所有からシェアへ
車からお部屋、おっさん、特技などなどとにかく何でもシェアしちゃうというサービスが溢れている昨今。
車で言えばウーバーに代表されるようにライドシェアがカーメーカーの脅威と目されていたり、部屋がしのエアービーアンドビーは、既存の旅館、ホテルから需要を奪うし。
そう考えるとシェアサービスは今後さらに成長する分野かと思いましたが、参入企業の相次ぐ撤退を見るにつけ実情はかなりお厳しいようです。
メルカリが撤退
フリマーサービスのメルカリも提供しているサービスは広義で見ればシェアサービス。
で、この金のなる木をさらに広げようと各種派生サービスも展開。
例えば即現金化できるメルカリNOW。語学や趣味などの個人の特技をシェアするティーチャー、ブランド品に特化したメゾンズなどなど。
ところが、これらのサービスは2018年8月に全て終了。つまり撤退しちゃういます。理由としては、簡単に言えばお金にならないといことでしょう。
楽天、リクルートも相次いで撤退
サービスは違えど、楽天もリクルートもシェアサービスから撤退したサービス。両者とも駐車場シェアを展開していましたが、こちらもお金にならなかったとか早々に撤退しています。
他にもネクタイなどのレンタルサービスフレッシュネックも撤退。アクセリーレンタルのラビンBOX、ファッションレンタルのビモールも事業内容を変更して何とか営業を継続しているとか。
といった具合に成長産業と思いきや参入してみたら、意外に儲からないというのがわかったのでしょう。
拠り所は使い勝手か
この手サービス、競合他社との違いを打ち出すが非常に難しいという問題が。
拠り所と言えば手数料の安さ、アプリの使い勝手、プロモーションの規模に依る所が大きい。
ゲームアプリを見ても、とにかく広告をバンバン打ってまずは認知を高めるのが定石。開発費にとてつもない資本を投下したのに、プロモーション費もかなりお金をかけなくてはならない。
初動からとにかくお金がかかる。ローンチしたらしたで当初計画どおりには行かず、競合他社との差別化を図るべく手数料は下がる一方。まさに負のスパイラルをグルグル回っている感じがします。
大手のメルカリ、楽天、リクルートでさえも事業を軌道に乗せるのは難しいことを考えると、シェアサービスとは相当ハードルが高いサービスが気がします。
まとめ
とは言うものの、シェアリングサービスは今、伸びに伸びている成長分野。今後はシェアサービスの向き不向きが明確になってくるのと同時に、その分野における淘汰が進んでいくことが予想されます。
個人的には特技のシェアサービス分野で、これぞという企業が誕生するのを期待しているのですが・・・