内の予算づけは聞いたことあるけど
仕事でおつきあいのあるweb制作会社のお話。ディレクターが仕事を受注して、社内のデザイナー、コーダー、システムエンジニアに仕事をふる際に、各部署に対してお金を支払うとのこと。
コスト計算が明確になり、ディレクターも見積もりを出しやすいというメリットがあります。
ところが、この会社の場合、外部企業のそれと比べると明らかに高め。必然的に、客先に出す見積もりも競争力のない金額になってしまい、彼の場合、いっつも外部のスタッフを使っていました。
ということで、個人的には社内予算制度というのは難しいのでは?と思っていました。
半導体製造装置会社ディスコとは
ところが、今回のディスコの話を知り、その考えを改めました。
こちらの会社、半導体製造装置の会社で高収益・高効率企業として言われるほどの超がつくほどの優良企業。
社内通貨ウィルを使い、社内予算制度を回しています。
先に上げたコスト高に陥りがちらない仕組みをきちんと整備されている所がミソ。
他にも社員のヤル気を引き出す仕組みあり、これならば予算制度もうまく回るのではと思いました。
入札で仕事を決められる
ある仕事を社内に依頼するとします。んで、その仕事をやりたいという人が入札をします。
Aさんは3000円、Bさんは2000円といったオークションが起きるわけです。
依頼主は、入札された中から最も安値で入札された方に仕事を依頼できます。
これによりコスト高になる懸念は払拭されます。
必ずしも安値とは限らませんが、仕事を請け負う人間を競争させることで、コスト抑制にはなります。
改善提案でもお金がもらえる仕組み
どの会社でも、よく見られる改善提案。採用された日には、金一封などが支給されたりします。
ディスコも、この改善提案に社内通貨ウィルを使って、提案の活性化を促しています。支払われる予算も高め。
驚いたのは、その改善提案を考えるにあたって、フリーという時間も入札で決められるという点。
提案するにあたって、シミュレーションが必要なものは日常の業務と平行してはなかなかできないもの。
ので、シミュレーションに費やす時間さえも社内通貨で買って取り組んでいます。
採用ともなれば、大金を手にすることができるのですがから、俄然力が入るでしょう。
社内版クラウドファンディング
社内予算制度で一番興味をひいいたのが社内版クラウドファンディング。
自身であたためていたアイデアを実現するにあたって、社内の方々から出資を募るというもの。
社内通貨ウィルで支払われるわけですが、出資者には配当もあるみたいで、よく出来た仕組みだと言えます。
自分な好きな事、関心の高い事に業務の20%の範囲内で使ってもいいというGoogleみたいですが、それにクラウンドファンディング要素を付け加えた所が素晴らしいと思いました。