アップルVSクアルコムの勝敗は?
クアルコムが不当に高い特許料を請求しているということで、訴訟騒ぎとなったアップルvsクアルコム問題。
それまで10年間、クアルコムの通信技術を使っていたのに、訴訟中の2018年発売のiPhoneでは、クアルコムの技術を使わないという徹底ぶり。
iPhoneが降りるということは、クアルコムにとっては相当の痛手のはず。液晶パネルメーカーなどがiPhoneの売れ行きで業績を左右されているのを見れば明らか。
けど、この勝負の行方はクアルコムに軍配が上がるという結果となりました。
インテルも白旗状態
アップルが訴訟に出たのも、インテルという援軍を得ていたからと言ってもいいでしょう。
インテルによる5G開発製品を使うことで何とかこの難局を乗り越えようとしていましたが、頼みのインテルがウチでは5Gの開発は無理と白旗を上げたものだから、状況が一変
結局の所、インテルが開発を進めていく中で、クアルコムの技術を使わないとどうしても開発できない事情があり、それを使うとなるとパテント料諸々で開発費がとんでもない金額になってしまう。
ならば、早めに店じまいしちゃいましょう。アップルさんごめんなさいとなったわけです。
研究開発費がグンを行く
自社が勝つことを確信していたのか、折れずに戦い抜いたクアルコムの強さは凄いですね。相手は、あのアップルなのですから。
この訴訟の和解で、これまで支払われていなかったパテント料を一括で受け取ることとなり、思うわぬ特需を得ることになりました。
そもそもクアルコムという会社はパテント料ビジネスをメインに事業を推進している会社。当然、研究開発費もかなりお金をかけています。
とは言え、莫大なお金をかけても目が出ずにひっそりと開発終了となる技術もあるわけで、それを続けていき結果を出しているのは素晴らしい。
色々と問題を引き起こしているけれど
アップルに訴えられる以前にも、中国や日本でもパテント料が高いということで、訴訟騒ぎを起こすなど各方面で叩かれていますが、その信念を曲げない強さは素晴らしいの一言につきます。
日本の訴訟では、結局、不当ではないという判決が降りたようですし、妥当な金額なんでしょうね。
パテントビジネスも一つの方法
このようにパテント料で飯を食えるビジネスは、一見おいしくも見えますが、日々研究開発を進めていかなければならず、ちょっとギャンブルチックなところもありますが、きっちりと成果を出しているのはクアルコムの凄さといえるでしょう。
5Gが普及しても、この強さはしばらく続きそうな気がします。