主なあらすじ
遺体を解剖して死因を究明する仕事を生業にする親子。
出際よく遺体にメスを入れて内蔵を調べたり、頭の皮膚を剥がして脳みそを調べてみたり。
その映像だけでも目を背けるほどグロテスクなのに、慣れというのは怖いもので、まるでマグロの解体ショーばりにBGMに合わせて鼻歌まじりに遺体を処理していきます。
そんな死因特定のプロ親子の元に女性の全裸遺体が収容されます。
発見されたお家では住人全てが何もかに惨殺され、血まみれの遺体ばかり。
そんな凄惨な現場の中で外傷が全くない遺体が床下から見つかります。
外傷一切なしの全裸の女性遺体
早速、運び込まれた遺体の死因を究明するべく作業を始める親子。まず最初に気づいたおかしな点は、手首と足首が複雑骨折している点。。
続いて口を開けてみると舌を噛み切った後。
遺体にメスを入れて、内蔵を見るとさらに不可解な点が。
肺は真っ黒、腸の中からはローマ字に記された解読不能な文字と図形の布切れが出てきます。
益々、死因の特定が困難を極めていきますが、彼女の皮膚を剥がすことで、死因は特定できないものの何者かである点だけがおぼろげながら掴みます。
ラジオから子どもたちの歌声
彼女の表面の皮膚のさらに内側にもう1枚の皮膚が現れ、そこには先程みた解読不能のローマ字と図形がびっしりと書き込まれていました。
わずかながら解読できたローマ字を頼りに古文書を調べてみると、出てきました、魔女狩りのお話が。
そうです、彼女の正体は魔女だったのです。
死体解体中に、いきなり番組が変わり、小さいお子様歌声に変わり、おかしいとは思いましたが、ここに線として結ばれたのです。
その歌詞には、「悪魔をお家に入れたら駄目よと。入れたら最後あなた達の命も奪われるわよ」と。
つまり、この親子たちは開けてはいけないパドラの箱を開けてしまったんですね。
原因を根絶するも失敗
いきなり照明の電源が切れ、あたりは真っ暗。慌てて家の外に出るものの、大木が出入り口を塞いで外に出ることはできない。
そうこうしている内に、あの遺体が目を覚まし親子に襲いかかります。
部屋に閉じこもり最初は魔女から逃げていたものの、根っこを絶たない限りこの状況は打開できない
ということで、命がけで遺体のある解体部屋に戻り、火をかけますが部屋全てに炎が広がり自分たちの身も危うくなると思い急いで消化器をかけます。
驚いた事に先程まで火だるまだった遺体は焦げた所もなく運び込まれた時の状態のまま
万策尽きたのか、この親子たちは観念して、魔女の復讐を受け止める覚悟を決めるのでした。
魔女の復讐完了
最初こそ、犯罪事件に巻き込まれた美女の死因が明らかになり、謎めいた女性の過去が暴かられるといった話を想像していましたが、ホラー映画という方向は予想だにせず、いい意味で裏切られました。
派手な恐怖シーンはないものの、身体の芯から寒気のする映画でした。
最後もまた必見です。そこにつながるのねと納得のいくエンディングとなっています。