どこにでもいるごくごく普通の家族
パパはテレビのお天気キャスター、ママはごくごく普通の主婦。息子は就職に失敗したのかメッセンジャーで生計を立てる日々。娘はちょっと変わった女子大生。
といった具合に、どこにでもいそうな家族ですがある日を堺にママを除く3人が宇宙人に覚醒してしまいます。
ママだけが地球人
パパは地球温暖化を憂う火星人。
兄は変な妄想癖のある水星人
娘は宇宙人にだけ心を開く金星人。
唯一の救いはママだけが地球人であること。
ほどよいツッコミが話をコミカルにしてくれて笑いを誘います。
環境保全を訴えるパパ
それまでは、予報が当たらないちょっと脇の甘いいじられ役のお天気キャスターでしたが、ある日を堺にキャラが豹変
地球温暖化の危機を公共の電波を使って熱弁し始めます。
番組スタッフから何度も注意をされるものの、全く聞く耳を持たずどんどんエスカレート。しまいには天気予報の解説を放り投げて自前のフリップを用意して、とうとうと地球上の異常気象を説明し始めます。
最後は決まって火星人と交信するポーズで終了。
最初はキワモノを見る目でしたが、視聴者からの受けもよく視聴率もうなぎのぼり。火星人に覚醒したことで評価が上がったのです。
金星人に傾倒する娘
パパとは対照的でどちらかと言うと内向的な娘。お友達も少なく何を考えているのかさっぱりわからない。
そんな彼女の心を開いたのが路上ライブのミュージシャンでした。彼の歌う金星人を扱った歌に深く共感し、彼のファンに。
というのも、この彼、実は金星人だったのです。彼と一緒に金星人との交信をしていると心がさらに開放され、やすらぎを覚えるように。
しまいには金星人を身ごもるというオチつき。
話の展開がぶっ飛んでいます。
やばい妄想が止まらない息子
水星人の息子も、フリーターから代議士事務所に就職と華麗なる転職を実現。
というのも、この代議士の秘書が何と水星人だったからなんです。
同郷の好ということで、就職できたのでしょう。
ところが変な妄想癖がついてしまったのか、エレベーターが開いたら代議士が拳銃で打たれるというイメージが頭をかけめぐり、エレベーターが開いたと同時に目の前の人間を蹴り飛ばすという暴挙に。蹴られた方が何が起きたのかわからずただ苦しむばかり。拳銃など持っていなかったのです。
ファンタジーか単なる妄想か
この奇想天外な設定の着地点が一体どこになるのかは見てのお楽しみ。
中嶋朋子演じるママ役の自然なツッコミが的を得ており、深く印象に残りました。