ノズルが肝だよ。フマキラー

殺虫剤化学&繊維業界

殺虫剤と言えば

夏場は好きだけど、虫が多くて困りモノ。一番の大敵は蚊。

蚊に刺された日にはむしょうに腹が立つ。安眠を妨害された日にはなおのこと。他にもキッチンに多く発生するコバエ。生ゴミを1日放置しただけでものすごい数のコバエが発生。これも駆除するのに結構骨が折れます。

さらにその大人サイズのハエ。目障り極まりないコヤツはとにかく止まった時を見計らってハエたたきで駆除。とにかく動きが早いので先を読む力は養われますが・・・。

といった具合に夏場に集中する害虫。それを駆除するメーカーとして、国内で言えばアース製薬を筆頭に、金鳥フマキラー

で、今回はフマキラーに関するお話。

害虫を駆除する薬剤ではなく、ポイントはノズル部分。これが他社にはない強さの源泉という所に興味がわきました。

噴霧の霧をより細かく

殺虫剤のノズル部分は、噴霧する薬剤を細かく制御する重要なパーツということをしりました。

一般的には、20マイクロメートルの所、フマキラーでは5マイクロメートルと微細にしたり、逆に45マイクロメートルと大きくしたり、噴霧する粒を細かく調整できるのです。

粒を細かくするとより空気中に滞留する時間が長くなるというわけで、これをワンプッシュするだけで24時間効果を持続できる商品に使用

大きめの粒は害虫の羽の動きにも左右されず直接、害虫のボディに付着できることから、フマキラージェットに使用しています。

このように粒の大きさに合わせてバリエーションに広がりが持たせることができ、かつその商品特性に合った噴霧を実現できているところが素晴らしい。

海外で強いフマキラー

国内では3番手と実力をイマイチ発揮しきれていないフマキラーですが、東南アジアを中心にシェアではトップクラス。

例えば40%以上のシェアを誇るインドネシアでは、当時市場の30%シェアを誇るドイツメーカーがいましたが、あっという間にその座を奪ったとか。

日本に比べ殺虫剤に対する耐性が強い害虫ということもあり、インドネシア仕様に薬剤、ノズルを改良し、消費者の心を掴んでいき、今の地位を築き上げていったのです。

国内ですと夏場でしか需要が起きず、冬場は閑古鳥のなく始末。年間を通じてムラが出てしまう現状を海外需要を取り込むことで均一化したのは凄いことです。

見方が変わったかも

といったことで、この記事に触れてフマキラーを見る目が変わったことは確か。

来年は金鳥の蚊取り線香からスイッチしてフマキラーを試してみようかと思った次第です。

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