真打ち登場か
ペイペイの登場でにわかに話題となっているQRコード。
兄貴分の電子マネーが登場して10年近く経っているのにイマイチ普及しない状況に、果たして普及するのか。現金至上主義の日本人だけになかなか難しい所もあります。
そんな中、あの子時間取引で今や飛ぶ鳥を落とす勢いのメルカリが参入。
いよいよ真打ち登場で非現金決済市場はさらに盛り上がりを見せるのではと期待しています。
株式市場は高評価
メルカリがこの市場への参入を発表する否や、株価は前日比で238円高。株式市場からは高い評価を得ることとなりました。
その訳はと言えば、競合他社に比べ市場規模が大きい。QRコード決済で登録者NO.1の楽天ペイが約2500円に対し、メルペイは約4000億円。巨大な経済圏を持っているのです。
これが決済市場に雪崩を打って参入すれば、さらに盛り上がることは必至でしょう。
痛くも痒くもないメルカリ
他にもポイントの原資が競合他社と異なる点も上げられます。例えば楽天ペイなどは決済時の手数料の中から、ポイントを還元しています。
つまり手元の利益の中から、数%のポイントを差し引いて実入りがやや少なくなってしまいます。
ところがメルペイは、売買取引した際にメルカリ分の利益を差し引いた金額がポイントなり、それが利用者が得られるポイントになります。んで、そのポイントを決済使用するというのも。
てなわけで、メルカリから持ち出しはないままポイントの発行ができる。言い換えれば売買取引時のメルカリの手数料収入をさらに増やすことにもつながるわけです。
となると、利用者獲得キャンペーンをはるのにも柔軟に対応できます。
身銭を切ってキャンペーンをはれば、あのペイペイにも勝るとも劣らない特典も付与することができる。
本業の売買取引にも好影響を与えることができます。
電子マネーとQRコードの二刀流が実はすごい
さらに、メルペイは、QRコード決済のみならず電子マネーでも使用できるというのが大きなポイントです。
電子決済はドコモのiDの仕組みに乗っかるカタチで運用。既に端末が整備されている所を使用するので初期投資はぐんと抑えられますし、利用者獲得にもはずみがつきます。
両者で利用者獲得ができるので、QRコード決済オンリーの競合他社にとっては脅威でしょう。
現金化が面倒なのでありがたい
メルカリ利用者にとっても、リアル店舗でポイントが使えるのは助かります。
というのも、取引で得た売上を振り込んでもらう際に10000円以下は手数料がつくんですよね。少額の取引が多いだけに、この10000円は結構ハードルが高い。
なので、ポイント化してリアル店舗で使った方が無駄がありません。
QRコード決済の覇権を握れるのか、今から楽しみでなりません。